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名前:たつ |
いつも楽しく拝見しております。
先生のお考えをお聞かせ願いたき質問がございます。
九字とゆうものについて先生はどのように感じていらっしゃいますでしょうか、また身体に及ぼす影響などはどのようなものがあるのでしょうか?
お暇なときにでもお答えいただけると幸いでございます。
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お答え |
象師匠 |
まあ、あたしも、縦々横々の線で切る「早く九字」や、九字にあわせて印をぐりぐり結んだりの「九字護身法(くじごしんぼう)」など、いーろいろ試して日夜気のふれたように楽しんでいた時期があるのでありますが、まあ、これ、九字の印については、五指からの五行に対するいくらかの刺激以外にたいした効果もないので飽きてしまってすぐやめてしまいました。
縦々横々丸書いてちょんも別段おもしろいこともないので、すぐ飽きてしまいました。
まあ、それで残ったのが「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」の九字の音声による効果であります。
なんと、この九字の総ての言霊が、「臍から下の部位」に影響があるのであります。
臍から上の部位に影響のあるものはないのであります。
このことが大変重要なのであります。
このことについてはえらそうなことをのたまわっている密教のダイアジャリも修験道の大先達もぜんぜん身体ができておりませんから、なんにもわからずに、日夜あらん限りの大声で「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」とわめいているわけであります。
それでまあ、これはなんであるかというと、つまり、気を下げて腹を据えて「こわいのこわいのとんでけー」ということなのであります。
たとえば、同じように修験道の「六根清浄」という言霊も、これみごとに気が下がるのであります。
つまり、これらのことは、修行上、気が上がって怯えたり、怖がったりでは修行にならないので、とにかく、腹を作ることが修行を続行するために必要だったわけであります。
人間は生命維持の観点から、本来、とにかく危ないことには敏感で怖がるようにできているのであります。
とにかく、生命維持ということに関してはびくびくおどおどと気が上がって危険を察知しやすい脳の状態で、危険が迫ったらいち早くとにかく逃げ出すのが本来の正しい身体なわけであります。
アフリカだか、アマゾンだか忘れてしまいましたが、現在でも「敵や危険が迫ったらとにかく逃げる」という種族がいるそうであります。
このように、「敵や危険が迫ったらとにかく逃げる」というのが、人間本来のありかたなのでありますが、それでは為政者にとっても、団体の首長にとっても役立たずな人間ばかりで、困るのであります。
そこで、役にたつ道具としての人間を考えた場合、「物に動じない腹の据わった人物」というのが求められてきたわけであります。
その、役に立つ人間をつくる「修行」の原点が密教や修験道の苦行や行法にあるわけであります。
しかし、この言霊により気を下げる、腹を作るなんてえことについては密教や修験道のみなさんもぜんぜん体ができてませんので、なーんにもわかる人がいませんから、なにがなんだかわからず、「悪鬼怨霊を遠ざけ災いから身を守る術」なーんてことでひたすら「こわいのこわいのとんでけー」とやってるわけであります。
まあ、これで、悪鬼怨霊が退散するかどうかについて、あるいはどうして退散するのか、あるいは悪鬼怨霊とはいったいなんなのかとゆーことについて現在「除霊」の章で延々解説しているわけであります。
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Re: 九字について |
名前:たつ |
お答えいただき誠にありがとうございます。
最後の一行まで読み終え、気になっておりましたことが全て晴れました。なるほどという気持ちでいっぱいでございます。
丁寧明確な先生のお答え、重ね重ね感謝いたします。
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