象気功
会陰メソッド


会陰メソッド実践
尾骶骨の氣道を密封する3


さて、尾骶骨から背骨を中心として頭頂部・百会まで通る氣道を密封して、人体最大の氣道の氣圧が上がると、そこから枝分かれした氣道から全身の氣道の氣圧も上がるわけである。

氣道が拡張拡大し、「氣の総量」も増えるわけである。

「氣の総量」を決める最大の要因が尾骶骨から背骨を中心として頭頂部・百会までの氣道の太さである。


たとえば、同じ体格でもなんとなく軽んじてしまう人と、思わずこちらが一歩引いてしまう人がいるわけである。

これは、「気圧(けお)される」という言葉がある通り、発する氣の圧力により、人間関係を判断する脳の部位が影響を受けるからである。

もちろん、脳はそれ以外に、身長、体重、筋肉の量、顔つき、性別、学歴、社会的地位などいろいろな要因で相手との関係を図るわけであるが、氣道の太さによる「氣の総量」も相手との関係を決める大きな要因のひとつとなるのである。


だから、氣道の太さを拡張拡大するということは、人間関係あるいは社会生活において、非常に重要であるわけである。

誰でも侮られるよりは尊重される方がいいわけである。

その重要な要素のひとつとして、氣の総量を増やして発する氣の圧力を上げるには、尾骶骨から背骨を通り百会までの氣道を拡張すればいいわけである。


ところが、従前から解説しているように、氣道は言わば薄い硬質ゴムのような存在であるので、拡張することはなかなか困難であり、それを広げようとして無理をすると、すぐ炎症を起こして穴が空いたり、さらには崩壊したりするので、実にやっかいと言えば実にやっかいである。

上級者になって、氣を自在に扱えるようになると、この壁に突き当たるわけである。

氣を作る方法あるいは氣を高める方法がわかっても、氣道は容易に拡張拡大できないようになっているのである。


これが簡単に変わっては、苦悩を楽しむために生まれてきたあなたの人生がわちゃくちゃになるからである。

しょぼい氣道でしょぼい人生を余儀なくされて、苦しみで地獄の底をのたうち回ることにより、魂が浄化され消化することが、宇宙の進化の一旦となるのである。

「苦悩」は宇宙この世の進化の糧であるのである。

そのためにあなたはこの世に現されたわけであるから、十分に地獄の底をのたうち回って楽しまなければならないわけである。


苦しめば苦しむほど、魂の浄化は成就されるのである。

それがまっぴらごめんの人は象気功を読めばいいわけであるが、これがね、なにしろこんなちょーしであるので、表紙のロゴマークを見ただけで、中にはびっくりして閉じでしまう人もいるわけである。

怪しいロゴマークにもめげずに、くだらん下ネタにもめげずに、無駄な尺埋めにもめげずに読み続けた人が、その地獄の泥沼の底からぷかりと蓮の花の咲く水面に浮かび上がることができるのである。


その方法の究極が会陰メソッドであるが、これがね、この段階になると、やればやるほど偏差が強くなるのである。

効果体験談掲示板でも、喘息が完治したという奇跡を体験した人がおられる一方で、気合を入れて締めて寝たら首が凝って二日間治らなかったなんで読者がおられるわけである。

それでは、これでもかと会陰メソッドをやりまくりの宗家象師匠はどーなのかとゆーと、「いくらやっても、偏差は出ない」のである。


しろーとさんの会陰メソッドにおける偏差は、氣道の狭窄あるいは閉塞しているところを「無理やり開く」ということから起きる場合が多いわけである。

その狭窄あるいは閉塞している部位に無理な圧力がかかることが原因であるのである。

だから、狭窄あるいは閉塞しているところが開いて、言ってみれば開通すると、偏差は起きなくなるのである。


しかし、そうは言っても、効果を焦って限界を超えて圧力をかければ、氣道が炎症を起こして、重篤な偏差となり、生活に困難を来たす場合もあるので、とにかく慎重に様子を見ながら実践することが肝要である。

まあ、今までに何度もご注意申し上げていることであるが、氣のカリキュラムに関しては、根性や気合は逆効果になるのである。

人間というものは、外側から少しぐらい殴ったり蹴ったりしても死なないように造られているのであるが、内側のバランスが少しでも崩れると、すぐ死んじまうように造られているのである。


たとえば、血液のpHがほんの少し傾いただけで重大な問題を引き起こして、うっかりするとあっという間にお葬式になるのである。

もちろん会陰メソッドは身体の内側を操作するわけであるので、たとえば尾骶骨を締めた場合は身体の神経組織の大本の脊髄に大きな影響を及ぼすことはどなたも理解できると思うのである。

脊髄に問題が起きると、動くこともままならなくなる場合もあるのはご存知のとおりである。


さらに脊髄の神経はは頚椎を通って脳につながっているわけであるから、その延長で脳の血管にも大きな影響を及ぼす場合もあるわけである。

どんなに丈夫な筋肉バカも、脳の血管のほんの一部が梗塞したり炎症を起こしただけで半身不随になったり、うっかりするとお亡くなりになってしまうわけである。

だから、会陰メソッドに限らず、氣のカリキュラムに関しては、「やらないよりはまし」がすべての法における重要な基本タームとなるのである。

根性や気合でやっても、まったく結果には反映されないし、ろくなことにはならんのである。

とくに、現在は気功マニア気功バカ向けに、健康上は逆効果になる場合もあるような段階に突入しているのであるから、とにかく慎重に様子を見ながら実践していただきたいということで、本日のご挨拶とするのであるが、ご挨拶で尺を取り過ぎて、おしまいであるのである。

続く。

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