お正月 in Kyoto


syogatu.JPG (429133 バイト)年末・年始と滋賀に帰って来ています。
といっても滋賀と京都を行ったり来たりしているのですが(^-^;
今年は喪中なので、年始の御挨拶ができません。
そこで、年末・年始の京都の風景を御送りします。

********

久々に大原街道を車で通りました。
滋賀から車で約40分。
琵琶湖湖畔を走る湖周道路を通り、琵琶湖大橋をわたって、
車は山を一つ越えて、ここ、大原に到着します。
京都市内からも車で20分たらずなのに、
気温も市内に比べれば遥かに低く、朝靄に包まれていました。
田園風景の中に点在する家々は、まさに、”大原の里”と呼ぶのがふさわしい 、
昔ながらの集落の広がった所です。
霧の中に顔を出した太陽が、
一条の光を畑に投げかけていました。
黒々とした畑の土からはもうもうと濃密な水蒸気が沸きたっており、
冬の冷えた大気を暖めているかのようでした。

春はもう、案外すぐ近くに来ているのかもしれません。


********


京都の西の稜線に消える1996年最後の夕日を眺めながら、
電車の乗って京都にやって来ました。
ここ東海道線から見る京都の夕日は非常にきれいです。
東寺の五重の塔のシルエットと、山並みに映える夕焼けのバランスは京都なら ではの風景かもしれません。
これも条例によって、京都市内での建物の高さが制限されているからですが、
最近は京都駅周辺でこの条例が有名無実化されてしまっているのは残念な事で す。

年が開けて、
今年は八坂神社→平安神宮という例年のコースに変えて、
牛年にちなんで北野天満宮へと初詣に行って来ました。
北野天満宮は菅原公を祭った学問の神社です。
境内には牛の石像が並び、
この牛の頭を撫でた手で自分の頭を撫でると、
頭が良くなるといわれています。
まず本殿(改築中だった為、仮本殿)に御参りし、
今年の研究生活の無事を祈った後、
牛の頭を撫でに行きました。
そして、今年の運気を占うべくおみくじを。
1番、大吉。
今年も幸先のよいスタートを切れました。

そうそう、実は北野天満宮には大黒様の灯籠が有ります
この大黒様の像の鼻と口に乗せた小石を、
財布に入れておくと金運に恵まれるといわれています。
これは結構知られていない穴情報。
ただし、この灯籠、しばしば置き場所が変わるので、
探すのが大変です。
境内にはさすがに受験生が多く、
今回は残念ながら探し出せませんでした。

かわりに本物の和牛と御対面。
黒々として、おいしそう、ちがった(笑)、とっても元気そうでした。
今年の干支にちなんでつれてこられたようです。
もう夜中なんだけど、ファンサービスに余念がありません。
ぎゅう。今年一年、よろしく。

********


京都の風景を語るにあたって、
やはり〆は鴨川でしょう。

静かなお正月の昼下がり、
出町柳の鴨川沿いの喫茶店に行きました。
ここはHolliday inの経営するお店で、
1Fがパンとケーキを売っており、
2Fが喫茶店になっています。
もちろん1Fで買った物を2Fで食べる事もできます。
2Fはガラス張りになっており、
窓から鴨川と、下鴨神社の鎮守の森(というほどでもないか)を見る事ができ ます。
お天気も良く、鴨川のせせらぎも、いつもより透明度を増しているようでした 。
カモメが風に乗って優雅に舞っています。
静かな午後。
静かな街並。
そんな京都が、僕は大好きです。

川沿いの桜の木は、もうすっかり葉を落としていますが、
その中では新たな息吹が既に芽生え始めているようでした。
春にはまた美しい花を咲かせてくれる事でしょう。


********

それでは!
今年もよろしく。

1997.1.1


TOP PAGE へ戻る Essay Top へ戻る