象気功

気功修練

気の悩み相談室
回答室



<相談者:ハタさん>

「精神面への効果について」

はじめまして。楽しくHPを見させていただきました。

ほそぼそとヨーガをやっている中年男性です。

私は幸い健康面に問題はないのですが、精神的に不安定でものすごい不安症です。自分では鬱の傾向があるのではないかと思っています。

そこで、精神的に安心、安定を得る方法を自分なりに追求していますが、今のところ決め手を得ていません。

気功によって精神的な安定を得られる具体的な方法があればご伝授いただけませんでしょうか。





<お答え>

まあ、気功や仏教ではなにごともいわゆる臍下丹田(せいかたんでん)に意識を置けば解決解決ということで、なんでもかんでも丹田であります。

精神安定もとりあえず丹田に意識を置けば大丈夫と大センセイや大僧正の皆さんが口をそろえて言い張っておられます。

丹田はヨーガではだいたいスヴァディスターナ・チャクラの部位にあたります。

それであたしがいろいろ試してみたらば、会陰(ムラダーラ・チャクラ)や足の裏の方でも精神が安定します。

つまり体の下部に意識を置けば安定するわけであります。

それでは逆にどこに意識を置いたら一番不安かということを試してみるとこれはやっぱり心臓のあたりであります。

これはヨーガではだいたいアナハータチャクラの部位にあたります。

近年の研究では驚いたことに、心臓にも脳があるそうであります。

生物が生命の危機にあったときに頭部の脳からの指令を待たずに、瞬時に脈拍を上げて危機に備えた行動できるようになっているわけであります。

ですから、危機にそなえた脳でありますから、とにかく年がら年中不安なわけであります。


有史以前の大昔は、なにしろ安心してバカ面して歩いてたりすると、いきなり草むらからライオンが出てきて食われてしまうわけですから、そりゃもう精神の安定なんかしてた日にゃ命がいくつあっても足りたもんじゃありません。

だから、危険だらけですぐ殺されてしまう大昔はこの不安が生命維持にとても役にたったわけであります。

しかし、現代では,町を歩いていていきなりライオンに襲われて食われたりすることはありませんので,それほど重要な役目がなくなってきたわけであります。

ところが、生命の危機が年がら年中あるわけでもない現代でも、あいかわらず、このアナハータ脳は原始のおもむきを残して元気に活動しておりますので、なんだかわからないが不安で不安でしょうがないということになるわけであります。

だから、不安を根こそぎなくそうったってなくなるもんじゃありません。

不安がなくなったら生命維持に大問題だからであります。

そのなくなったら困る不安を無くそうという無茶なことを無理やりやろうというのが丹田の意識であります。

そーゆーわけで、たいした効果は望めませんが、やらないよりはいいかもしれませんので試してみてください。