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不老長寿の妙薬


あたしら人間が不老不死というのは現在のところ無理である。

命がけの大修行を敢行して、気功の天才だの、ヨガの達人だの、瞑想や禅で悟りを開いただの、クンダリニー覚醒だの、解脱しただの、仙人だの、霊能力者だの、超能力者だの、聖人だの、釈迦キリストの生まれ変わりだのと、言ったもん勝ちに言い張っても、言い張ってるそばからすぐお亡くなりになったりするのである。

どんなにえらそーに、生き方がどーの、心の持ち方がどーの、あの方やこの方の教えがどーのと言っても、おっちんじまえばなーんの意味もないわけである。

来世がどーの、転生がどーの、最後の審判がどーのといっても、これもホラ吹きの言ったもん勝ちであるので、おしゃかさんもきりすとさんも言ってないようなくだらんもんを、期待して心配して苦行難行の人生を送っておくたばりになったりするのはさらにバカ丸出しである。

また、筋肉隆々スポーツ万能を健康と勘違いして、跳んだり走ったり暴れたりと運動をこれでもかとやったらば、不老不死どころか、過剰な活性酸素を生み出して逆に命を縮めるのは昨今の情報社会ではよほどのパ~でもない限り周知のことである。

まあ、プラナリアのように不老不死の定義に近い生物もいないではないので、そのDNAをあたしら人類のDNAに組み込めばどーにかならんこともなかろうが、まあ、今のところ無理であるし、おそらく、あたしがお亡くなりになる前にそれがどーにかなるてなこともないわけである。

不老不死が不可能ならば、あたしらぱーはいったい何を目指して修行修祓をすればいいのかつーことになるわけである。

この答えは「できるだけ不老で、できるだけご長寿」ということである。

不老はともかく、不死は無理であるので、ご長寿ということである。

とにかく「できるだけ」という、ゆるーい基準である。

何事も真剣に激烈にやればやるほど、ストレス活性酸素を過剰に生み出して逆に寿命は縮まるのであるから、まあ、てきとーにぐだぐだといいかげんに、寿命が延びるとされている方法メソッドを継続することである。

それで、寿命を延ばすということは、つまるところ健康でなければならないということでもある。

これは、偉丈夫あるいは頑健であるということとは違うのである。

一見ひ弱そうで病気がちでも、へろへろと90歳以上の長生きをする人がけっこうおられるのである。

逆に、筋骨隆々で、叩いても死にそうもない人が、心筋梗塞だの脳梗塞だのがんだので、あっさりお亡くなりなったりするのである。

まあ、これもDNA遺伝子のなせるわざであるといってしまえばそれまでであるが、これ、生活の仕方によって、そうとう違ってくるのである。

たとえば、生まれつき頑丈で内臓も丈夫な人は、酒もタバコも仕事もがんがん行けるわけである。

そうなると活動的であるので大食いであるのは当然で、なにしろ丈夫一点張りの体であるので、健康食なんてことは考えたこともないので、毎日、食いたいもんを食いたいだけ食って、飲みたいもんを飲みたいだけ飲むわけである。

大酒、タバコ、カロリー過剰、コレステロール過剰、仕事によるストレス過剰てな不健康要素満載になるわけであるが、これがなにしろ丈夫一点張りの身体内臓であるので、本人は毎日絶好調であるから、活性酸素で細胞が傷だらけで、血管がどんどん老化硬化してることにはぜんぜん気が付かないのである。

つまり、頑丈に生れついたために、こーやったら寿命が縮むという不健康法をこれでもか生涯にわたって実践しているようなもんであるので、20代30代のころはともかく、中年を過ぎるといつお亡くなりになってもおかしくない体の状態になっているわけである。

それで、ある日、その付けがいきなりこんにちはーとご訪問遊ばして、心筋梗塞発症、脳梗塞発症、がんで余命半年てなことになって、40代50代でころりとお亡くなりになったりする人があなたの周囲にも少なからずおられるわけである。

この逆に、生まれつき体が弱くて、酒もダメ、タバコもダメ、体力がないので仕事もそこそこ、胃腸が弱いので食べる量もそこそこてな人は、健康法をそのままやってるようなもんであるので、これが、「ああ、具合が悪い」と言いながら90歳過ぎまで元気に生きたりするわけである。

語弊があるのを承知で言えば、体の弱い人の生活を実践すれば、これ即健康法であるつーこともいえるわけである。

酒を止めるだけでも、がんの罹患率はそうとう違うし、血管の状態も改善されるので、がんの他に心筋梗塞や脳梗塞のリスクが減るのである。

まあ、タバコにいたっては、がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、動脈硬化の原因の一つとされるわけであるので健康マニアには、もってのほかであるのはゆーまでもないことである。

また、好きなだけ飲み食いすれば、当然、肥満動脈硬化につながるのであるから、バランスの良い適量のお食事ということも重要であるのもゆーまでもないことである。

さらに、「適度な運動」も必要であるのである。

過剰な運動は健康上問題があるとはいえ、いっさい運動をせずにだらだらと自堕落な生活を送れば、当然、筋力が衰え、加齢ともに心肺機能も低下し、老化の一途をたどるのは自明の理であるので、毎日、なにかしら全身を動かす運動を気持ちの良い程度に行うことも、寿命を延ばす効果となるわけである。

たいした能力もなく大した社会的地位や劇的な幸運に恵まれることもなかろうてなあたしら一般大衆・愚衆能なしの目指す人生は、「よりよい人生」よりも、「より長い人生」である。

何事も生きてるから楽しめるわけである。

さて、まあ、DNAにはご長寿遺伝子なるものがあるつーことは、昨今の情報でたいていの人がご存じであると思うが、ご長寿のための健康法をあーでもないこーでもあると喧々諤々論ずるより、この「ご長寿遺伝子」を活性化させれば一番てっとり早いわけである。

このご長寿遺伝子活性化の方法は大変シンプルで簡単である。

これが、今更ゆーまでもなく、腹7分目つーよーなことである。

また、老化に非常に深く関係しているのが、糖質の過剰摂取ということである。

ところが、現在の生活では糖質の過剰摂取は避けられないようになっているのである。

まあ、現在の日本人の寿命が、昔に比べて、比較にならない程長くなっているのは、医療の発達と栄養状態の改善ということがあるわけであるが、この栄養状態の改善とともにやってきたのが肥満というの名の困ったタームである。

この肥満の大きな原因の一つが、基本的に欧米人とは違い、油主体の食生活ではない日本人の場合は、糖質の過剰摂取である。

だから、肥満イコール老化促進ということでもあるわけである。

つまり、腹七分目というのは、ご長寿遺伝子活性化のため以外にも、糖質の過剰摂取を防いで、老化を防ぐという重要な要素もあるわけである。

仕事やお勉強やもろもろの栄誉名誉で他の人にかなわなくても、寿命で勝てれば、笑うのは生きてるものである。

人間は生きてるうちが華である。


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(2014/02/12)




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