象気功


五禽戯



亳州伝統気功 華侘五禽戯




亳州伝統気功 華陀五禽戯である。

華 佗(か だ・建安13年・208年)は、中国後漢末期の医師で、沛国譙県(現在の安徽省亳州市)本籍の人である。


華佗さんは薬学・鍼灸に非常に優れ、また、麻酔を最初に発明したのは華佗さんとされており、麻沸散と呼ばれる麻酔薬を使って腹部切開手術を行ったという話もあり、そのため、民衆から神医と呼ばれたつーことである。

五禽戯はその華佗さんの考案による気功法である。

ちなみに次の動画が華陀五禽戯57代伝人薫文煥老師の演舞である。



おいおい、大丈夫かよ、これ、放送コードにひっかかるんじゃねーか?なんて言ってはいけないのである。

なにしろ、センセーはこの時、おんとし90歳というご高齢であるので、参考にするなら、最初の動画の元気なおばさまたちの演舞を参考にすることをお勧めするのである。


まあ、薫文煥センセーの動作は年齢並みといえば年齢並みであるので、なにもしない90歳のお年寄りとなんら変わらないわけであるなんてことをいうと、華陀五禽戯マニアに怒られるのである。

さすがは華侘五禽戯の大センセーだけに実に若々しい動きだなんてことはどーやってもこーやっても言えないわけであるが、とにかく、センセーだってがんばっておられるんだから、そこはそれ、大人の判断相身互い、言わんとことゆーことで収めたいわけである。

まあ、あたしはかねがねというか常々というか、氣なんかなんの役にも立たないと言ってるわけであるが、まあ、2015年度寿命世界ランキング1位の日本人があまりにもご長寿で、特別な事情がない限り、何もしなくても90歳以上生きるのが普通で、もっと元気な人がいくらでもいるので気功の大センセーとされる薫文煥センセーがよれよれに見えるわけであるが、ちゅーごく4000年漢方パワーで氣だのなんだのと言い張っても寿命世界ランキング65位で寿命がちょー短いちゅーごく国民の感覚からすれば、薫文煥センセーはちょー長生きでちょーお元気であるわけである。


端的にいうと、健康で長生きしたけりゃ、寿命の短いちゅーごく発祥の気功なんかやってないで、和食とラジオ体操やって、具合が悪くなったら医者に行けばいいわけであるが、これがね、人間というものは灯台もと暗しつーのか、近くにあるものはあまりありがたみを感じなくて、なんだかわからない遠くのものに幻想妄想の限りを尽くす習性があるわけである。

どんなに遠くのものに憧れても、そこに行ってみれば、こちらと同じ現実がお昼寝遊ばしているということに、これがなーかなか気がつかないところが夢とロマンの人生航路である。

えーと、なんだっけ、どーでもいい話に終始してなにがなんだかわからなくなってしまったのである。

まあ、気功というと、氣を当てるとか氣を送るとかいう気功師の外気が万能のような概念があるわけであるが、気功本来の健康増進ということを眼目とした場合には、他人から氣を与えられるよりも、自ら身体を動かすことの方が臓器の活性化あるいは血行増進ということには、より効果的である。


たとえば、医師が健康法を知っているかというとそーでもないわけである。

医者の不養生というとおり、医師が特別にご長寿であるというデータは皆無であるし、すべての医師の健康状態が極めて良好であるというわけでもないのである。

医師は病気になったときに、どの薬がどの症状あるいは疾病に効果があるか、どこをどう切ったり貼ったりすれば延命効果があるかてなことはよくご存知であるが、肝心の「その病気にならないようにする方法」についてはたいしてご存知ないのである。

気功法というのは、医療が現在とは程遠い時代に、「どうしたら病気にならないか」ということを基本として考案されたものである。

そのためにはとりあえずは、「適度に身体を動かすこと」が健康を保つには必須であるということに、華陀五禽戯を考案した華陀さんも気がついたわけである。

じっとしていれば、血行が悪くなって、細胞のメンテナンスが滞り、あちこちが悪くなってお病気になるわけである。


しかし、その運動も、やり過ぎると健康にはよろしくないということにも気がついたわけであるが、このことに気が付いたのが1800年前であるというところに、神医と呼ばれた華陀さんのおつむのちょーしあるいは感性が並外れたものであるということが理解されるわけである。

華陀さんは、健康を維持するには適度に動けばいいということがわかったわけであるが、さて、どう動けばいいかということで、分かりやすいように動物に例えて、その一連の動作を考案したわけである。

最初の動画を見れば分かる通り、健身気功五禽戯のもとになった華陀五禽戯は気功法というよりも、いわばラジオ体操の動物ものまね版てなことであるわけである。

それが亳州伝統気功・華陀五禽戯として現在まで伝承されているわけである。

その伝統の華陀五禽戯を元にして、文革以来の気功復権復活に際してちゅーごく体育総局の気功のセンセーの皆さんが中医学に基づいて氣の動きや経絡・氣道の操作も含めてあれこれこーでもないあーでもないと工夫して流布されたのが、健身気功・五禽戯である。


複雑な伝統的太極拳が健康法として簡易太極拳24式となり、さらにはその気功的側面を抜き出した太極気功が生まれ、また、道教の導引をもとにして八段錦が生まれたように、氣のメソッドもその時その時代の変化や要請に伴って、さらには効果的な方法が研究されて刻々と変化しているわけである。

伝統的な気功法が、必ずしもそのまま気功法として優れているというわけではなく、科学やスポーツ同様に、そこに上積みされた知識や技術により、刻々と変化し、現在の気功法ができあがっているわけである。

もちろん現在の気功法が最良というわけではなく、今後の研究ではさらに変化してより効果のあるものになるのは当然であるわけである。

気功やヨーガてなものは、そのルーツも含めると数千年の歴史があるので、どうしても古い原典あるいは開祖の方法に人知を超えた効果があると勘違いされがちであるが、宗教同様に尾ひれ背びれがついて、神格化された法螺話が大半であるので、ありもしない効果を妄想しても時間の無駄となるのである。


もちろん、華陀五禽戯よりも健身気功五禽戯の方が気功的には完成されているわけであるが、そのルーツとしての華陀五禽戯を学んで、何がどーして現在の健身気功五禽戯ができあがったのか、さらには、気功自体が、今後、どのように変化進化発展して行くのかということの参考にすることが、象気功的な気功法探求の道であると言えるわけである。

まあ、宇宙の謎が次々に解き明かされ、科学がこれだけ進歩した現在に至っても、氣がなんであるのか解明されていないわけであるので、これが、科学的あるいは医学的に解明されると、気功自体の概念が変わってしまう可能性もあるわけである。

温故知新とは言うが、科学は計り知れない速度で進捗しているのであるから、気功法も新しい方向性を模索して行くことが、この世の生きとし生けるものを救うべく遣わされたあたしのお役目であるわけである。

何がなんだかわからんまま、五禽戯は大団円を迎えて、明日は何をもとめて氣の世界を彷徨するのか、霊界通信黄泉の国からの御筆先はでたらめに翻ってあらうふふである。

なんだこれ。

続く。

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