丹田押し下げの効果・臍下丹田凝縮13 丹田の上部を締めて押し下げると言っても、どこかに力を入れるとか筋肉や内臓をどうとかするということではなく、意識のみで締めて押し下げるのである。 まあ、氣がわかるレベルの人は締めて押し下げる本体である丹田を感覚としてはっきっりとらえることができるので容易である。 しかし、氣がわからない人の場合はもっぱらイメージで丹田の上部を締めてさらに押し下げるということを行うわけである。 無理かもしれない。 おいおい。 それでもやらないよりはマシの範囲内で効果はある。 いいね。 何事もこれである。 まあ、とにかく丹田の上部を締めて押し下げることを暇つぶしに継続すると丹田の大小はともかく、そこに臍下丹田の存在を感じるようになるのである。 それと同時に氣が上がらなくなるのである。 もちろん、それもこれもやらないよりはマシの範囲内の効果である。 さらに継続すると氣の散逸がなくなり、上がりようがなくなるのである。 もちろんこれもやらないよりはましの範囲内の効果であるので、大きなストレスがかかれば、丹田は勝手に収縮され内部に閉じ込めた氣は上部に向かって散逸するのは言うまでもないことである。 しかし、ささいなことでは氣が上がらなくなり、それまで終始どきどきそわそわだった人はある意味人格性格が変わるのである。 これは継続の結果の効果であるので、いきなり今日明日から人格性格が変わるということではないが、いわゆる修行という名の艱難辛苦の長期にわたる方法とは比較にならない短時間で効果が現れるのである。 氣道を直接操作するからである。 しかし、もちろん、本人には時系列ではっきりと自覚できることではなく、ある日「おや?」と気がつくような変化である。 ある意味敏感でなくなるのである。 この敏感というのは実に不便で、何かにつけはらはらどきどきで、人生が困難だらけになって、たとえばひきこもりなんてことになるわけである。 「鈍感力」なんてご本が売れたりするのはこのせいであると思うが、とにかく人生を楽に生きるには鈍感に限るのである。 そうはいっても、その鈍感になる方法が艱難辛苦の精神修養以外になかったわけであるので、敏感な人は一生敏感で不便な一生を送らざるをえないわけである。 まあ、敏感というよりは過敏ということかもしれんが、つまりストレス過敏症といってもいいかもしれないのである。 あらゆる些細なストレスにも過敏に反応してしまうので、心身に不調をきたし、社会生活もままならないという人もおられるわけである。 それは氣が脳に集まることによって引き起こされるのである。 脳に氣が集まると血液が脳に集中して、脳神経細胞シナプスも過剰にヒートアップして、いわゆるパニックを起こして逆に正常に機能しなくなるのである。 脳を正常に機能させるためには、氣を脳から下げる必要があるわけである。 そのためには氣の受け皿というのか、貯蔵庫というのか、まあ呼び名はなんでもいいが、吸い込んでおく部位が必要であるわけである。 それを作るために、丹田の上部を締めて押し下げ、さらにそれを暇つぶしに継続するわけである。 やっぱり暇つぶしかよ。 続く。 (2022/02/25) |
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