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回答室



遅筋にも超回復は必要か?
名前:24歳来年パパ
初めまして。何処のサイトを探してもないような為になる知恵をいつもありがとうごさいます。3っつほど質問宜しくお願いいたします。
まず、遅筋と速筋についてなんですが、速筋を強く強靭にするにはある程度の負荷や筋トレなんかで筋繊維を破壊し、その後何日かの休息をとって筋繊維を修復して自然治癒力の性質で俗に言う超回復をして強くなるとゆう理論ですが、これ遅筋をハードに鍛えた場合でもソフトに鍛えた場合も次の日に筋肉痛や部位に倦怠感みたいな症状がある場合は筋肉を何日か休ませて超回復させたほうが良いのでしょうか?

それと、大量のアルコール摂取は筋肉を分解するみたいですが、やはり「気」の観点から見ても筋繊維の減少=毛細血管の減少でよくないんでしょうか?

最後の質問になります、自分は一時期格闘技やっていて、容姿はK1の魔裟斗そっくりで体力と腕力だけはかなり自信あったんですが、鳶職のアルバイトをしていた時の事で、そこには従業員の半数の方々はご年輩の定年間際のそれこそ、めだか師匠のような華奢な体格の方々ばかりだったんですが、これがみなさん総重量30キロ、時には80キロ以上になる資材を肩に担いでノリ面を一日中スローな動作でいったりきたり。自分は結局一ヶ月絶っても半分もついていけなくて改めて凄さに驚きました。やはりこの持久力とゆうかパワーの違いは「重量物を担ぎながらゆっくりと歩く」とゆう動作が太極拳のように上手い事遅筋を鍛えられてたからなのでしょうか。


お答え
象師匠  
まあ、なんと申しましょうか、最初の質問については、あたしはいわば「氣」の専門家でありますが、「筋肉」あるいは「トレーニング」の専門家ではありませんので、なんとも申し上げようもございませんが、まあ、ご存知のように遅筋を使う代表的なスポーツであるマラソンも、トップ選手は週に一日の積極的休養をとって、心肺機能も含めて、その日々使う筋肉を休養させ、回復をはかるわけでありますので、遅筋にも、もちろん休養は必要であるわけです。
ですから、筋肉痛などがある場合は、あまり使わずに萎縮した筋肉などに過剰な付加が掛かったり、オーバートレーニングの可能性もあるわけですから、状況を判断して休養をとり回復をはかることは当然であると思いますねえ。
次のご質問の「大量のアルコールを摂取する」ことは、まあ、大酒飲みのあたしが言うのもなんですが、氣がどうのこうの以前に、アルコール分解酵素の少ない多くの日本人の場合はそれがアセトアルデヒドなどの毒素となり総ての内臓や血管を痛めますし、また、分解酵素の比較的多い人も脂肪肝や動脈硬化、しいては脳梗塞、心臓病などの疾病の原因にもなるわけですので、「氣の観点」以前に問題が多々あるわけです。
まあ、大量の飲酒で破壊された血管などは、その後、飲酒を制限すればそれなりに回復するのは当然でありますが、しかし、アルコールの大量摂取を続けた場合には、脳の萎縮さえおこりますので、短気な大酒飲みのおじさんができあがって、ときどき、飲酒中の口論で同僚を刺殺なんて事件が新聞に載るわけです。
最後のご質問についてはあたしも同様の経験があり、よーくその状況を存じておりますが、あなたのお考えで正解であると思いますねえ。
老気功師が若い気功師よりも強い場合が多々あるのと同様であると思いますねえ。
まあ、つまり、筋肉もりもりになる外郭筋を鍛えた若者より、長期にわたり遅筋の多い深層筋を鍛えたおじさんの方がその労働に関しては力が強いということになるわけです。
それに氣がついた大陸的な中国の皆さんが、太極拳だの意拳のタントウコウだの、ゆーっくり動いたり、たーだ立ってるだけという、せっかちな日本人には理解できない鍛錬法に行き着いたのであると思いますねえ。