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 今では本、ネットなどで何処でも見かけ、知っている方も多いし今更な感じですが、

 簡単に説明します。お付き合いください。

 ポリプテルスの仲間はデボン紀(約四億一千万年前−三億六千万年前まで)に出現して

 現在まで生き続けている古代魚で、“生きた化石”とも呼ばれる。

 体はひし形をした厚いうろこに覆われ、浮袋が肺の役目を果たす古代魚の特徴をもっている。



 
発見!

  Polypterus が発見されたのは1798年ナポレオンのエジプト出征時、同行したパリの国立自然博物館の

 エティエンヌ・ジョフロワ・サン=ティレールがナイル川上流で、背中に小さな鰭が一列に並び

 パイクを彷彿させる面構えをした、1mほどの緑色の魚を発見、この魚を
Polypterus と命名。

 この属名は、「たくさんの鰭」という意味。



 
発表!

 1802年学会に発表され
P.bichir と学名も与えられ、

 またこの種が最近国内初入荷しポリプ界を騒がせたビキール・ビキールである。

 ポリプテルスはアフリカの淡水に2属10亜種がいるとされ、

 特徴としてうきぶくろが変化した左右2室の肺をもち空気呼吸をし、

 体はガノイン鱗と呼ばれる硬鱗、突出した外鼻孔、腸はらせん弁をもち、

 幼魚期には外鰓がみられる。



 系統分類学的位置

硬骨魚類 条鰭類 軟質類 ポリプテルス類
チョウザメ類
新鰭類 ガーパイク類
アミア類
新骨魚類

 分類学的にPolypterusは非常にやっかいな魚で、今も論議が尽きないそうである。

 と、いいつつ研究が進んでいるとも思えないけど(笑)

 過去に軟質類に含まれていたこともあるが、その後独立し

 一時期条鰭類さえはずれて、腕鰭類というグループを作っていたこともある。

 化石なども見つかっているが、多くが部分化石で中間的な種が見つかっていない。

 近年化石種の発見が多いが未だ謎の多い魚である。

 だから面白いのですが・・・




 分布!

 Polypterusはアフリカの淡水域のみ、しかも限られた地域生息していて、

 アフリカ東部、中央部、西南部に限られる。

 東部は、ナイル川及びチャド湖

 中央部は、コンゴ川(旧ザイール川)水系

 西南部は、ニジェール水系となる



 あまりごちゃごちゃ書いても面白くないんで、このへんで・・・