象気功
気功の穴
象気功


站樁功
タントウコウ


立ち方7・膝を緩める(膝の角度)


つーことで、膝を緩めるわけである。

これは「膝を緩める」のであって、「腰を落とす」のではないのである。

臀部が床に着かんばりに「しゃがむ」ではさらによろしくないのである。


まあ、氣が分かる人は、膝を直立から徐々に曲げて行って、もっとも氣の出る位置を判断すればよろしいわけである。

しかし、そーは言っても、そんな人がいないから、世間ではわけのわからん站樁功が流布されて、ほとんどの烏合の衆がわけのわからんことに血道を上げて艱難辛苦してるわけであるから、氣を分かってると勘違いしてる人も含めて、正しい膝の緩め方を明快に解説するわけである。

日本中のあちこちのパ~のセンセーの言うように、むやみやたらと腰を落としても、気功的には逆に効率が悪くなるのである。

さらにこれを、踵(かかと)体重で腰を落としたら、スクワット同様に表層筋(アウターマッスル)である大腿四頭筋や大殿筋強化の筋トレとなって、気功的にはなんのこっちゃになるのである。


何度も口を酸っぱくして言うが、血管の少ない表層筋(アウターマッスル)をいくら鍛えても氣は出ないのである。

なかやまきんに君は気功のセンセーではないのである。

氣を効率よく生みだすには、体表からは確認できないが、毛細血管が著しく多い遅筋で構成された深層筋(インナーマッスル)を活性化することが重要である。

站椿の意味は「杭のように立ち続ける」ということであるが、棒のように直立して立つことではないのである。

当たり前である。

棒立ちでたーだ突っ立ってるだけであれば、そのへんの駅で一日中ティッシュを配ってるおにーさんやおねーさんは氣が出まくりで、全員が気功の大センセーになってしまうわけであるが、もちろんそんなアホなことはないわけである。

つまり、ただ突っ立ってるということではなく、氣を効率よく生み出し高める立ち方があれこれあるわけである。


そのあれこれの第一が、足の親指の付け根を中心として小指の付け根までの前足部に首の付け根を垂直の位置に置くことを意識して体重を掛けるということである。

そのことによりヒラメ筋が効率よく働き始め、全身の深層筋がつながり活性化するわけである。

このとき「膝を緩める」と微妙に尾てい骨が前に入るということが重要である。

丹田が垂直の位置から外れてへっぴり腰になったり、そっくり返ったりしても氣が切れるのである。

氣が切れないためには、首の付根と丹田と足の親指の付け根が横から見た時に垂直の位置にあり、尾てい骨が微妙に前に入った姿勢ということが重要である。

膝を緩めたときの腰の角度が重要となるわけである。

站椿功の立ち方の要点は「氣が切れない立ち方」ということである。

この「氣が切れない」という感覚がわかると、太極拳、推手、座禅、ヨーガ、神道、呼吸法などのあらゆる気功法や氣のメソッドの正しい方向性が見えてくるのである。


しかし、これが分かれば象気功なんぞは読まなくてもいいわけである。

腰を落とせば落とすほど効果があると思うのは、氣を正しく理解できないパ~の完全な勘違いである。

ある一定以上に腰が落ちると逆に氣が切れるのである。

つまり、一定以上の強い負荷が掛かると、持久力はあるが小さく力の弱い深層筋では支えきれなくなるので、瞬発力があり力の強い表層筋が働き始めて、深層筋はお休みとなるのである。

その深層筋にとって氣を効率よく最大限に生みだす上での一定以上の重力の掛け方が、正しい站樁功のノウハウであるのである。

まあ、とにかく「腰を落とす」といういうことではなく、「膝を緩める」ということであるということを心よりご理解いただいて先に進みたいわけである。

膝を緩め、微妙に尾てい骨が前に入ると、語弊はあるが腰の周囲を中心に微妙に猫背になるわけであるが、もちろん「微妙」にであって、猫背でないのは無論である。

腰が反り返らない、あるいはへっぴり腰にならないということである。


とくに尾てい骨を後ろに引いて尻が後ろに出た腰の角度は氣が切れるばかりでなく腰痛の原因にもなるので禁忌である。

真横から見た時に、首の付け根と、腹の前部の丹田と、足の親指の付け根が重力から垂直に保たれ、尾てい骨が微妙に前に入った腰の角度が重要である。

前に突っ込んでも良くないし、後ろに外れて土踏まずに掛かってもよろしくないし、バックバランスになって踵体重になってはいけないのは言わずもがなであるのである。

バランスと腰の角度が正しければ、氣がどんどん生み出されて、氣道に圧力がかかり続けている状態である。

氣道拡張があらゆる気功法の重要な目的であるわけである。

続く。

Copyright (C) Zoukikou All Rights Reserved 無断転用転載厳禁 プライバシーポリシー Contact