象気功

本日の御神託


全知全能のカネ



「お前の夢はカネで買えるのか?」てな、わかったようなことをほざく向きもあるが、これ、たいていの人の夢は「カネで買える」のである。

愛情さえもカネで買えるのは、酸いも甘いも噛み分けた人生の達人諸氏にはご周知のことである。

まあ、結婚の条件てなことを考えた場合でも、おなじよーな年齢容姿であれば、食うや食わずで明日をも知れぬよれよれの極貧赤貧びんぼー人と、年収数千万で資産数億てな人生謳歌の大金持ちを比べた場合には、相当変わった人で無い限りは、たいていは大金持ちを選ぶのは言わずもがなの結果であると思うわけである。


これを女性の場合は玉の輿、男性の場合は逆玉てなことをゆーわけである。

しかし、このよーに愛情もカネで買える代わりに、人生の先達いわく「カネの切れ目が縁の切れ目」てなことでもあるわけである。

カネの力を甘くてみて、愛情その他の代償としての出費をケチって週刊誌に垂れ込まれて、天下の総理総裁やこれ以上ないという盤石の社会的地位をあっさりと棒に振った皆さんもおられるのはご周知の通りであるのである。


カネは使うためにあるのであるが、その使うためのカネをたーだひたすら貯めこむのがご趣味で、お亡くなりなるまで節約節約で貧相貧窮しみったれをものともせずに少ない収入を貯めに貯めたものを、詐欺にひっかかって根こそぎ持っていかれる人が昨今ニュースを賑わしたりしてるわけであるが、まあ、そんなばかばかしいことにならないためにも、ものごとはそこそこにというのが人生の極意であるのである。

そーはいっても、愛情さえも買えないことはないてな、全知全能のカネてな事も言えるお金にも限界はあって、将来はともかく、現在のところ残念ながら寿命は買えないのである。

どんな巨万の富を蓄えて、どんなに優れた医師に治療を受けても、どなたも必ず一度はお亡くなりになるのである。


たとえば、某近藤センセーいわくがんもどきはともかく、転移性の本来のがんの場合は、どんなに小さくても最初から全身にどんどん転移するので、早期発見もへったくれもなくて、なんとかドックに毎年きちんとかかろうが、半年ごとにがん検診を受けようが、効きもしない抗癌剤なんかにどんなに金を使っても、あっとゆーまにお亡くなりになったりするのはご周知の通りである。

また、事件事故災害などに遭遇すれば貧富の差に関係なくあっけなく人生を終了なされたりするのである。

ここがね、いいね。

大金持ちも小金持ちも極貧赤貧びんぼー人も、寿命ということでは、言ってみれば平等である。


どんなに資産財産を貯めこんで大成功大金持ち人生でも、間抜け甲斐性なし能なしでびんぼーどん底泥沼人生でも、どなたもこなたも皆々様わけへだてなく、否が応でも有無を言わさず、悟りを開こうが閉じようが、そのうち必ずお亡くなりなって雲散霧消なされるのである。

どーやってもこーやっても、人のためにどんなに立派なことをしようが、人のためになることなんかやなこったのあたしみたいなクズだろうが、どんな人生を歩もうがとにかくどなたも必ずお亡くなりになるのである。

今、この瞬間に生きていることと、そのうち必ずお亡くなりになることが真実であり、それ以外のことは、すべからくあなたの脳が造り出した幻想である。

カネで買えるのはこの幻想の部分であるわけである。

うまいねどーも。

こじつけもオチがこのぐらい鮮やかだと真実みがあるな。

詭弁亭屁理屈家象師匠の面目躍如の高座である。


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