SVA東京市民ネットワークNEWS LETTER準備号第1号

準備号創刊!

 みなさんこんにちは。このたびSVAに関わるボランティアの手によってこのようなニュースレターを発行することとなりました。われわれはSVAの東京巣鴨事務所に出入りするボランティアで、SVAとの交流と、そしてボランティア同士の交流をもっと深めよう、またボランティアとしてできることを積極的にやろうということで「SVA東京市民ネットワーク」なる会を作りました。
 そこでまず2ヶ月に1回ニュースレターを発行することになりました。ニュースレターではボランティアの視点からいろいろな記事や、思っていることを載せたり、情報発信をしたいと思っています。また、料理会、勉強会とイベント企画などもやろうと意気込んでいます。そしてみなさんには郵送費として年会費1000円を納めて会員になって頂きたいと思っています。
 またみなさんからお手紙や意見などを頂いたり、ニュースレターによってみんなを相互に結ぶようなネットワークにしていきたいと思っています。ぜひご意見、ご希望、ご感想などなどお便りお待ちしております。


これまでの経緯

居林昌宏

 SVAは名実ともに素晴らしい日本のNGOのひとつであるにも関わらず、東京においては市民ボランティアの活動はそれとは裏腹にどうも活発であるようではなかった。
 しかし発送作業の手伝い、あるいは何かのイベントの際に呼びかけられてボランティアとして携わった人はたくさんいる。そしてみんなそれぞれは自らの仕事(学生も含めて)を持っている傍ら、それぞれの思いを内に秘めてボランティアとして参加していた。ところがそれらの人達の間のネットワークといったものは残念ながら存在せず、したがって受け身的なボランティアとしての活動に踏みとどまっていた。
 そんな思いを持っていた有志達がボランティアとして主体的に何かやろうではないかということで、昨年12月16日に集結したのである。その名は曹洞宗国際ボランティア会にちなんで「曹洞宗国際兼業ボランティア会」であった。それは会社や、学校に通いながらでも何か活動ができるのではないか、そんな思いから「兼ボラ」は動きだしたのである。
 はじめはさまざまな人がさまざまな思いを持っていることにお互い驚かされ、結局できることからこなしていこうということになった。その後、月に2回定例会を持ち、さらに合宿、料理会、東京グリーンウォークへの出店と活動を繰り広げてきた。
 そしてグリーンウォークが終わり、兼ボラがスタートして半年が経ったときに今までの会の活動を振り返った。
 まず会の主旨をもう一度はっきりするため「本会はSVA東京事務所に関わる人々との相互の交流を深め、またSVAに関わる人々がボランティアとして主体的に活動を繰り広げていくことを目的とする。」と明文化した。そして連絡体制をしっかりとし、責任を明確にするため事務局体制をとることにした。また、まずは無理をしないためにニュースレターをひとつの大きな柱とし、余裕があるときにイベントを行うことにした。
 そこで名前も新たに「SVA東京市民ネットワーク」として新たなスタートを切ることとなった。そして今後はニュースレターによってボランティアの視点からさまざまな情報を発信し、またいろいろな意見や情報を交換し、ネットワークを広げていこうと意気込んでいる。
 ぜひみなさんには会員になって頂き、さまざまなスタンスで関わって頂きたいと思っています。ミーティングにはご気軽にご参加下さい。お便りもお待ちしております。
 また現在ニュースレターのタイトルと、ニュースレターの内容やその他のアイデア、そして私も何かやってやろうというボランティアの方を募集しています。


発足にあたって・・・

河口尚子

 こんにちは。みなさんはどんなきっかけでSVAをお知りになったのでしょうか?新聞?秦さんの本?それとも友達に誘われて?(この最後のパターンは私の身近にけっこういます。)
 私の場合は、つとめていた会社にSVAの会報が送られてきており、その会報を通じてSVAを知りました。会報でタイの農村の写真を見る度にタイのチェンライで、ボートに乗り合わせた若い(20才前後)女性の笑顔が思い出されました。彼女は山の中の村にある小学校の先生をしており、週末だけ自分の家のあるチェンライへ帰るとのことでした。
 2年くらい前から、報告会に参加したり、キタンチャリーのコンサートのお手伝いをしたりしています。今回、ボランティアの会を作ることになったわけですが、私も「SVAが会員にとって、もっと身近になるようにしたい」、「会員同志でも何かをやりたい」と思っています。ニュースレターにはみなさんの声、スタッフの本音なども盛り込んでいこうということになりましたのでどうぞよろしく!
※SVA東京事務所のある巣鴨には、“おばあちゃんの原宿”の「とげぬき地蔵」もあります。どうぞ一度巣鴨へいらしてください。

藤郷靖子

 欧米もいいけど、アジアもいい!
 何てったって近いぞ!東南アジアは飛行機で数時間。韓国なんか2時間。
だけど、私たち日本人は欧米のことは興味を持っても、アジアのことには目が向かない。
 本当にそれでいいのかなぁ!それじゃ片手落ちじゃないかということで、みんなでアジアについて考えていこうじゃない!
ということで、みなさまの参加をお待ちしています。

鈴木裕子

 それはインドを旅した時のことだった。壮大な輪廻や悠久というものを感じさせるヒンズー教の聖地ヴァラナシで、静かに死んでいこうとする人々に私は出会った。「同情」とか「慰め」とか、もちろん「援助」なんて全く求めていない人々だった。私の胸を貫いたのは、貧しさを受けとめて、解脱が信じられているガンジス川で死ねる幸せで一杯の笑顔だった。
 私はどこまで相手を理解しているのだろうか。幸せに死んでいこうとする人々の前に立ちはだかって、「援助」をするような過ちは犯していなかったか。相手の宗教や思想や価値観も知らず、私の価値観を押しつけては居なかったか。そもそも、「援助」とは何なのか。
 もっと相手を理解したり、又、皆が何を思ってSVAに集まったのか語り合ったりすることで、今、私が抱えている矛盾を乗り越えていきたい。


里程標内容SVA東京市民ネットワーク