象気功

象気功

昇降練氣



真綿感覚


ううむ、いつもながら、朝は目が覚めない。

当たり前だ。

象気功は当たり前のことしか言わないといっても、いくらなんでも酷すぎるのである。

ううむ、いかん、だめだ、これは。

まったく脳が起きない。


いったいどーしたら起きるんだ?

脳を叩くわけにもいかんではないか。

脳を叩くには、頭蓋骨を開いて、脳みそを取り出して、まな板に乗せて、ものさしなんかでペタペタしないといけないわけである。

漫画かよ。

つーことで、情けないフリートークのあとは、まあ、とにもかくにも、昇降練気の第7回目である。

まあ、巷に氾濫するわけのわからない気功だのれーきだの密教だのヨーガだののセンセーと言いはるとんちきのパ~の皆さんが、氣というと、空気のようにフワフワしたものであるとか、ぼーっとしたものであるとか、光のようなものであるとか、熱感であるとか、涼感であるとか、ピリピリするとかビリビリする感じとか、磁力だの電気だのの感じとか、いろいろ愚にもつかない事を説明していて、手のひらになんとなく感じるという類いの感覚を想像すると思うし、初心者の場合は実際にその程度の感覚が殆どであって間違いではないのである。

しかし、これが、熟達すると、氣がだんだん弾力を帯びてきて、真綿あるいは低反発素材のような、はっきりと反発力のある存在となるのである。


昇降練気で手を昇降上げ下げするときの手の感覚は、段階が進むと「真綿を押し下げる・押し上げる」という感覚になるのである。

これは昇降練気に限らず、開合功の手の開閉時においても、同様に「真綿を押し開き押しつぶす」という感覚になるのである。

この真綿感覚が、さらに段階が進むと、氣は、真綿あるいは低反発素材からからゴムのような弾力になって、容易に上げ下げ開閉ができなくなるぐらいの反発力となるのである。

このときの真綿感覚さらにはゴム感覚が、気功法の動きの速度の基本となるわけである。

たとえば、気功法あるいは太極拳の大家がとんでもなくゆっくりとした動きの演舞をしているわけであるが、あれは老化して動きがのろくなっているとか、面白いマヌケな動きで爆笑をとろうとしているわけではなく、氣をつかむのに最適な手の動きあるいは身体の動きの速度を教えているわけである。


まあ、それで、さらに段階が進むと、どのような速度で手を動かしても、氣ははっきりと存在し、その反応が足先から百会までの全身の氣道に影響し氣道内の圧力を高めることが分かるようになるのである。

まあ、どのような速度と言っても、ラジオ体操のような速度では、氣が切れてしまうので、そこはそれ、どんなに段階が進んでも、前回にも解説した「スローモーション」が基本ではあるわけである。

まあ、ラジオ体操は、氣道の拡張云々は別にして、血流を良くして、健康増進あるいは健康維持に非常に有効な方法であるので、最良の養生気功であるということも言えるので、気功法として否定しているということではないということをひとこと申し上げて本日のお開きのご挨拶といたしたいのである。

続く。

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