象気功

気功修練

気の悩み相談室
回答室

名前:底無しの青空  


率直に御伺いします。

気をたくさん出せるようになれば、青空の心境に帰れるのでしょうか?

それと空に帰るつながりで、役優婆塞が飛行する事を得たという孔雀明王の真言についての解説をお願いします。


お答え
象師匠  
気がたくさん出せるようになっても、青空の心境には帰れません。

「悟り」の章でも解説しておりますように、青空の心境に帰るには、自分の身体に、死なない程度のものすごい苦痛を長時間与えるか、瞑想や禅などによって強いアルファー波を出すことが必要です。

たとえば護摩行なんてゆーのも本来はその悟りにいたる行法なんでありますが、現在では仏教界でも本来の目的が、なにがなんだかわからなくなっていますから、とにかく飲まず食わずで何日も寝ないで護摩を炊いて歯が抜けて入れ歯になったりしているわけです。


それから、なにもしなくても、しょっちゅうこの「青空の心境」になれるという人は、ナニのおびょーきの心配がありますので、早めに病院に行くことをお薦めます。

それで役優婆塞、つまり役小角(えんのおづぬ)さんのことでありますが、この人は、まあ、大昔のことなので、空海さんと同じで伝説が伝説を作って、ものすごくおおげさなことが、さも真実のように残っているわけでありますが、空なんか飛べません。

まあ、そうは言っても人間が鳥の羽を模したものを身体につけて飛ぼうとしていたのは、洋の東西を問わず、そうとう大昔からなので、頭の良かった小角さんが、鳥の翼状の何かを工夫して身体につけて崖や樹木から飛び降りていたかもしれませんが、流刑地から神通力で空を飛んで富士山で修行してたなんてことは、当たり前ですが完全なホラ話であります。


それでこのホラ話のもとになった孔雀明王の真言、オン・マユラ・キランデイ・ソワカでありますが、この真言はおもに胸腺の部位を開きます。

いわゆるアナハータ・チャクラの部位であります。

胸腺は免疫機能に重要な役割を果たす臓器で、思春期には活発に機能しますがその後は徐々に縮小し、やがて脂肪のかたまりとなり、自己抗体による破壊で老化促進の一因にもなります。

逆に言うとこの部位を活性化させれば、免疫と老化防止の効果が得られるわけであります。

この免疫ということに着目くすると、なぜ孔雀明王なのかということがわかってきます。


孔雀は毒虫や毒蛇を食べるので、まあ、人間を害するものからまもってくれるというので、この真言が免疫機能を高めることを経験から知っていた大昔のヨーガのおじさんが、マハーマーユーリー(Mahamayuri)「偉大な孔雀」なんて名前をつけて、それが密教で孔雀明王なんて名前になったわけであります。

その免疫機能が身をまもるという考えが発展して、身をまもるところから国を護るということろまで解釈が広がって、孔雀経法による祈願は、真言密教に於いては鎮護国家を願う大法ということになったわけであります。

まあ、国民の免疫を高めれば、国を護るということでは、もちろんいい方向に向かうわけですから、目的どおりの使用法なわけであります。

しかし、その、国を護るからまたまた拡大解釈されて、国を護るには雨乞いだというので、雨乞いの祈願にまでかり出されるようになって、もうなにがなんだかわからなくなっているわけです。



Re: 気と悟りの関係
名前:底無しの青空   
>気がたくさん出せるようになっても、青空の心境には帰れません。

ダメですか。

>瞑想や禅などによって強いアルファー波を出すことが必要です。
坐禅でも組んでみようかな・・。

回答していただきまして、ありがとうございます。