snow_t.jpg (14290 バイト)   雨がしとしと降る晩に


”雨がしとしと降る晩に
   まめらが徳利持って酒買いに”
って歌だか詩だかわかんないようなフレーズが、
昔読んだ本に載ってた。
”まめら”ってなんじゃ?(^-^;

ちなみにこれは”天の園”って言う、全6冊だったかな?かなんかの少年向けの
(少女向けでも良いんだけど(^-^;)本です。
いやぁ、良かったねぇ、このシリーズ。
読んでない?そりゃ、是非読みましょう。

今日も雨だねぇ。
朝は2度寝して(^-^;
豪雨で目が覚めました(ちなみにその時刻は8:10)
急いで作業着に着替えて出かけてぎりぎりの出社でした。
霧雨は静かでいい雰囲気なんだけど、
豪雨はちょっと勇ましすぎるな。
東海道53次に出てくる日本画を思い浮かべてしまいます。
(ちなみにこれ、ここで見れる
便利な世の中になったものよのぉ)
  五月雨を 集めて速し 最上川
なんてのもあったね。
あ、今は10月だけどさ。

霧雨だった昨日の帰り道、雨もすっかり上がって大学構内はとても静かでした。
いつもとおる裏道があるんだけど、そこを歩いていると虫の声しかしなくて、
ほんとにここは都内?って不思議な感じでした
(ちなみに本郷には、”本郷も かねやすまでは 江戸のうち”って看板を出している”かねやす”ってお店がある)
生け垣とフェンスに挟まれた細い道なんだけど、
辺りからは虫の声だけが響いていて、
街灯だけがぼーっと光ってて、
なんだか幻想的な雰囲気でした。
もう晩秋なんだね。


なんだか今年は一年立つのが早かったな。
路地の向こうに人影が消えていくよ。
でも誰なのか、かすんで見えやしない。
そんな黄昏の時間でした。
いつかこんな風に、君も僕の人生から消えていくのかな?
でも、それはそれで良いのだ。
きっとずっとずっと、覚えているから、
君がどんな風に僕の中を横切っていったか、ね。
そうやって、だんだんと、一つ一つ歳をとっていくんだね。


大通りに近づいて、だんだんと都会の喧噪が戻ってきました。
さぁ、家に帰ろう。
ふと振り返った路地には、
街灯が、やっぱりぼんやりと光っていました。

1998.10.1


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