まあ、なんと申しましょうか、最初の質問については、あたしはいわば「氣」の専門家でありますが、「筋肉」あるいは「トレーニング」の専門家ではありませんので、なんとも申し上げようもございませんが、まあ、ご存知のように遅筋を使う代表的なスポーツであるマラソンも、トップ選手は週に一日の積極的休養をとって、心肺機能も含めて、その日々使う筋肉を休養させ、回復をはかるわけでありますので、遅筋にも、もちろん休養は必要であるわけです。
ですから、筋肉痛などがある場合は、あまり使わずに萎縮した筋肉などに過剰な付加が掛かったり、オーバートレーニングの可能性もあるわけですから、状況を判断して休養をとり回復をはかることは当然であると思いますねえ。
次のご質問の「大量のアルコールを摂取する」ことは、まあ、大酒飲みのあたしが言うのもなんですが、氣がどうのこうの以前に、アルコール分解酵素の少ない多くの日本人の場合はそれがアセトアルデヒドなどの毒素となり総ての内臓や血管を痛めますし、また、分解酵素の比較的多い人も脂肪肝や動脈硬化、しいては脳梗塞、心臓病などの疾病の原因にもなるわけですので、「氣の観点」以前に問題が多々あるわけです。
まあ、大量の飲酒で破壊された血管などは、その後、飲酒を制限すればそれなりに回復するのは当然でありますが、しかし、アルコールの大量摂取を続けた場合には、脳の萎縮さえおこりますので、短気な大酒飲みのおじさんができあがって、ときどき、飲酒中の口論で同僚を刺殺なんて事件が新聞に載るわけです。
最後のご質問についてはあたしも同様の経験があり、よーくその状況を存じておりますが、あなたのお考えで正解であると思いますねえ。
老気功師が若い気功師よりも強い場合が多々あるのと同様であると思いますねえ。
まあ、つまり、筋肉もりもりになる外郭筋を鍛えた若者より、長期にわたり遅筋の多い深層筋を鍛えたおじさんの方がその労働に関しては力が強いということになるわけです。
それに氣がついた大陸的な中国の皆さんが、太極拳だの意拳のタントウコウだの、ゆーっくり動いたり、たーだ立ってるだけという、せっかちな日本人には理解できない鍛錬法に行き着いたのであると思いますねえ。