象気功

本日の御神託



普通になるための秘儀秘法


まあ、大昔も今も老・病・死が災いの代表であるわけである。

人間はどなたもいやでもおうでも、老いて病んでいずれはお亡くなりになるのである。


それをなんとかしたいということで、現代からみれば無知蒙昧のやからであった大昔のおっさんやおばさんが、ヨーガだの密教だの気功だの導引だの仙術だの、日本では神道だの修験道だの、てな修行法を考案し、苦行荒行の末に秘儀秘法を編み出したわけである。


その老・病・死の反対が不老長寿・不老長生であるわけである。

まあ、これらの修行法は、病はともかくとして、「誰でも老いる、誰でも死ぬ」ということが自然の摂理であるのに、それがどーしてもいやだというわがままから始まったわけである。


そのわがままのために、いーろいろわけのわからん厳しい修行法をこれでもかと試してきたわけである。

しかし、世界のご長寿者を見てみれば分かることであるが、そのご長寿の皆さんは、厳しい修行をしたヨガの行者でもなく、気功の大師老師でもなく、密教の行者でもなく、座禅で悟りを開いた高僧でもなく、どうみても、らくーに生きて来た「普通の人」であるのである。


つまり、厳しい修行をするよりも、普通の生活をしてる方が不老長寿・長生であるということであるわけである。

つまり、修行法の究極というのは「普通」から逸脱しない方法ということになるわけである。

ところが、この「普通」が実に人間にとって困難であるのである。


たとえば健康になりたければ、効きもしないサプリメントやビタミン剤を飲むよりも、バランスの取れた食事と適度な運動を行えばいいわけであるが、それができれば成人病もメタボもこの世にないわけである。

それができないから、ダイエット産業は花盛りで、サプリメントは数百億数千億円という市場になっているわけである。


人間は毒と分かっていても、条件が許せば、食いたいもんは食いたいだけ食いたいし、飲みたいもんは飲みたいだけ飲みたいし、吸いたいもんは吸いたいだけ吸いたいし、やりたいものはやりたいだけやりたいのである。

ここに仏教の大命題の「わかっちゃいるけどやめられない」という、バカバカしいが実に真理であるタームフレーズがご登場遊ばすわけである。


しかし、食い過ぎれば肥満になり高血圧、動脈硬化、糖尿病などを引き起こし、酒などを飲み過ぎれば肝機能障害を始めとして多種多様なお病気を誘発し、吸いたいだけ吸えば肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)で命を縮め、はっきりとは言えないアレコレをやりたいだけやれば、当然、タンパク質や亜鉛などの各種栄養素やもドーパミンも不足して脳も体力も低下して能無しになるのである。


だから、このことがわかっていた大昔のおっさんも、修行の当初の目的は、この食いたい、飲みたい、吸いたい、やりたいとゆーよーな「たい」を止めるということであったわけである。

いわゆる欲である。


欲であるから、それを止めるには「我慢」がつきものであるわけである。

そうなると、我慢をこれでもかとできるものがエライということになるわけである。

つまり我慢比べである。


その勘違いの我慢比べがエスカレートして、断食だの断眠だのになり、さらには寒中の滝行だの火渡りだの、ヨーガの生き埋めだの、何日も飲まず食わずの大護摩だの、適度な運動が高じてバカ丸出しで歩き回る千日回峰だの、過度な性行動を慎むということからエスカレートして前立腺肥大や前立腺炎を起こしかねない極端な禁欲法や房中術などになり、逆方向に行き過ぎやり過ぎの勘違いした方向に行くわけであるが、どの修行も本来は不老長寿・長生を目的とした「普通」になるための方法であったわけである。


バランスの良い食事と適度な睡眠と適度な運動と適度なナニ生活の「普通」になるということは、最良の健康状態になるということであるから、脳も含めて最良の能力を発揮できる状態になるということであるわけである。

たとえば、スポーツでは限界までトレーニングをして、優勝あるいは新記録を出すことが目的であるわけである。


そのためには体力が許す限りの苛烈で厳しいトレーニングが効率的であるわけであるが、これが、不老長寿・長生が目的となると違うのである。

何事も個々に合わせた「適度」ということが条件になるのである。


不老不死はともかくとして、ヨーガも気功も導引も密教も呼吸法も不老長寿・長生が最終的な目的であるとすれば、無理やりな修行法はその目的から逸脱しているということに気が付かなければならないのである。

その逸脱が間違いであるということを知らしめるために象気功がこの世に現わされたわけであるが、なにしろ象気功の当初の目的がお笑い番組であるので、これがまったく信頼も信憑性もないったらありゃしないわけである。

完。



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