けやき並木


Keyaki.jpg (16743 バイト)打ち合わせで府中に来ています。
街路樹のけやきがあまりにも見事なので、ついついメールを書いています。( 笑)

ここ府中は、駅前からしばらく、けやき並木が走っています。
街路樹の生えている所は、普通はちょっとの面積しかないものですが、
ここでは道路と同じだけの幅の面積が確保されています。
まるでそこだけ、太古の原生林から切りとったように、木々が思い思いに生え ています。

真ん中に道路が走っていて、その脇に広い街路樹の敷地があり、更にその外側 が広い歩道になっています。
その歩道を歩いていると、駅前の大通りを歩いているのになんだか森の中を歩 いているような気になります。
自分は今舗装道路の上を歩いているのではなく、
昔ながらの土の街道の上を歩いているような気がします。
周りには、まるで江戸時代のように、
飛脚やかご、馬が往来しているような、そんな錯覚に襲われます。


目の前に2本の巨木が並んで生えています。
そう、あまりに幹が太いので、
その広く取られた、道路の幅ほどもある植えこみ部分の端から端までを、
その木達は占領してしまっています。
そういう所を見ると、おそらく僕の感じた原生林のイメージは、
あながち間違っていなかったのかもしれません。
この2本をそこに植えたのではなく、
そこにその2本があるからそこを切りとって街路樹としたのかもしれません。

街中で、よく狭い敷地に押し込められた街路樹を見かけませんか?
それを見てると、勝手に植えられた木々のため息が聞こえて来るような気がし てしまいます。
ここ府中市でも、もちろん人間が勝手に道を切り開き、街を作ったわけだけど 、
それは何だかより共生に近い気がします。
ってそういうのは欺瞞かな?(^-^;

まぁとにかく府中市にきたら、
ぜひけやき並木を眺めて下さい。
林の中にいるような、落ち着いた気持ちになれます。

んでは。
そろそろ仕事の時間だ(笑)

1996.12.13


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