SVA東京市民ネットワークNEWS LETTER「里程標」第2号

特集 TOKYO GREEN WALK'95報告

 5月21日 日曜日、調布駅前の広場には早朝から各参加団体の搬入車などが乗り入れ活気に溢れていた。時折小雨に見舞われながらもイベントは無事終了。SVA関係では我々SVA東京市民ネットとAyan Tokyoが出店し、いずれも大成功を納めた模様をご報告。

好評!!タイカレー/神戸の気持ちを伝える阪神大震災ブース


神戸の気持ちを伝える阪神大震災ブース

 阪神大震災のボランティアが関東在住のメンバーで3月下旬より組織しているAyan Tokyo(エーヤントーキョー)。グリーンウォークでは阪神大震災ブースとして豚汁、Tシャツ、バンダナ等の販売と、花プロ(神戸に花を贈るための募金)の支援を行った。初めてのイベント活動で得た貴重な経験談を寄せていただいた。


気付いたら『リ−ダ−』…

大島永子

 今回のグリ−ンウオ−クは、私達にとって、全く初めての経験で戸惑うことばかりでした。にもかかわらず、持ち前のいい加減さが顔を出してしまい、直前、当日までバタバタとしてかなりSVAのスタッフの方、その他緒々の方にご迷惑をおかけしてしまいました。ごめんなさい。でも、皆さんのおかげで当日は大成功を収めることが出来、とてもうれしく思っています。よっかた。どんな小さな事でも企画し運営していくことは難しく、また一人の力は小さくともみんなの力を集めれば大きな力になると言うことも改めて実感させられました。心と頭(?)と体、使えるものをムダなく活用したとても充実した期間が過ごせて楽しかったです。反省点も山ほどありますが、それは今後の活動において様々な意味においてチャンスにつなげたいと思っています。最後にグリ−ンウオ−クに参加、ご協力下さった皆様、楽しかったね。お疲れさま。ありがとう。これからもお互い頑張ろうね。おしまい。

『がっつや神戸』グッズ販売を通して

石丸由起子

 女の子の二人連れ、おばさんのグル−プ、若いカップル。収益金が被災された障害者の方々のために使われるTシャツとバンダナを買ってくれた人達です。午前中は全くと言っていいほど売れず、今にも雨が降りそうな空を見上げては本当に売れるのだろうかと不安な思いでした。が、お昼過ぎ頃から少しづつですが売れてゆきました。ある男の人は、Tシャツを買い、そのおつりを受け取らずに「募金にまわして下さい。」といって立ち去ってしまいました。できることなら、収益金を直接神戸に届けて、どんな人が買ってくれたのかその一人一人の事を全部話したかったです。遠く離れた東京でも多くの人が応援していると伝えたかったです。Tシャツやバンダナが売れて神戸にお金を送れるのはもちろん嬉しかったのですが、一番嬉しかったのは買ってくれた人の気持ちでした。

グリ−ンウオ−クで花プロ支援

林まり子

 5月21日、私はグリンウオ−クに参加した。私が考えていたよりたくさんのボランティアが集まり、以前からの知り合いやその日仲良くなった人たちと楽しく過ごすことができた。私が関わった花募金でも一生懸命募金を呼びかけた。国民の大半が、もう何かしらの形で募金をしているので、ここでまた入れてくれるだろうかという心配もあったが、そんな私の想いをよそにいろいろな人が関心を示してくれた。私の中で印象に残っているのは「お花はいいわよね。家にもたくさん咲いているのよ。」と言いながら募金をしてくれたおばさんである。こういう形で集まったお金で神戸の街に一本一本花が増えることを考えるととても嬉しくなる。神戸の人たちや私たちの中で有形無形の花が咲き、それに自分自身や周りの人が水をやって行けたらいい、と思う。

東京でグリーンウォーク

白井信光

 3月10日から4月10日まで神戸で給食班として活動してきました。そんな私にとり、東京での生活は快適ながらもどこか歯痒く、何かしたいという思いは強まる一方だったので、渡りに船とばかりにグリーンウォークに参加しました。当日阪神大震災ブースでは、炊き出しを知ってもらおうと神戸で評判の良かった豚汁を作ったのですが、売れ行きの良さに驚かされました。とても慌ただしいままに一日が過ぎたのですが、その時に感じたことは「震災について知りたがっている人は大勢居る」ということでした。このような人々に対して、様々な情報を提供することは、私たちにとってある種の義務なのではないでしょうか。そしてこのような活動は東京にいるからこそできるのではと考えたとき、私の歯痒さは消し飛んでいました。このようなことを考えさせられたグリーンウォークでした。


里程標内容SVA東京市民ネットワーク