象気功

象気功奥義
氣をつかむ

神氣の通り道5・神のエネルギー


たとえばあなたはあなたの身体さえあなたの自由にはならないのである。

いつ癌になるかもしれないし、いつ心筋梗塞で激痛に襲われるかもしれないし、いつ脳梗塞で身動き取れなくなるかもしれないのである。


いくら頻繁に癌検診をしても、精密検査をしても、人間ドックにかかっても、癌になる人はなるし、心筋梗塞になる人はなるし、脳梗塞になる人はなるのである。

これはこの世に現されるときの約束であり、それはあなたの意思とは関係なく粛々と成就されるのである。


さらに、どこでいつ死ぬかもあなたにはわからないのである。

現代では交通事故がいちばん多い不慮の災難であるが、これは一歩家から外に出れば、誰でもそのときからこの激烈な災難に会う可能性があるわけである。


そうかといって、この災難を避けるために家の中に閉じこもっているわけにもいかないのであるが、人は何事においてどうなるかわからない状況で、真っ暗闇の崖の淵を千鳥足で歩いているようなものである。


うっかりしてると、会社の帰りに通りがかった工事現場のクレーンが倒れてきて、その下敷きになって死んでしまうこともあるのである。


あなたはあなたの意思で物事を判断し、あなたの意思の通りに人生が成就されると思い込んで日々汗水たらして努力をしているわけであるが、しかし、これは神の思し召しが成就されるのであってあなたの意思が成就されるわけではないのである。


あなたが自分の意思であると思い込んでいることそのことさえあなたの意思ではないのである。

総ては神の思し召しであるのである。


その神の思し召し、つまり神氣があなたの身体を通るとき、あなたの身体は氣で満たされ、細胞が潤い、みずみずしい活性を取り戻すのである。


これは、神を体内に想うだけでいいのである。

自分の身体が神氣の通り道であり、中継点であるということがわかると、体内の氣道が開き、身体から氣が溢れ出すのである。


氣を出そうとしても、氣がわからない者には意識、意念だけではなかなか困難である。

たとえば丹田に意識と言っても、氣がわからないものには、丹田がどこやら「実感」として捉えられないので、実際には氣道を開くことに中々つながらないのである。


それを補うために、丹田の意識と共に、練功やヨーガ、呼吸法などで身体、氣道に刺激を与えないと氣は出ないわけである。

氣は波動であり、電磁波のたぐいであり、意思、意念、想念、念とは違う「もの」である。


氣は意思、意念、想念、念などで操作される「もの」であるのである。

「神氣の通り道」を理解できると、神を想うだけで氣道は開き、体内に氣が溢れ、それはおのずと体外へも溢れ出すのである。


その神にはお布施も祈祷料もいらないのである。

その神があなたの神であるからである。

神は外にはないのである。

神はあなたの中に鎮座ましましておられるのである。


しかし、その神を想わなければ神はないのと同じである。

便宜的に神と称しているが、神でも仏でも宇宙でも須弥山(しゅみせん)でも蓬莱山(ほうらいさん)でも、なんでもいいのである。


あなたの組成を存在せしめているその「本質」と言うことである。

その本質は極言すれば、宇宙であり、宇宙であるから宇宙と同じエネルギーを持っているのである。

だから、あなたは体内に膨大なエネルギーの塊(かたまり)を内蔵していることになるわけである。


しかし、その神であるあなたの本質が持っている膨大なエネルギーをあなたが一度に開放すれば、あなたの脳も身体もひとたまりなく破壊されてしまうのであるが、それをほんの少し開く方法が「神の通り道」である。


それを開く誤った方法がクンダリニー・ヨーガや周天法などで伝承されて、神に近づき、神人になる方法として喧伝されているわけであるが、この膨大なエネルギーを一度に開放しても、神にも近づかないし、もちろん神人にもなることはないのである。


この膨大な神のエネルギーを一度に開放しようとすれば、コントロールができなくなり、脳に障害が出たりする場合もあるのである。

ものごとは中庸が肝心であるのである。


行き過ぎれば本末転倒の結果になり問題を起こすことになるのである。

水がなければ旱魃で作物は育たず飢餓に見舞われるが、多すぎれば洪水となり田畑を押し流し、人の命も奪うのである。


その神の水で適度に全身60兆の細胞を潤す方法が、「神氣の通り道」であるのである。

その方法はあなたの中の神の氣、つまり神氣があなたの身体を通って体外に溢れ出すということを理解すればいいのである。

それには「神をあなたの中に思う」ことから始めなければならないのである。

続く。

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