象気功

仙骨凝縮メソッド
裏丹田覚醒の法




丹田充実の効果とは・臍下丹田凝縮3


さて、前回までに全身の氣を意識で臍下丹田に集める方法を解説したわけである。

氣が分かるものはこれだけで臍下丹田が充実して精神状態が多少でも安定したことが感じられるはずである。



氣が分からないものもそれなりに氣の充実と精神安定が感じ取れるかもしれないのである。

かもしれないのかよ。

これは人によってさまざまであるので、一概にこうであると言えず、かもしれないとしか言えないところが忸怩たるところである。

分かりやすく言うと、昨今ではワクチンの副反応が人によってさまざまで、まったくなんの症状も出ないものもいれば、39度の高熱が出て倦怠感で動けなくなって、あちこちイテテテなんて人もいるわけである。

氣についてもどうやってもこうやっても感覚として捉えられないものもいれば、生まれつきといってはなんであるが、気功もヨーガも神道も言霊も真言もいじったことがないのに感じ過ぎて日常生活にさえ困るものもいるわけである。


まあ、とにもかくにも臍下丹田が充実すると、一時的にではあるとしても、上がった氣が降りるので、不安、心配、動揺、恐怖といった状態が緩和される効果を得られるのである。

もちろん、「緩和される」のであって、いきなり丹田充実、精神安定、豪放磊落というわけには行くわけもないが、いつもの「やらないよりマシの効果」はあるわけである。

臍下丹田の充実で得られる最大の効果は心の安定である。

その為に先達の皆さんが座禅だの瞑想だの滝行だの修験道だの宗教だのてな修行法や鍛錬法をあれこれ編み出してきたわけである。

さて、そんなこんなで意識で全身の氣道、さらにはこの世宇宙から臍下丹田に氣を集めてその先である。

氣道は硬いのである。

硬いというと語弊があるので言い換えると、硬いゴムのようなものである。

開くには開くが、すぐに元に戻ろうとする力が働くのである。


だから、どんなに激烈な修行や鍛錬をしても、一夜明ければ元の木阿弥という仕儀にあいなるわけである。

つまり心を変えようあるいは心を強くしようてなことを画策してあれこれやっても、なかなか思うように行かないのはそのためである。

知能や身体能力はともかくとして、基本的に小心者に生れつけば一生を小心者で送るし、豪胆に生まれたものは豪胆な精神状態で生涯を過ごすわけである。

もちろん、人間は環境によってDNAのスイッチが変動するので、激烈な鍛錬や修行を継続、あるいは環境が激変すれば、「やらないよりマシ」の範囲内で変化は得られることは確かである。


これは年齢が低いほど容易であるので、幼児期の環境で氣道の状態はそれなりに変わるが、その親あるいはご先祖様から培われた脳神経細胞シナプスの形成により培われた環境に生まれればいかんともしがたく、親同様の知能精神状態になり、それを基本として一生を送るのはいたし方ないのである。

人間は諦めが肝心である。

おいおい、そこかよ。

ともかく、変えようと思えば変えられるのは幼児期あるいは低年齢の時期であって、成人してから心のありようを変えようと思っても、そうはいかないように神という名の誰だか分らんものが巧妙にプログラミングしているのである。

成長するに従って氣道は徐々に硬くなって、成人するころには硬いゴム状態になり、一時的に拡張してもとにかく頑強に元に戻ろうとするのである。

だから、臍下丹田に意識を置けば心の安定を得られると理解できても、そのままの状態を維持することはほぼ不可能である。

それを可能にするのは激烈な鍛錬や修行の継続、あるいは環境の激変てなものが必要であるわけである。

それを激烈な鍛錬も修行も環境の変化もなしで行おうというメソッドが「臍下丹田覚醒の法」である。

長期間にわたる激烈な鍛錬や修行あるいは環境の激変で得られる氣道の拡張効果を、ダイレクトに氣道を意識で操作して臍下丹田を拡張し、精神状態に変化を与えようというメソッドである。

その先に「裏丹田覚醒の法」があるわけである。

続く。
(2021/11/20)


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