象気功
象気功

本日の御神託


側頭葉マジック


ううむ、なんだね、側頭葉ね。

大脳の横っちょの方ね。

ここに、それまであなたの生きてきた経験や、それによって得られた知識てなものが、海馬によって取り込まれた記憶がレコーダーみたいに登録してしまってある場所で、まあ、記憶倉庫みたいなもんであるのである。


これが、どなたもお亡くなりになる直前になると、その記憶倉庫である側頭葉に電位が発生して、脳内伝達物質が放出されて、まあ、それまでに得た経験による知識である、三途の川やお釈迦さんや、欧米人であればじーざすさんやまりあさんや時には死神さんてなもんがお出ましになって、あの世へのご案内をなさっていただけるのである。

それは、なんでわかるのかつーと、「臨死体験」てなもんをしてあの世の入り口から生還したと言い張ってる皆さんの脳の電位発生や脳内伝達物質放出の調査とそのご本人のご意見によるものであるのである。

だからあの世を見たなんて言い張ってる皆さんのご意見は、この側頭葉の倉庫から引っぱり出されたそれまでの人生で記憶された経験やそれに伴って蓄積された知識であるわけである。

てなことであるから、日本の皆さんのご意見には、たいていは三途の川やお亡くなりになったおじーさんやご先祖さんやおしゃかさんが登場して、欧米人にはじーざすさん関係のことがらが登場するわけである。


まあ、なかには幽体離脱して、天井あたりから、自分の亡骸を見て、その周囲で悲しんだり喜んだりしてる家族親族や医師を見たなんて言い張る人もいるわけであるが、それもこれも側頭葉マジックであるわけである。

それで、なんで死の間際になると記憶倉庫である側頭葉に電位が発生して、このようにあの世に関する記憶が引っぱり出されるのかは不明だそうであるのである。

まあ、それが神の思し召しといえばそうであるわけであるが、これは死やあの世という概念のない動物にあるわけもなかろうから、人間だけに与えられた最後のお楽しみであるわけである。

となるとあたしみたいな神も仏もないものはいったいどんな状況を見ることになるのか実に楽しみなことであるのである。


某気診気功の大先生いわく泥棒や人殺しよりも低いつー史上最悪最低の霊格のあたしがお亡くなりになるわけであるから、まあ、洋の東西を問わず定番の地獄に落ちるのは間違いないわけであるので、そらもう、赤鬼青鬼悪魔サタン死神が列を成して枕元に御迎えに来ること必定で、よってたかって死の床から引き摺り出されて「なにすんのー、らんぼうやめてーな」との哀願もむなしく最後の審判閻魔様の前にお座りさせられて、「極刑!」てな御裁決で血の池地獄から針の山、真っ暗無音の無限地獄から手足も首も鋸(のこぎり)ゴーリゴリ、もうこれ阿鼻叫喚のアミューズメントパークを絶叫絶叫また絶叫でこれでもかと楽しませていただけるわけである。

まあ、いずれにしても側頭葉の織りなす夢であり幻覚幻想妄想のたぐいであるわけであるので、どーでもいいわけであるが、脳は実に面白おかしく人生を描く構成作家であるのである。

ううむ、オチが平板だな。

もう少し、こう、なんとかね。

まあいいや。


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