パドマ・プラーナーヤーマと大周天３

さて、気功の根本原理の毛細血管開放について理解できた人もできなかった人も、パドマ・プラーナーヤーマによりサハスラーラの蓮華に念を送り開くことは大周天を成就する動力となるのである。

開敷蓮華（かいふれんげ）により意念で開いた蓮華に、さらに気功法で作った氣を、念と呼吸で送り込むのである。


ううむ、このへんでギブアップの人もいる可能性もあるが、そんなこたあ放っといてどんどん先に行くのである。

すると、蓮華が押し開かれてサハスラーラが覚醒するのである。

頭頂部の少し前あたりに、膨張感、あるいは圧迫感、あるいは押し開かれる感じ、あるいは痺れ感、あるいは拡張感、あるいは風船を膨らました感じ、あるいはキリがないのでこのへんでおしまい、を感じたら、さらに氣を念と呼吸により蓮華に送り込み開くのである。


するとサハスラーラからの氣道・ナディである氣の通り道としての管が頭部前面の方向に押し開かれて、経絡でいうところの神庭、前額、さらには印堂に氣道が押し開かれるのである。

チャクラで言えば、サハスラーラ・チャクラからアジュナー・チャクラの方面に氣道・ナディである管が押し開かれるわけである。


さらに、それを継続すると、その管の膨張は鼻を通り、喉を通り、胸を通り、腹部を通り、会陰つまりムラダーラまで押し開かれるのである。

これは、ざっくりと督脈を百会から顔の前面を下り、上顎の歯茎付近の齦交（ぎんこう）まで通り、さらには任脈を下唇の下の承漿（しょうしょう）から、会陰まで通る氣道・ナディが押し開かれるということである。

これは、いわば細長い風船に息を吹き込んで押し開く具体的な感覚として押し開かれるのである。


大昔のぱーの皆さんもナディを管てな表現をしているわけであるが、まさに管である。

これが、血管とはちがって、その膨張感が実感・体感できる管である。

つまり、氣の管、氣管である。


その氣管が閉じていたり閉まっていたりと閉塞していると、それに連動した毛細血管も閉塞して、健康状態が悪化して、さらには運気も下降して、悪くするとお病気になっておっちんじまったりなされるわけである。

それを開くと元気になると気がついた大昔のパ～のおっさんあるいはおばさんはなかなか香ばしいわけであるが、小周天・大周天はその「管」を押し開くメソッドである。


まあ、それで、それまで閉じていた氣道が開いて、たまさかに脳の思わぬところに電位が発生して幻覚・幻聴・妄想を体験することはあるわけであるが、それを勘違いしたパ～が、至高体験だの超常体験だの超感覚だの超能力だの予知能力だの透視力だのサイキックだのと言い出す始末になるので、大周天が神に近づく御業のように言われるわけである。


とにかく、幻覚・妄想・幻聴である至高体験だの超能力だのなんてことを大仰に大張り切りで喧伝吹聴するセンセーあるいはマニアてなものは、詐欺師か、あるいは基本的にはっきりとは言えないおつむのおびょーきであるので、動物園の動物を見るような面持ちで見るのが正しい見方である。

お前もそうだろう？

ぐうの音も出ません。

ぐう。

続く。