臍下丹田から気が溢れるメカニズムはわかるような気がするのですが、尾てい骨から爆発的に気が出るのはどうしてでしょうか?
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お答え |
象師匠 |
「気とは何か?」の章で解説しているとおり、気は人間の場合、おもに血液が毛細血管を通る時の波動なわけであります。
まあ、これには各宗派教派流派の大センセイから、「いや、気は光である、いや磁気である、いや宇宙の根幹である、いや神様の意思である、いや念力である、ありがたいものなのでとても触れられないものである」等々異論噴出でありましょうが、それはほっといて、象気功としての解説をするわけであります。
では、毛細血管だらけの腹部は気が出るのはわかるが、なぜ尾骨つまり尾てい骨は、血管がなさそうな骨なのに、そこから気が出るんだ?という疑問がわくわけであります。
実は尾てい骨だけから気が出ているわけではないのであります。
まあ、正確言うと「尾てい骨のあたり」からなんであります。
尾骨につながっている仙骨神経叢とムラダーラ・チャクラである膀胱神経叢の仕業が大きいわけであります。
この神経叢とチャクラというのはものすごく関係があるわけであります。
ムラダーラ・チャクラと膀胱神経叢、スヴァシスターナ・チャクラと腹部神経叢、マニピューラチャクラと太陽神経叢、アナハータ・チャクラと心臓神経叢という具合に、深い関連があるわけであります。
神経の叢でありますから、もちろん毛細血管がものすごく張り巡らされているわけであります。
仙骨は仙道術ではここの骨が出ていることが仙人になるには欠かせない条件だそうであります。
つまり、大昔の仙道術のおじさんたちも、ここの部位が活性化することが重要であると気がついていたわけであります。
仙骨神経叢はそれ自体が太くて大きい上に、より大きい腰神経叢につながっていますので、ここに刺激が与えられると、膀胱神経叢、腰神経叢、仙骨神経叢が活性化してその気が尾骨に集中しますので、この部位が開くと出口となった尾骨から気が爆発的に出る上に、身体中が熱くなるわけであります。
だから、仙道術の大周天による覚醒あるいは活性化も、クンダリニーによる覚醒あるいは活性化も元は同じなわけであります。 |
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Re: 尾てい骨の謎 |
名前:底無しの青空 |
なるほど。
発生源は神経叢で、通り道が尾てい骨ということですね。
「骨は骨でもどうして尾てい骨だけ特別なんだろう?」と疑問に思っていました。
氷解というか、スッキリしました。
わかりやすい解説、ありがとうございます。
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