けやき並木
打ち合わせで府中に来ています。
街路樹のけやきがあまりにも見事なので、ついついメールを書いています。(
笑)
ここ府中は、駅前からしばらく、けやき並木が走っています。
街路樹の生えている所は、普通はちょっとの面積しかないものですが、
ここでは道路と同じだけの幅の面積が確保されています。
まるでそこだけ、太古の原生林から切りとったように、木々が思い思いに生え
ています。
真ん中に道路が走っていて、その脇に広い街路樹の敷地があり、更にその外側
が広い歩道になっています。
その歩道を歩いていると、駅前の大通りを歩いているのになんだか森の中を歩
いているような気になります。
自分は今舗装道路の上を歩いているのではなく、
昔ながらの土の街道の上を歩いているような気がします。
周りには、まるで江戸時代のように、
飛脚やかご、馬が往来しているような、そんな錯覚に襲われます。
目の前に2本の巨木が並んで生えています。
そう、あまりに幹が太いので、
その広く取られた、道路の幅ほどもある植えこみ部分の端から端までを、
その木達は占領してしまっています。
そういう所を見ると、おそらく僕の感じた原生林のイメージは、
あながち間違っていなかったのかもしれません。
この2本をそこに植えたのではなく、
そこにその2本があるからそこを切りとって街路樹としたのかもしれません。
街中で、よく狭い敷地に押し込められた街路樹を見かけませんか?
それを見てると、勝手に植えられた木々のため息が聞こえて来るような気がし
てしまいます。
ここ府中市でも、もちろん人間が勝手に道を切り開き、街を作ったわけだけど
、
それは何だかより共生に近い気がします。
ってそういうのは欺瞞かな?(^-^;
まぁとにかく府中市にきたら、
ぜひけやき並木を眺めて下さい。
林の中にいるような、落ち着いた気持ちになれます。
んでは。
そろそろ仕事の時間だ(笑)
1996.12.13