象気功

気功修練

気の悩み相談室
回答室



<相談者:きゃえさん>

「丹田といいますが」

はじめまして

私は胸の真ん中が感じやすく精神も不安定なんですが、下丹田や足の裏に意識を向けると確かに落ち着いて安定はするんです

けど、眠って起きるとまた胸に上がっちゃってムカムカのゲロゲロになってます。戻らずに下腹に貯めたままにならないんでしょうかね。




<お答え>

ほんとにおっしゃる通りで、前日に必死で丹田に下げた意識は、朝になるとまるっきりもとのもくあみで、すっかり上がってなんのこっちゃやらとゆーことになります。

これは、6の質問でもお答えした通り、つい最近まで、人間の生活はいつ殺されるかわからないタイヘン危険なものだったわけであります。

それで、昼間もびくびくおろおろ暮らしていたわけです。

ところが、夜は昼の何倍も危険だったわけであります。

闇に乗じて狼が食いにきたり、いきなり敵対している部族の攻撃をうけたりするわけであります。

だから、暗くなると自然と意識がどんどん心臓のあたりにあがって、びくびくどきどきしながら、いつでも目が覚めて逃げられる状態で寝ていたわけです。

とにかく眠るときは目を閉じて、「食べてください、殺してください」と申し出ている思いっきりすきだらけの状態ですから、昼間でも眠るときは意識がどんどん上がるわけです。

そうでないと生命維持ができなかったわけです。

睡眠中にあまり殺されなくなって安心して眠れるようになったのは人間の歴史全体からみると本当につい最近のことなんであります。

現代になって生活は変わっても、身体や脳はびくびくどきどき時代そのままですので、特殊なぱーの人をのぞいて、普通はどう修行しても、朝になるとすっかり意識は上がってムカムカのゲロゲロになります。

ものすごく正常なことであります。

つまり、「戻らずに下腹に貯めたままにならない」んであります。

でも、この下腹の意識をやらないよりはやった方が、意識が下がり易くなりますので、精神の安定を求めるのであれば、これを癖にすることをお薦めいたしますねあたしゃ。

でも、やっぱり朝はムカムカのゲロゲロであります。