”さいとうみわこ、青木孝明 JET SET、 加藤千晶”LIVEレポート

1998年1月19日(月)PM7:30〜 南青山・MANDALA

出演者:加藤千晶、青木孝明 JET SET、さいとうみわこ(出演順)



(曲目)−−−さいとうみわこ分のみ掲示

  1. 恋人はサイエンティスト
  2. NEGATIVE HEART
  3. LIFE,SHORT OR LONG
  4. あなただけ I LOVE YOU
  5. 心がザワザワする夜(POETRY READING)
  6. WATER
  7. how do you love?
  8. パレード(新曲)
  9. 恋人はいつでも
  10. さりげない奇蹟
    <アンコール>
  11. 土曜日のトースト
  12. CHANGES

前回のQUEでのLIVEから3ヶ月振り(大阪のアコースティックLIVEからは2ヶ月振り)となる、さいとうみわこSOLO LIVEが本日執り行われた。

QUEのときは遅れていってえらい目にあったので、今日は準備万端整えて会社を定時に飛び出してきた。それでも、会場に着いたのは開演の5分前を切っていた。ヤバヤバ。と、まずここでHEYANEKOさんに早速お会いできた。HEYANEKOさんは、その昔バリバリのタンゴ・ヨーロッパファンだったそうで、最近はちょっとご無沙汰していたものの、ひょんなことからみわこさんファンに復活されたという、大変分かってらっしゃる方である。今日は、HEYANEKOさんの掲示板の常連さんが、他にも何人か来られることになっているし、このような形で新しい潜在需要を掘り起こすことができるインターネットの威力って、やはり凄いと思わざるをえない。

青山のMANDALAは、きょうで3回目だったと思う。ちなみに、前の2回はいずれもDr.Kプロジェクトであった。場所柄か、やっぱり全般的にオシャレな雰囲気が漂っている。ただ、構造が一風変わっていて、後ろの方に行ってしまうとステージの両袖が切れてしまって、とても見ずらくなってしまうのが難点である。さて、そうこうしている間に友人Tも遅刻せずにやってきた。ぼちぼち開演の時間である。

(ver.1として、まずさいとうみわこさん分を取りあげる。加藤千晶さんとJET SETについては、例によって後日(要するに未定(^^;あしからず))



JET SETの演奏が終わって、すぐにセッティングがはじまった。が、ちょっと時間がかかっている。青木さんのところの調整が大変そうである。みわこさんは、ステージの袖から半分出かかって待っている。5〜6分くらいだろうか。さあ、セッティングも終了。それじゃあ、頑張って「いってみよー!」

今日は、「恋人はサイエンティスト」がオープニングだ。アコースティックである。3曲めまでは、この「ほぼ、大阪アコースティックLIVE」アレンジで淡々と進む。勿論、ベースとドラムが入っているのでまたちょっと違う手触りだ。同じアレンジでも、リズム楽器が入るだけで、こんなに華やかになる(まあ当たり前だが・・・)のだから。



(オーラを発するみわこさん(^^;)



さて、本日は目玉商品が3つあった。その1つめが、「あなただけ I LOVE YOU 」。ぜひ聴きたかった曲である。まあ、今回のLIVEでは絶対やると確信してたけれども。
しかし、この曲はもはやオリジナルを超越してしまっている。みわこさんのオリジナル曲だと言っても、知らない人なら素直にうなずいてしまうだろう。ひとの曲も軽々と自分のものにしてしまうとは、さいとうみわこ、恐るべし。なんてね。ちなみに、目玉商品はすべてイコール鬼門になっているらしい。確かに、この曲は歌詞をミスってしまったが。でも私は許す(^^;

続いての目玉(あるいは、鬼門その2)は、意表を突いてのポエトリー・リーディングである。これはみわこさんにとって念願だったらしく、LIVEで披露するのはどうやらこれがはじめてのようである。青木さんの、ちょっとメランコリックなアコギにのせて、「心がザワザワする夜」を詠みはじめる。
みわこさんのポエトリー・リーディングは、ほとんどうたを聴いているのと変わらない。変な言い方だが、とてもメロディアスだ(要するに「WATER」だ!)。私のイメージする、「ふつうの」ポエトリー・リーディングとは、かの「LAST WALTZ」での何人かのアレである。最初にこれを体験したときは、なんか場にそぐわないな、というネガティブな印象しか持ち得なかったのだが、その理由は明白だ。ただ詩をよんでいるだけ、としかみえなかったのだ。だけど、みわこさんの場合はそんなことは全然感じない。その理由も明白だ。みわこさんは「うたっている」からだ。多分ご本人には、そのような確固とした意識はないのだろうと思う。でも結果的には「うたっている」。このため、ことばにより一層ダイナミズムが感じられる。とても力強く、躍動感があるのだ。みわこさんの非凡さを、こんなところにも見出すことができる。
(これについては、シンガーとそうでない人の差であるという、醒めた意見もあるかもしれないが。でもそれだけだとも思えないのだ、私には)
ここまできたら、ついでに言ってしまうぞ。全世界でも2〜30人位にしか知名度がない(と思われる)、あの「ONE AND ONE」の大名曲「spring summer autumn winter」も「うたう」ポエトリー・リーディングになっているのだ。聴いたことのない皆さん、一緒にCD化運動へと立ち上がろう!10枚位(^^;なら、引き取る覚悟はできてます。



(気合入りまくりのみわこさん)



このあと、無事エンディングのキマった「WATER」、さらに「how do you love? 」と続く。そして、今日3番目の目玉(最後の鬼門)はまたまた意表を突く、新曲の「パレード」だ。
「パレード」とくれば、シュガー・ベイブを思い出す私(友人Tは、別の「パレード」だったようだが(^^;)なので、「あなただけ I LOVE YOU」からの流れで、ナイアガラ系のPOPソングか、と色めきたってしまった。
実際、部分的にはそう感じさせる所もあったので、これは・・・と考え込んでしまった。いやもちろん夢の夢だけれども。私の抱いたモーソーは、「大瀧詠一御大プロデュースによる、さいとうみわこメジャーアルバム」というとんでもないものだ(^^;;これはすごい!いやすごいなんてもんじゃなく、大事件だ!!その年の10大ニュースのひとつになることは絶対確実だ!!!
なんちゃって。でも、100%ありえない話でもないだろうし(ありえないか・・・)、まあ勝手に夢を見させてもらいましょう(^^;;;
曲はまさにMCの通り「王道ガールポップ。ザマアミロ(←原文ママ)」である。ほんと、これは発売が楽しみである。ワクワク。
(そうそう、筒見京平作品をとりあげるという企画はどうです?)

LIVEはさらに、王道ガールポップの金字塔「恋人はいつでも」へとすすみ、本編最後の「さりげない奇蹟」でひとまず終了。
アンコールでは、引き続きしっとりと「土曜日のトースト」を聴かせたあとで、メンバー紹介。で、本日のオーラスは、やっぱり予想を裏切って何とデヴィッド・ボウイの「CHANGES」であった。そうかー、みわこさんはボウイもシュミだったのだな。そういう私は、はっきり言ってうとい(^^;古い曲では、それこそ「ジギー・スターダスト」や「ウィッピング・ウォール」位だな、知っているのは。ちょっとお勉強してみようかな。青木さんも、ROXYの曲うたっていたし。
この曲をみわこさんは、お得意の日本語詞をつけて(サビ等はオリジナル英詞で)うたっている。それにしても、みわこさんの洋楽カバー曲というのもLIVE一度きりというのが多いと思うので、これらもまとめて音源化してもらえるととても嬉しい。え、そんなの無理?15枚位だったら引き取りましょうか?(^^;

(FIN)



(みわこさん、後光がさしてますよ(^^;;)


(1998.2.3)

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