気道の開き具合のバランスは精神に少なからず影響を与えますが、薬物でそれを変えることは、まあ、皆無とは申しませんが、あたしの経験からは期待できませんねえ。
「丹田の閉じてしまったうつ病患者が、医師から処方された薬を飲み続け治った場合」は、まあ、それが精神状態に関わることですので「治る」のかどうかはなんともいえませんが、まあ、酷い欝状態から抜け出たとしても、丹田に関しては、これがなーかなか元には戻りません。
まあ、いろいろな生活習慣や精神状態で氣道が閉じたりすることもあるわけですが、これが一度閉じるとものすごく頑固で、なーかなか開かないのであります。
ですから、ご経験がおありと思いますが、そうとう腹の据わった人でも一度、欝病になったり、大病をして命にかかわるショックを受けたりして丹田がペタンと閉じた人は、治療でかなり回復しても丹田は閉じたままで、以前とはぜんぜんちがう弱々しい印象の人になったりするわけです。
まあ、あたしも含めて気功やその他の氣のカリキュラムをこなしていて、あるいは先天的に氣を体感できる場合は自分の氣道を操作して、ぐりぐり開いたりできるわけですが、それでもなーかなか開かないぐらい頑固な固さであります。
また、ぎゃくに現在開いている部位を閉じようと思ってもこれもなーかなか閉じません。
胸に氣が上がって気弱で臆病な人がそれを改善しようと思ってその部位を閉じようと思ってもぜんぜん閉じませんし、まあ、たとえば酒を飲んで、酒に含まれる薬物であるアルコールの薬理作用が脳に影響してそのときだけ氣が大きくなって大言壮語したり暴れたりしても、気道はそのままの開き具合でなんにも変化はありませんから、脳に対するアルコールの薬理作用が切れて酔いが醒めればもとの気弱びくびくで、平謝りに歩いたりするわけです。
まあ、これ、氣道が簡単に操作されて人間の性格、行動がころころ変わっては世の中がしっちゃかめっちゃかになりますので、神さんがそのようにうまーく設計されているんだと思いますねえ。