気功の穴
象気功


手でチャクラを開く

手でチャクラを開く・その14

まあ、なんである、站椿功(タントウコウ)の代表的な三円式の場合は、手をなんとなく胸の前に置くわけである。

この形になると、微妙に胸骨が閉じて、背骨が丸くなるのである。


さらに膝を緩めると尾てい骨が微妙に前に入るのである。

つまり、あたしらダンサーの無理矢理に首を上に引っ張ったあるいは胸椎7番目の骨を押し込んでそっくり返った姿勢の逆である。

誰がダンサーだ。

ハイハイ。

まあ、とにかく、この微妙な姿勢で立つことで全身の深層筋がつながり、最も効率よく氣を生み出す体形ができるのである。


そして生み出された氣がもっとも多く放出されるのは手である。

これは手のひらの真ん中あたりの労宮がどうのこうのということではなく、指先も含めて手のひら全体から放出されるのである。

その手を身体に向ければ、当然氣が身体に照射されるわけである。

そのことが意外に認識されていないので、たいていはなんとなく胸の前に手を置いているわけである。


しかし、正しい姿勢あるいは体形で站椿功を行った場合は怒涛の氣が手から照射されているのである。

そのことを認識すると手の置き場や手のひらの向きは重要であることが分かるのである。

氣が分かれば身体の表裏あるいは内部にかかわらず、意識をその部位において、手のひらを向ければいいわけであるが、氣が分からないものも、7つのチャクラのその辺りに向けて手のひらを向ければそれなりに効果はあるのである。

まあ、胸の前に漠然とおいておくと、当然アナハータ・チャクラあるいは壇中の周辺に氣が照射されるわけであるから、心臓を中心にその周囲の血流が良くなり、その周辺の内臓は活性化されるわけである。


しかし、胸の周辺だけに集中的に氣を照射すると、暴発がどうのこうの以前に、いわゆる「氣が上がる」という、気功的には問題のある状態も醸し出すわけである。

だから、7つのチャクラに交替で「やらないよりマシ」の照射をすることがよろしいのである。

もちろんこれは7つのチャクラに限らず、経穴あるいはツボあるいは氣の凝縮した部位すべてに言えることである。

さらにはその「やらないよりマシ」を身体の下部を中心に行うと、氣が上がらずに細胞の活性化を効果的に行うことができるのである。


どうやってもこうやっても、ホラ吹きやおつむの壊れたくるくるパ~がいうような、神人になるだの、神性が目覚めるだの、大覚者になるだの、さらには空中浮揚ができるだの、瞬間移動ができるだの、超能力が出るだの、神の声が聞こえるだのてなことはあるわけもないので、要は全身数十兆個の細胞をどのように最善に再生修復メンテナンスをするかということを念頭において氣を活用することが肝要である。

当たり前である。

象気功は当たり前のことしか言わないのである。

もちろん、空中浮揚ができたり、瞬間移動ができたり、神の声が聞こえたりした場合は、ご家族と相談して心療内科あるいは精神科の病院に行ってお薬をもらうことをお勧めするのである。

続く。
(2022・01・20)

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