SVA東京市民ネットワークNEWS LETTER「里程標」第12号

ワンワールド・フェスタ北多摩’97
東久留米で初めて開催、4千人が来場
今年も9月に予定、スタッフを募集中

 SVAスタッフをはじめ、東京の北多摩地域に住んでいるNGOスタッフ、ボランティアによって開催された「ワンワールド・フェスタ北多摩」は、初めての試みだったがまずます成功し、北多摩地域における国際協力活動の新しい運動へと発展するきっかけとなった。

 SVA東京市民ネットワークも様々な形で参加し、成功の一翼を担うとともに、他のNGOとの交流なども進めることができた。

 本紙では、今回のイベントを助成していただいた(財)東京都市町村調査会・多摩交流センターへの実績報告書を転載し、報告とさせていただく。

 なお、1998年度も9月中旬に第2回を東久留米市民プラザで開催する予定で準備を進めている。スタッフとして参加していただく方やフリーマーケット・エスニック屋台出店希望者の連絡をお待ちしている。

事業実績報告書

(1)事業名   ワンワールド・フェスタ北多摩’97

(2)団体名   ワンワールド・フェスティバルIN多摩実行委員会

(3)事業の目的

  1. 多摩の各地域で取り組まれている「草の根国際協力」活動の経験交流と市民への宣伝を行い、地球市民的な見方、考え方を持った多摩地区との市民活動を促進、発展させる。
  2. 地域に暮らす在日及び滞日外国人が明るく、生き生きと生活出来るように様々な処遇の改善に努め、共生社会の実現をめざす。

(4)事業の内容

・実施年月日 1997年11月15日(土)、16日(日)
・実施場所  東久留米市役所「市民プラザ」、「スペース105」
・参加者   約4,100名(来場者4,000名、参加団体27団体、スタッフ約80名)
・実施概要
国際協力活動紹介の展示 14団体
国際協力団体の草の根貿易商品の展示・販売 17団体
世界の料理紹介 9団体・個人
国際協力フリーマーケット 6団体
写真展 2名
シンポジウム1 地域の国際化政策を充実させるための調査報告/外国人にとって暮らしやすいまち」参加者約30名
報告: 東久留米市および東村山市の国際化事業の内容

小平市および三鷹市の国際交流協会の活動の内容

東京都の国際化政策調査の概要

多摩地区の在日外国人アンケートの集約結果
シンポジウム2 「NGOの活動を知ろう/地域で広げよう国際協力の輪」参加者約30名
報告: 第三世界からの草の根・適正貿易活動(田無・中村公則)

フィリピンの火山被害救援活動(三鷹・山田久仁子)

インドシナへの援助活動(東久留米・三宅隆史)

公民館での国際理解教育(田無・小笠原東生)
ワークショップ1 「国際理解教育入門/みんなで実際に体験してみましょう」 参加者約20名
講師:福田紀子(国際理解教育センター)
ワークショップ2 「カンボジアの体験を実演します/読み聞かせ活動が子どもを変えた」 参加者約40名
講師:高山由香(前SVAカンボジアスタッフ)
無料コンサート1 出演: SVAシャンティーズ/五十嵐正史とソウルブラザーズ/神崎ソラダー・立花チュティマ・高橋ゆみ
無料コンサート2 出演: シャプラニール南風/プメハナ・ワヒネ/アリソン・オパオン
有料コンサート1 「アジアの南風」 参加約130名
出演: おおたか静流・梅津和時・井野信義・豊田勇造・キタンチャリー・続木徹
有料コンサート2 「ラテンの響き」 参加約80名
出演: トリオ・ロス・ペペス(鈴木英悦、島清人、菊池明)
レイナルド・ピネーダ(レイナルド・ピネーダ、吉岡大典、本橋マユミ)

(5) 成果

  1. 北多摩地区で活動するNGOや居住しているNGOスタッフ、ボランティアの相互交流が促進された。
  2. 地域社会にはまだまだ馴染みの薄い国際協力活動を宣伝することができた。
  3. 自治体や国際交流協会などとの連携が実現し始めた。
  4. しかし、財政基盤が脆弱なまま、実力以上の企画を実施し、大きな赤字を背負ってしまったのは反省材料である。
  5. また、中心スタッフが少なく、盛りだくさんな企画のひとつひとつをきめ細かく実施することが出来なかった。


里程標内容SVA東京市民ネットワーク