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名前:さこん |
初めまして。目から鱗が落ちるように読ませていただいております。
以前、真言宗のお坊さんから『陀羅尼』中でも『三陀羅尼』が最も大切とお聞きしました。
この『三陀羅尼』には、どのような効力が あるのでしょうか?
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お答え |
象師匠 |
まあ、本来は「『陀羅尼』中でも『三陀羅尼』が最も大切」と、のたまわっておられるその「真言宗のお坊さん」ご本人に、何が「最も大切」なのか、どこに効果があるのか聞いていただきたいのでありますが、まあ、そー言っちゃおしまいなので、親切第一、懇切丁寧をモットーにしている象気功としては、まあ、いつも言うことでありますが、あたしはべつに仏教研究家でも密教マニアでもありませんし、知ってることしか知りませんので、知ってる範囲内でお答えするわけであります。
あたしの手持ちの真言宗の真言諸経要集によりますと、真言宗における三陀羅尼は「佛頂尊勝陀羅尼」、「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼」、「阿弥陀如来根本陀羅尼」なわけであります。
それで、まあ、そのお坊さんが「大切」とのたまわっておられる、この長ったらしい陀羅尼をそれぞれ読唱してみますと、「佛頂尊勝陀羅尼」はその名のとおり、頭部に影響があり、「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼」は腹部下部から脚部に影響があり、「阿弥陀如来根本陀羅尼」は、そのまま、臍の周りから胸部あたりに影響があります。
つまり頭部、下腹部および脚部、上腹部および胸ということで、あわせると、全身を開くわけであります。
それで仏教百科辞典の大智度論によりますと、本来、陀羅尼というのは「菩薩の大願を忘れちゃだめよ」とゆー意味であります。
大智度論による三陀羅尼は「聞持陀羅尼(もんじだらに)」<聞いたことを忘れちゃだめよ>「分別知陀羅尼(ふんべつちだらに)」<あらゆる物事を分別して知りなさいね>「入音声陀羅尼(にゅうおんじょうだらに)」<あらゆる言語を聞き分けて、喜怒哀楽の感情を起こさないようにしてね>とゆーことで、修行上この3つは忘れないようにしましょうね、ということでありますので、まあ、そーゆー意味では三陀羅尼は「最も大切」であるかどーかは別にして、仏教の教義上、大切であるとゆーことであるのかもしれません。
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Re: 三陀羅尼 |
名前:さこん |
象師匠様 ご丁寧なご返事を ありがとうございます。
お陰様でとても解りやすく説明していただき、心から敬服申し上げます。
象師匠様が挙げていらっしゃる通り、お坊さんが仰られた三陀羅尼は「佛頂尊勝陀羅尼」、「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼」、「阿弥陀如来根本陀羅尼」です。
このお坊さんは御自身の師から、「職業柄 他人から気を受けて命が危なくならないように 毎日必ず三陀羅尼を唱えるように」と教えられたそうです。
>つまり頭部、下腹部および脚部、上腹部および胸ということで、あわせると、全身を開くわけであります。
三陀羅尼を唱えると身体だけではなく周りの空間まで「すっきりしました!」という感じを受けていましたが、そう言うことだったのですね。
他人の気を受けやすい人には お勧めの真言なのでしょうか?
PS.とても丁寧にお調べ下さった三つのお言葉は、今の私にぴったりのタイムリーなお言葉でした。ありがとうございました。
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