今回は思いっきり写真がアンダーだったので、
仕方なく(^^;アート化してごまかしております。
（演目）−−−さいとうみわこの部
今や月例となっているポエLIVEも、今回で５回目。ところを変え、品を変え、ポエLIVEの新しい姿を模索してきたみわこさん。さて今回は、どんなポエよみぶりを見せてくれるだろう。
オージャスは、富士フィルム本社近くの六本木通りに面した、小さな店だ。クルマに乗る人なら分かるだろうが、首都高の高樹町ランプにほど近い所である。私事で恐縮だが、私は入社して５年ばかり、通りをはさんだ向かい側にある大京ビルのオフィスで仕事をしていた。なので、このあたりの地理は結構詳しい。今日ほんとに久しぶりに、通勤していたときのルートを歩いてみた。めちゃめちゃ懐かしい。骨董通りは、前よりもブランドものの店が増えたようだし、裏道にひっそりとたたずむ店も、新しいのあり、なくなったのもあり。やっぱり時は流れてる。完璧に回想モードにハマりながら、オージャスの前にたどり着いた。
ところが、開演１０分前に着いたというのに、まだ店内からみわこさん達のリハの音が。気合い入りすぎ
でリハが長引いているのか、うん結構、結構(^^;と勝手な解釈をしつつ、しばし待つ。で、ようやく開場。
オージャスの構造はというと、手前のスペースには右手にバーカウンターがあり、左の方にちょっと座る所がある。でも、なんか窮屈そうだ。奥のスペースは、ステージ（ここも、そのまま地べただ）とテーブル＆イスがいくつか。可能な限り前に行くというのが私の信条(^^;なので、ここで空いている所を探す。結局座ったのは、ほんとに一番奥。すぐ後ろが楽屋スペースとなっている。楽屋に出入りする皆様の邪魔にならないように、身を縮めていなくてはならない。それに、このエリアは関係者っぽいひとばかりのようで、完全に浮いている私。ああ、はやく始まってくれい。
しばらくして、ようやくみわこさん登場。いつもは、年齢でいくと一番上とかが多いのに、「今日は年齢順で、一番最初にお願いします」と言われて嬉しかったらしい(^^;
本日のメニューは、全９ポエ。このうち初出は、「GOD ON THE STREET」と「すすめ」だ。ポエLIVEでの披露ということでは、「IT'S
GETTING OLDER」もそうである。8/15のイベントに行けなかった私にとっては、これも初出となる。ということで、この３曲（いや、３ポエ）の印象を記してみる。
鈴木慶一・博文兄弟に捧げられた、このお２人をして「いい詩だ」といわしめた、「IT'S
GETTING OLDER」。
ほんと、ふつうに曲をカバーしてトリビュートするよりも、はるかに大きな「愛情」を感じさせる。私が好きなのは、やっぱり最初のところ。引用させていただくと、
どうせ年をとるのなら
老成とも熟成とも
距離をおいて
未熟の達人になろう
恋に未熟で
かけひきに未熟で
退却にも未熟な
永遠に実らない
衝動の果実になろう
いいですねー。「もうトシだから・・・」が口ぐせになっているような、世のすべてのオッサン、オバハンに聞かせてやりたいものだ。でも、この意気を感じ取ってくれる人は・・・いないだろうな、あんまり。
ホームレスの人達を題材にしたと思われる、「GOD ON THE STREET」。彼らを「神」として捉える視点がとてもユニーク。でも確かに、失うものが何もない彼らこそ、煩悩まみれの私たちよりも神に一歩近い存在なのだ、といえなくもない。う〜ん深いな。
ちなみに、このポエのバッキングは、明石さんがスキャットしながら「ボヘミアン・ラプソディ」を弾くという、なんともアヴァンギャルドな試みがされていた。結構イケてましたよ、みわこさん、明石さん。
今日、いちばんしみた「すすめ」。まるで、今の私に向けて作られたようだ、とまたまた自分勝手に思い込みたくなるほど、この詩はしみる。まだ立ち直ったとは到底言い難い私に、行動・実践することが大事のだ、と励ましてくれているようだ。とはいいながら、先日吹っ切れ度半分の気持ちで大仰なシロモノを作ってしまった私。ここ数ヶ月間、ずっと苦しいおもいをしてきたが。でも、もうちょっとだと思う。そのときこそ、
どっぷりと
deepに
いさぎよく
すすめ
最後に、本日の「BABY」では、辺見えみりがビル・クリントンに差し替えられていたことを報告しておく。時事ネタを取り入れ、進化する「BABY」(^^;
今回は思いっきり写真がアンダーだったので、
仕方なく(^^;アート化してごまかしております。
後ろ姿のみわこさんと、夏秋さんらしき(^^;人影
(1998.10.16)