XVD実験

2003/06/12

 

 

高画質で色々と噂されたXVDですが
公開されずに数ヶ月。。。
やっと6/10にβ版エンコーダが公開されましたのでそれを解説していこうと思います。

今回はエンコード編と再生編という順になってます。

エンコード編

では設定ですがエンコーダのアイコンで実行します。

<これ

 

設定画面 映像オプション

Multi-Pass Encoding
・エンコード処理を1回で行うか、2回に分けて行うか選択します。

De-interlace
・インターレース解除処理の設定

ビットレート
・1秒あたりにどのくらいのビット数かを指定。
   この数値が大きいほど画質は良くなり
   データサイズも大きくなります。

Skip Frames
・エンコード処理でフレームを適宜削除するかどうかを設定。
  Never フレームレートを優先させ、削除を行いません。
  Aggressive 各フレームの画質を優先させるため
            適宜フレームを削除します。
  Sometimes 上記2つの設定の中間的な設定となります。

Bit Rate Distribution Preference
Low Motion に近づけるほど動きの激しい/少ないシーンそれぞれに割り当てる許容量を小さくしてビットレートを一定化しますが、動きの激しいシーンでは画質が乱れることがあります。
High Motion に近づけるほど動きの激しい/少ないシーンに割り当てる許容量が大きくなり、データ量は増減し画質が安定します。

リサイズ方法
・リサイズ時の補正アルゴリズムを選択します。
  Bicubic : 画質を優先。その分変換速度は遅くなります。
  Nearest : 変換速度を優先。その分画質は粗くなります。

 

 

設定画面 音声オプション

ビットレート
1秒あたりにどのくらいのビット数を用いて
エンコード処理するかを指定できます。
この数値が大きいほど音質は良くなり
データサイズが大きくなります。

 

設定画面 その他オプション

すでに存在するファイルの上書きを許可する。
ファイルが存在し、チェックした場合エンコード処理終了後、自動的にファイルを上書きします。

 

 

 

エンコードの仕方

エンコードしたいファイルを
エンコーダのアイコンの場所に
置きます。
エンコードしたいファイルのアイコンを
エンコーダの上に乗せて下ろします。

 


するとこのように表示が出るのでしばらく待ちます。

キャンセルを押した場合エンコードしたファイルは自動的に削除されます。

 

 

再生編

 

まずはプレイヤーについですが
今のところ専用プレイヤーのみしか対応していません。

いたって普通なプレイヤですが設定できる範囲が狭すぎて使いにくいです。

 

画質について

今回のXVDの特徴としてエンコードの設定でインターレース解除ができるという事です。

↑インターレース解除しない場合。

↑エンコードの設定でインターレース解除をした場合。

これを使えばエンコード後パソコンで見るという場合に便利!

 

ただ、気になるのがインターレース解除処理をすると全体的に細かい文字等がつぶれてしまうことです。

インターレース解除処理オフの場合

どちらも2倍に拡大表示してます。


インターレース解除処理オンの場合

全自動でしかたがありませんが、正式版では改善されれば・・と思います。

 

ノイズについて

レートが足りなくなるとこんな感じになります。

 

 

他コーデックとの比較

 

今回の比較対象はDivx5.05です

Divxの設定はaviutlを使いインターレース解除に24化、音声を64kbps
その他の設定はしない。

XVDの設定はインターレース解除処理オン 音声64kbps

どちらもレートは1000kbpsです。

結果は

Divxが11.6MB
XVDが12.2MB
になりました。

画質は動きが激しい場面ではDivxが有利で
スクロール画面や停止している場面ではXVDが有利でした。

XVD

 

Divx5

 

XVD

 

Divx5