象気功

会陰メソッド


会陰メソッドの根本原理

氣道の穴


さて、前回までに、人体には汗腺・皮脂腺を始めとして、目、鼻、口、耳、肛門、尿道、膣などの氣を放出する氣の穴があることをご理解頂いたわけである。

人間は生命活動により常に氣が作られ、氣の穴からは常に適度に氣が放出されて、氣道には適度な圧力がかかっているのである。


この「適度な圧力」というところが重要である。

この圧力が強すぎても弱すぎても、最善の状態ではないのである。

また、眠った時には一日の生命活動により作り出された「老廃物としての氣」が一気に放出されて、氣道内の圧力が下がり、目覚めて活動を始めると、また氣が作られ氣道内の圧力が高まるということを前回までに解説したわけである。

しかし、睡眠時に氣が一気に放出されるといっても、健康な場合は、それを損なわないような一定の氣圧を保つ範囲内の放出である。


ところがこれが、お病気などになると、その部位の氣道に穴が空いて、そこから氣が「漏れて」しまうのである。

つまり、「氣」は「氣道内」に充満しているものであるわけであり、人体の表面としての皮膚内に、風船を膨らませたように存在しているというわけではないのである。

「氣」はスシュムナーから枝分かれした微細なナディ・氣道の中に存在し充満しているわけである。


いわば、大動脈から毛細血管に枝分かれした血管の中の血液と同様とご理解いただいてよろしいのである。

もちろん細胞液と同様の存在である皮膚内の氣も存在するわけであるが、それは氣道からの波動の伝播であるので、波動の本体は氣道に充満する氣であるのである。

ううむ、わかるのかねこの説明で。

まあとにかく、お病気になると、その氣道に穴が空くのである。

これはプシューという感じである。


もちろん、氣は空気やガスではないので、プシューと出ているわけではないのはいうまでもないことであるが、まあ、そんな感覚であるのである。

つまり、氣道自体に大きな氣の穴が空いた状態になるのである。

氣道の圧力が一気に下がり、元気が無くなるのである。


汗腺・皮脂腺を始めとした人体の氣の穴の場合は、前述したように、睡眠時に氣を放出すると言っても、制御され、適度に氣圧を保つようにできているのであるが、お病気になると氣道が破れて制御なしに「氣が漏れて」しまう状態であるので、ときには氣圧がマイナスになってしまうのである。

つまり、目覚めて活動しても、お病気であると、氣圧はさっぱり上がらないので、元気がなく具合も悪いわけである。


だから、病気の場合は、通常は適度に放出されている氣が、氣道に穴が空くことにより「異常」に放出されてしまうので、見た目も活動も元気がなくなるわけである。

だから、体の一部に変調が起きると、全身が不調になり、あちこちに問題が生じてくるのである。

それを、氣を充填することにより、免疫力を改善し、自然治癒力を上げて、体を元に戻そうというのが気功師のいわゆる外気による治療法のひとつである。


つまりは、免疫力あるいは自然治癒力と氣道内の圧力は深く関係しているのである。

簡単にいえば、氣道の圧力が適度に保たれている人は免疫力あるいは自然治癒力が最善最良の状態で元気に生命活動を行う、いわゆる「体の丈夫な人」ということになり、氣道の圧力が一定以下に下がっている人は免疫力も下がり、病気になりやすく、いわゆる「体の弱い人」ということになるのである。

運動などが体に良いというのは、血行が促進され、そのことにより氣が作られ、氣道の圧力を高めるということの効果であるわけである。


それを、自ら意図的に操作して氣道内の氣圧を高めて、健康増進などの効果を得る方法が、気功を始めとしたヨーガ・密教・神道・修験道などの氣の修法であるのである。

もちろん、意図が過ぎたりして氣圧が高すぎれば、頭痛、めまい、吐き気、痙攣などの異常を引き起こし、さらに高まれば、氣道が炎症を起こし、さらにひどくなると氣道自体が崩壊して、重篤な病人同様の状態になり、某インド方面のおっちょこちょいで有名なクンダリニーマニアのゴーピさんのように、その修復に数年を無駄にするということになるのである。


まあ、ことほどさように、それなりに柔軟性はあっても、もろくて固い存在である氣道の操作はめんどくさいことも多々あるわけであるが、氣道の特性を熟知して、それに当たればだいじょーぶであるのである。

まあ、アホアホのマニアがくだらん方法でいわゆる偏差である氣道の炎症を起こしたり、氣道を破損したりして開けた氣道の穴はともかくとして、病気の場合はその患部の周囲の氣道に氣の穴ができて、氣が漏れてしまうということである。


汗腺・皮脂腺を始めとした人体の構造上の氣の穴は開閉が氣道内の氣圧を適度に保つように制御されているのであるが、病気などによりできた氣道の氣の穴は、氣が制御なしにだだ漏れしてしまうのである。

つまり、見方を変えると、病気というのは氣道が破れて穴が空いて、そこから氣がだだ漏れして、氣道内の圧力が下がっている状態ということであるともいえるわけである。


体が頑健でパワフル偉丈夫であった知人が、いったん重篤なお病気になって内臓の一部が壊れると、これが、別人のようにしぼんで、声も小さくなってしまうということを見聞きした方もおられると思うのであるが、これが氣道に穴が空いた状態であるである。

つまり、人体には自然に制御された氣の穴の他に、破れて空いた制御できない氣道の穴もあるわけである。

人間は穴だらけであるのである。


その穴だらけの人体の不思議を解き明かし、あなたの人生をよりよい方向に羅針盤を制御するために、気功の穴・象気功があるわけである。

つーことで、わあわあゆーとりますが、穴をこれでもかとあなあなして、お時間となりましたので、次回をお楽しみにね~。

あなあな。

続く。

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