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 ポリプテルスは、ガノインで覆われているために病気にはかかりにくいですが、
 
 導入初期や、水質悪化などにより発症することがあります。
 
 また、他の魚に比べると、ポリプテルスは決して輸入状態が良いとはいえません。
 
 小さなボックスに背鰭ギリギリの水で、大量に入れられて輸入されていることも多々あり、
 
 スレが多く、またストレスもかなりの事だと思います。
 
 ポリプテルスは強い魚ですが、上記に述べたように入荷直後のワイルド個体には特に注意が必要です。
 
 
 
 特集 マクロギロダクティルス・ポリプティ
 
 
 
  
 
 
  
 
 ポリプテルス飼育を始めて、最初に遭遇する確立が非常に高いのではないでしょうか?
 
 マクロギロダクティルス・ポリプティ(以下ポリプティ)は、ポリプテルスのみに寄生する寄生虫です。
 
 ワイルドポリプテルスには、100%寄生していると思ってよいでしょう。
 
 上記画像のように体表に無数の細く白い糸状のもの(一見ミズミミズのよう)
 
 がわかると思いますが、これが、ポリプティです。
 
 ここまで大量に発生していれば、確認もしやすいですが極少量発生、
 
 顎下、背鰭付け根、腹下などに寄生しているとなかなか視認が難しいかと思います。
 
 
 
 まず、ポリプテルスを購入したらトリートメントタンクで様子をみる。
 
 ショップで確認していても、自宅に持ち帰りよ〜く観察すると、以外に付いてたなんて事がよくあります。
 
 メイン水槽に、ドボント投入して全てのポリプテルスに感染などという事のないように。
 
 私も、平気だろう?と、それで2度程全感染した事が・・・
 
 トリートメントタンクは水槽が一番好ましいですが(横から簡単に確認しやすい)、
 
 ショップで発泡ケースを貰ってきても良いし、衣装ケースでも代用できます。
 
 その場合濾過は、水作などの簡単なものでよいです。
 
 薬浴に入る前に、ポリプテルスの状態が優れない場合やスレなどが確認出来る場合は、
 
 アクアセイフなどの粘膜保護材を入れ餌も十分摂取させて、
 
 体力の回復を待ってからの方が良いでしょう。(ポリプティは即死に繋がる寄生虫ではないです)
 
 特にスレなどが酷い場合は、上記の限りではなく、感染症予防のためにグリーンFゴールドを半分以下で薬浴。
 
 
 薬ですが、私がポリプティ駆除に常備している薬は、日本動物薬品から発売されている、
 
 グリーンFゴールド、リフィッシュの2種類です。
 
 後者のリフィッシュの方が、値段も安く、効き目も良いために殆どこちらを使っています。
 
 ですが、初めての使用でしたらグリーンFゴールド(顆粒)をお勧めします。
 
 
 薬の溶けも良いですし、使い勝手もこちらの方が楽で、ショップでも簡単に入手出来ると思います。
 
 
 駆除方法ですが、グリーンFゴールドの場合、
 
 規定量の半分から規定量を別容器にて良く溶かして使用します。
 
 量ですが、半分から規定量と幅が広いですが、魚の状態、ポリプティの寄生具合による判断で決めます。
 
 ですが、薬の使用を怖いと感じる方は、規定量の半分を目安にすると良いでしょう。
 
 
 
  
 
 リフィッシュの場合は、規定量の1/3から半分をやはり別容器に入れ良く溶かします。
 
 リフィッシュは、溶けが余り良くないので念入りに溶かします。
 
 少ない分量での使用となりますので、注意してください。
 
 
 上記共に、アクアセイフなどの粘膜保護材との併用も可能ですので、
 
 状態により併用しても良いでしょう。
 
 また、水温はあまり高くすると(28℃以上)薬効が飛びますので、25〜27℃での使用をお勧めします。
 
 大体薬の薬効が3〜4日なので、それを目安に水換え、薬投与を繰り返します。
 
 通常1週間くらいで駆除できますが、場合により長期戦になることも・・・
 
 目視で駆除が確認されても、よぶんに1週間程薬浴を続行することをお勧めします。
 
 薬を投与したら、しばらくは魚の様子を確認してください。
 
 薬の分量が多かった場合、ポリプテルスが酷く暴れるのでわかるかと思います。
 
 
 その他、トロピカルN、エルバージュなども効果的、使用に関してはりフィッシュの用法に準ずる。
 
 個々に薬に関してはいろいろな考えがあるでしょうが、私は値段と効きでリフィッシュを使用しています。
 
 また、薬浴中の給餌ですが、私的には体力をつけさせる意味もあり行った方が良いとおもいます。
 
 
 
 
 
 
 ▼病気について
 
 
 先にも書いたように、非常に病気にかかりにくいポリプテルスですが、
 
 水質悪化、導入初期などにより病気を発症します。
 
 
 ●エロモナス感染症 エロモモナス・ハイドロフィラ(Aero-monas hydrophira)
 
 入荷直後の個体がもっともかかりやすい細菌感染して発症する病気です。
 
 また、ストレスや、替水を怠っている、餌やフンなどにより水質が変化しているなど、
 
 飼育環境の悪化、菌が外部から魚体に入って発病する、体内の菌が異常増殖し発病する、
 
 また両方の因果関係でなると考えられています。
 
 エロモモナス・ハイドロフィラ(以下エロモナス)は、淡水、生物、ヘドロ、魚の腸内に存在し、
 
 撲滅は不可能です。
 
 ですので、魚を状態よく飼育するのが、一番の対策です。
 
 
 ポリプテルスでの症状ですが、粘膜異常、各鰭が溶けるなどの症状が始めに発症します。
 
 その後、表皮下が内出血し体表が充血の症状や鱗が逆立ってしまったり、腹水(腹が異常に膨らむ)、ポップアイ
 
 エラが犯され呼吸が荒い、等の症状を併発します。
 
 目に見えない症状としては、腹膜炎、内臓の機能障害、損失など。
 
 また、私的には、突然死なども初期症状が出ず、エロモナスによる腹膜炎、内臓の機能障害、
 
 損失などで死亡するのではないかと思っています。
 
 
 治療法ですが、まず早急に隔離し極々初期段階であればグリーンFゴールドなどの薬浴での治療で、
 
 治る見込みもあるのですが、進行した症状では治癒が困難でしょう。
 
 私的には、生還率10%以下ではないかとおもいます。
 
 
 
 ●水カビ症
 
 別名、わたかぶり病ともいいます。
 
 発症した部位に白い綿のカビがでます。
 
 元気がなくなりますが、餌は摂取します。白い綿状のもが拡大または、複数箇所に発生しだすと末期で死亡します。
 
 原因としては、水質悪化した水での打撲やスレ、傷などによって発症することが多いです。
 
 治療ですが、隔離しエアレーションをし綿の部分をふき取り洗浄し、リフィッシュ、エルバージュなどによる薬浴。
 
 
 
 以下の病気については幸いにも我家での発症がないので、詳しくは報告できないが・・・
 
 
 ●おたふく病
 
 最初に顔面が膨れ上がり、最終的にマツカサ病のように腫れて死亡するという
 
 もので、薬を投与するしか完治の道はない。
 
 
 
 ●木工用ボンド病
 
 
 全身が木工用ボンドを塗ったように白くなるというもの。
 
 朝症状が出たら夜には死ぬほどのかなりの速効性がある。
 
 大量の水換えと、大量の塩を投与で押さえられるらしいが、死亡率が高い。
 
 過去に1度だけ似たような症例を見たが、あまりにも発症例が少ない。
 
 また、昔にプレコ病に似ているとの話があったが真相は不明。
 
 私的には、エロモナスと他の病気が併発し、このような症状が発症したのではないかと思う。
 
 
 
 
 
 
 ▼ケガなど外傷
 
 
 
 ●スレなど
 
 
 個体を別の水槽などに移動する場合や、水槽内を激しく動き、体を何処かにぶつけてしまったような傷は、
 
 そのままでも自然治癒するが、心配ならば、アクアセイフなどを使用し水温高めで良いでしょう。
 
 入荷直後などの場合は、アクアセイフを使用し水温高めで水槽も騒がしくない(歩く振動が伝わる場所など)
 
 ところが望ましく。暗幕を貼るのも有効的。
 
 
 
 ●目
 
 水槽内での擦り、ぶつけ、水質悪化などのより白く濁る事がある。
 
 擦り、ぶつけの軽い場合は、そのままでも自然治癒する。
 
 かなり白くなっていた場合は、塩投与あるいは、少量多回数の水換えをおこない様子を見る
 
 改善が見られない場合は、グリーンFゴールドを1/3〜半分を投与。
 
 水質悪化の場合は、少量多回数の水換え及び濾過の問題点を改善。
 
 
 
 ●鼻管
 
 
 水槽内でぶつけたりて、鼻管消失や裂け、曲がりなどは、鋭利なハサミやカッターなどで根元を残しカットする。
 
 幼魚期では、殆ど再生するが、成魚クラスになると・・・賭けである.
 
 カットの時に根元を残さないと絶望的である。
 
 また、ラッパ状になる事もあるが、上記の処置で良いだろう。
 
 
 
 ●背鰭
 
 
 背鰭が曲がってしまったり、折れてしまった場合は、鼻管同様根元を残しカットする。
 
 殆どの場合は治癒するが、先天的な場合は?である。ダメもとでやってみる価値はあるかもしれない。
 
 
 
 ●尻鰭、胸鰭
 
 
 殆どが、ケンカにより食いちぎられて欠損する事が多い
 
 胸鰭は、根元からなくなっていなければ完治するが、尻鰭は元のとうりキレイに完治しない場合もある。
 
 この場合は、やはりカットが効果的で、汚い部分だけでなくキレイな部分も少しカットしておくと良い。
 
 また、カットした部分が生えて黒くなる事もあるが、色は時間がかかるが元にもどる。
 
 
 
 ●飛び出し
 
 
 こんな狭いところから!と、思いたくなるような狭い隙間でも飛び出しは起こる。
 
 幼魚、成魚関係無しに出るものは出る。
 
 とにかく隙間という隙間は塞ぎ、蓋には重石をのせる。
 
 チョッとの不注意が大事な個体を死なせてしまうので、常に飛び出しの事を頭に入れておこう。
 
 飛び出して、体表が乾いていても助かる事があるので、強めのエアレーションの水槽で様子を見てみよう。
 
 上部濾過の排出口から濾過槽内に入り込んでしまうケースや、排出口と同サイズの個体でも入ろうとして、
 
 入ったはいいが抜けなくなってしまい窒息死してしまう事故もある。私が経験したのだが・・・
 
 
 
 
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