経済象源論


金運象源論6


「キャバ嬢転職物語3」

それで、まあ、前回までに、おつむのちょーしイマイチであるが、まあまあのグッドフェイスでまあまあのナイスバディのおねーちゃんが、1人暮らしも満足にできない、フルタイム働いて月収12万5000円のスーパーのレジのアルバイトから、一念発起して、高給優遇、月収100万、10年で1億円の資産形成も夢ではないキャバクラ嬢に転職しようなんて決心したわけである。

しかしこのおねーちゃんの一大決心の転職は、なーかなか一筋縄ではいかない高いハードル障害を越えなければいけないのである。

ううむ、まるで大河小説のように波乱万丈の展開になってきたのである。

そのおねーちゃんがおつむのちょーしはともかくまあまあのフェイスでナイスバディでキャバクラ嬢になれば人気が出ること間違いなしの素材であっても、まず、育った家庭によっては「女はどんなことがあっても水商売はいかん」なんて場合もあるのである。

あたしの母親なんかも常々、「水商売の女だけはやめてね」なんて、全国のお水を敵に回すような暴言を繰り返していたのである。

つまり、姑となる母親としては、「水商売上がりの女はうちの嫁として恥ずかしい」という観念がものすごく強くあるのである。

これは水商売という語感が、古くはお茶屋、待合、酌婦、花柳界などに結びつくイメージがあるからであるのである。

「水商売」イコール「男性のお相手」というイメージに直結するのである。

つまり「下品」というものすごく理由もいわれもない、個人の主観だけによる判定であるわけである。

さらにおかーさまより、娘の場合にはそのおとーさまはもっとものすごい障害になるのである。

母親は古い観念とイメージで意味もなく反対するわけであるが、おとーさまの場合はご経験があるので、さらにやっかいであるのである。

その手のお店で乱暴狼藉を働いた経験がごちゃまんとおありで、おねーちゃんがほとんど衣服を着けていないようなお店でも大暴れした経験があり、さらに現在でもときどきキャバクラではありませんが看護婦さんの制服を着たおねーさんのおられるお店なんかでもバトルロワイヤルしていたりするのである。

そうなると、他人の娘さんには平気であんなことやこんなことをなさるのに、これが自分の娘となると、「もう食べちゃいたいぐらいかわいいうちの娘にそんなことした男は地の果てまでも追いかけて生かしたはおかん」というぐらいのとんでもない溺愛であるのである。

もう、娘に近寄る男は自分以外はゲジゲジ、ムカデ、ゴキブリのごとく、殺虫剤をかけて退治することしか頭にないのであるから、そのゴキブリ男が酔っ払って、おとーさま本人と同じことをなることがわかっている酒席に娘が侍(はべ)るなんてことは、これ、転地がひっくり返っても容認できることではないのである。

とんでもはっぷんあるいてさんじゅっぷんであるのである。

ううむ、なんのことかわからん。

まあ、それで、母親のこのあれもこれもいっしょくたにした「下品」といういわれのないご意見の上に、その事情に詳しいお父様がさらに輪をかけて、「うちの娘にはどんなことがあっても、酔っ払って自分同様にあんなことやこんなことやとんでもないことをするゴキブリ男の相手なんかさせられん!」なんてことで反対に回ると、これもう、おねーちゃんが泣いて頼んでもキャバクラ嬢に転職就職することは絶望的であるのである。

さて、このおつむのちょーしが今ひとつでもかわいいお顔とナイスバディのおねーちゃんの一大決心、大金持ちレールに乗れるのか乗れなのいか、大波乱予想続出、キャバクラ嬢転職はいかなる展開になるのかならないのか、一刻の予断も許さない奇妙奇天烈大混乱のストーリーは次回「金運象言論7」に怒涛の引きとなったのである。




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