SVA東京市民ネットワークNEWS LETTER準備号第3号

SVA阪神大震災救援活動報告

 ガス・水道・道路等の復旧に行政が追われ、被災者への対応のほとんどがボランティアに一任されている。そんな中でSVAは、救援物資の配給、衛生管理や公的機関との調整、介護老人の入浴サービス、一般への給湯・入浴サービス、神戸在住のベトナム難民の救護等を行っている。特に被災者に喜ばれているのは、曹洞宗青年会が実施している補助給食活動で、現在(2月7日)28カ所を対象に、多いときには2,000食と、自衛隊に次ぐ規模の供給を行っている。

 これらの活動には、SVA派遣スタッフ5名、ボランティア65名(延べ約100名、又、約530名が待機中)が従事しているほか、曹洞宗青年会のボランティア、永平寺・総持寺両大本山からの雲納ボランティア、兵庫県第一宗務所婦人会数名が主体的に活動し、2月6日現在のSVA・両本山・曹洞宗青年会合同現地対策本部への参加者数は112名となっている。

 実際に活動をしているボランティアの方々が作っている「みんなの活動報告」より、現地の生の声をここにお伝えする。(2月10日発行分より)

・全体の『今日の報告』より
 避難所によっては(特に公認されている)、物によっては捨てるほど物資があふれ、食事もここ数週間でかなり充実してきたところもあります。マスコミの報道なども手伝って、神戸の救援活動は必要ではなくなりつつあるという認識が頭をもたげつつある一方で、本当に救助のまだ必要な一人暮らしのご老人や、一部の非公認避難所はますます視界に入らなくなっていきます。一枚の毛布を7人で共有したりと、20日分は救助の遅れている避難所もあるらしいのです。一部では複雑な事情も絡んでいるところもあり、住民自身がそういった情報を語りたがらなかったりと、細かい情報入手は困難な状況でありますが、ドラム缶プロジェクトのメンバーを中心に調査活動が現在展開中です。長田区役所内でも、そうした調査を一斉にかつしらみつぶしに行う「ローラー作戦」(仮称)を協議していますが、実行のめどは一週間以上待たなければならないとのことです。これに対し、ボランティア側でも独自の調査を石川さんのように始めているところもありますが、いずれも少人数だったり、各団体間で横の連帯がとれなかったりと、難航している模様です。いずれにしても対応を急がなければならない問題です。

・『二葉小学校』より
 今度新しく変わった市の職員のメンバー体制は15人制で、1日6人が1チームとなり、15人内でローテーションを組むとのこと。昨日・今日と職員が入れ替わり、明日も新メンバーが来るので、その分仕事内容がボランティア中心になるでしょう、と言っています。今日初めて学校内の班長会議に出席しました。全員出席ではなかったけれどなかなかしっかりとしていると、班長達自信も感じています。

・『兵庫区勤労市民センター』より
 被災者中心の炊き出しにしていく予定ですが、被災者側は気合い十分で、おばあちゃん達中心に話が広がっているのがとてもうれしいです。玄関掃除やトイレ掃除もほんの少人数ですが自発的にしてくれています。でも、まだまだ自発的というのは難しくて、言葉は悪いですが、きれいなことは自分たちでできるけど、手が汚れるのはちょっと・・・と言う感じがまだあるのが残念です。

・『湊川中学校』より
 物資の配給はともかく、ごみの整理やらなんやらは、ホントは避難されている方々がやる時期に来ている気がします。避難所の自治会の方々も、その方向に向けていきたいそうです。ボランティアもそういった手助けを。


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