象気功
象気功

本日の御神託


電子書籍販売


ううむ、まあ、先日、昔の仕事仲間の友人の某センセイから久しぶりに電話がかかってきて、そのセンセイが電子書籍販売に関わって、あたしのプロ時代の作品もどうかというので、そのセンセイとあたし同様に誘われたもうひとりのセンセイと単行本を持って3人で、夜の8時にその電子書籍サイト運営の大センセイの壁が本棚だらけであちこち本だらけパソコンだらけのお部屋におうかがいして、その本と机とパソコンの隙間の応接セットに座ってその大センセイと奥さんにご挨拶してジュースなんか出されてその大センセイのお話をお伺いしたら、その大センセイが依頼しているサイト制作会社の内容から原稿スキャンでおきる色の飛びかたからペイパルによる支払いの仕組みからしまいにはパソコンによる原稿の色付けまで絶好調でしゃべるので、あたしは「契約だけなので1時間もあれば終わるだろう」なんてタカをくくっていたのであるが、これが何時間たっても終わるようすはぜんぜんなくて、あたしは最近は昔とはうって変わって、夜の9時に寝ることにしているので、集まる時間を聞いたときにもう「ううう、いやだ、午後10時から午前2時まではあたしの大事な細胞のメンテナンスタイムではないか」と思ったのであるが、まあ、久しぶりの仲間のセンセイたちがどーなってるのかということも見たいということもあって参加したのであるが、この連中はとにかく「オタク」のオリンピック級の日本代表選手というのか、「オタクのプロ」でメシを食ってる連中なので、エネルギーがものすごくて、疲れということを知らないというのか、夜は寝ないという主義の連中だから帰る気なんかぜんぜんなくて、大センセイはしゃべるのを止める気もぜんぜんなくて、その大センセイの飼い猫がなんだかあたしの足が気に入って猫パンチをかませていたのが、しまいにはあたしの足に噛み付いたりして「イテテテ」なんてその大センセイの奥さんに猫を外に出してもらって、朝方開放されたのである。


まあ、久しぶりに合うとこのセンセイたちの一般人とはぜんぜん違う、なんというのか鬼気迫る迫力というのか、仕事に対する鬱勃とした膨大な精神エネルギーというのか、逆にあたしはそのエネルギーがなくなってすっかり弱々しい一般人になってるということがよーくわかったのである。

よくも悪くも世界を席巻するこの某日本文化は、この「オタクのプロ」のセンセイたちのエネルギーによって作り出されたものであるのであるわけであるなあ、と大センセイのお話をお伺いしながら非常に感心することしきりであったのであるが、この「オタクのプロ」の巣窟には2度と行きたくないのである。


ううむ、まあ、それで、あたしは電子書籍にぜんぜん興味がなかったので、このお話で初めてそのサイトの、あのページをめくる方式の電子書籍ビューワーを見てみると、なんというか、ふつうに平面的なPC画面を見るのになれてるあたしにしてみれば、電子書籍ビューワーは読みにくいと思うが、やっぱり、あのページをめくる雰囲気がないと読んだ気がしないのかね。

ううむ、これ、面白くないか。

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