サケドジョウの謎 もうこの時期は残暑つーのかね。 まあいいや。 えーと、なんだっけな、昨日なんか思い出したのであるが、すっかり忘れてしまった。 これも、まあいいや。 まあ、夏つーことで、ここんとこうちのレンタル菜園の借主さんがお作りになったトマトをたくさんもらって、それを毎日ものすごく食ってるのであるが、一時期話題になったトマトの脂肪燃焼効果はさっぱりだね。 やっぱり運動しないとだめだね。 当たり前である。 ううむ、天気予報はどうかね。 ほほう、今日は東京は33度ぐらいになるのね。 熊谷は36度か、熊谷にお住まいの人は大変ね。 8月23日から本年第2回目の海水浴を実施する予定であるが海水浴場は未定であるのである。 いや、べつに参加者は募集していないので問い合わせはご遠慮頂きたい。 まあ、やっぱり伊豆かな。 そんなことはともかく、まあ、そうね、夏の思い出というと、なんだろうか、ああ、あれだな。 あたしの母方の実家は茨城の下館からバスに延々乗って行った鬼怒川の近くの農村であるのである。 まあ、それで幼児期からいわゆるお盆の帰省で毎年母親に連れられて実家に数日泊まっていたのである。 もちろん実家は農家であるので、家の前には梨畑があり、田畑があるわけである。 この梨畑にはセミが無数にいて、梨畑というのは収穫のために低く剪定されていて、手づかみでセミをいくらでも捕まえられるのである。 これ、東京生まれでセミがそれなりに貴重であるあたしにしてみれば夢の国に迷い込んだようなもんであるのである。 さらに家のすぐ近所が小学校で、現在とは違いその頃の学校は夜昼関係なくいつでも出入り自由であるので、遊具も使い放題で遊園地みたいなもんであるのである。 さらに水田が広大に広がっているので、小川がそここに流れていて、フナやドジョウが釣り放題であるのである。 それで、あたしが小学校の3年生ぐらいの時であったと思うが、実家の長男であたしより1歳下の従兄弟とその小川に釣りに行ったら、従兄弟いわく「サケドジョウ」という名のナマズのように太くて大きなドジョウが釣れたのである。 まあ、それがなんなのかは今となっては謎であるのであるが、とにかくサケドジョウはいわゆるドジョウの数倍の太さと大きさのドジョウであるのである。 サケドジョウのサケは、酒なのか、あるいは鮭(サケ)のように大きいということなのかはわからんが、とにかくサケドジョウであるのである。 ドジョウ一匹はウナギ一匹といわれるぐらい栄養価が高いそうである。 サケドジョウはさらに数倍も太くてでかいのでウナギ何匹に相当するのかわからんが、まあ、とにかくそれを釣って帰って煮てもらってお召し上がりになったのである。 それで、次の日に、昨晩いっしょにサケドジョウをお召し上がりになった従兄弟が腹をこわしたらしく、遊んでる最中に「ううう、ゆうべのサケドジョウがあたった」と言って、草むらで用を足したのを覚えてるのである。 従兄弟はそのあと特に具合が悪いようすもなかったので、サケドジョウにあたったわけではないわけである。 まあ、同じ物を食べたあたしがなんでもなかったのであるから、サケドジョウの脂肪分を消化できずに消化不良をおこしただけであると思うのである。 それで、大人になってからは柳川鍋てなもんを食うようになって、浅草の駒形どぜうてな店にどぜう鍋てなもんを何度か食いに行ったりして、あちこちでドジョウを食うわけであるが、いまだに子供の頃の記憶の「サケドジョウ」に出会うことはないのである。 当時の記憶をたどるとサケドジョウの食感は肉が格段に多くて、以降に食べたドジョウとは違うのである。 やっぱりあれはドジョウではなくナマズだったのかもしれないのである。 |