門脇君 ううむ、毎日更新の予定であったのであるが、仕事で動けず、ものすごく間が開いてしまったのである。 まあ、それで、あたしは小学3年のときに不思議な現象を見たことがあるのである。 小学1、2年のときに同じクラスだった門脇くんという生徒が朝礼で、別のクラスになって離れた列に並んでいて、あたしの方を向いて、いわゆる「ひょっとこ」のように口を尖らせて見せたのであるが、その口がにゅーっと30cmぐらい伸びたのである。 あたしは仰天して、そのあと笑いが止まらなくなったのであるが、門脇君はあたしを見て、「わかった?」というように、にやにや笑っていたのである。 門脇君は一番背が低くて、皮膚が桜色のぽっちゃりとした子供で、幼児のような体型で、衣服の状態や栄養状態に育ちの良さも醸し出されていて、さらに、おつむのちょーしがきわめて良くて、何事もクラスや学年の代表で、教師からは特別扱いの生徒であったのである。 もちろんあたしは鼻水たらしたアホの子供の代表であったのであるが、なんとなくあたしはこの特別扱いの門脇くんに興味があって、いつも見ていたので、門脇くんが「正体」を見せてくれたのかもしれないのである。 だから、テレビ討論などでぱーの代表の皆さんが、地球人の中に宇宙人が紛れ込んでいると言い張っておられるのも、「おまえら、しょーがねーな、とにかく入院して診てもらいなさい」なんて一概(いちがい)に否定できない感じもあるのであるが、まあ、子供のときの錯覚といってしまえばそれまでであるのである。 まあ、錯覚といえば、あたしは幼児期から、他人には見えない「皆さん」と遊んだりお話したりしてたのであるが、医師の話によると、これは、重大な精神的負担があると、そこから逃げるために脳が違う世界を造り出してしまうということであるそうである。 それが、多重人格であったり、あたしのように霊の皆さんとお友達なんてことであるわけであある。 まあ、霊能者なんて言い張ってる皆さんは、この精神的負担がなくても、なんかの事情ておつむが壊れて別の世界を造り出してしまっているということであるわけである。 あたしのその精神的負担というのは、おそらく幼児期からの、息が止まってチアノーゼを呈するほど重症の小児ぜんそくの発作が原因であると思うのであるが、どういうわけか神のお告げでぜんそくは完全に治ってしまったのである。 つまり、あたしに限らず、程度の問題はともかく、地球上の人間の見ている世界は人それぞれで、全員が違う世界にお住まいになり、全員が違う世界を見ているわけである。 まあ、カルチャーを教えていて、老人と若い人を見ていると、その脳の萎縮具合だけでも、そうとう違う世界に住んでいるということがよくわかるのである。 たとえば、聴覚の問題だけでも、老人は音の高低、強弱が10代の子供と比較すれば、これほとんど聞こえていないわけであるから、同じ音楽を聴いても、老人と子供ではぜんぜん違う音楽を聴いているということになるわけである。 同様に色も視覚が衰えて違って見えていて、虹彩の機能も衰えて昼夜に限らず明暗もぜんぜん違い、若い人とはぜんぜん違う世界にお住まいであるのである。 さらに脳の萎縮で、無くなった部分についてはこれ「無い」わけであるから、存在する事象も存在しないのである。 さらに、固体別にはたとえば共感覚などのように、まるっきり違う世界が見えている人もいて、もうこれ、いいようのないほどさまざまで、何をどう説明しても話の通じない人もいるのである。 この、ひとりひとりがびみょーに違う世界に住んでいて、さらに、その違いの両端の人間になると、たとえば、おなじ犬を見ていても、それが、犬に見えているかどうかも怪しいのである。 だから、白戸次郎さんでなくても、中にはほんとに犬がお父さんと思っている人もいないではないのである。 そのびみょーにとちくるった地球上の皆さん全員が、自分の見えている感じている世界がそれぞれ絶対的に正しいと思い込んでいることに、世界中でもめごとが耐えない原因があるわけである。 まとまったところで、どーかねこんなところでひとつ。 どれどれ。 |