「東京の人」LIVEレポート

1997年1月11日(土)PM6:00〜 高円寺・SHOWBOAT

共演:リクオ、水野信義


(この日の曲目)


世間ではまだまだ正月気分の抜けきらない1月の11日(個人的には、仕事のせいでとっくに正月気分など吹っ飛んでいたが)、新年早々仕事に燃えまくってる(と思われる)「東京の人」のLIVEが行われた。

今回は久々のSHOWBOATでのLIVEである(95年12月以来。もっともこのときは私は見に行っていない。噂によると「ロンリー・スターダスト・ダンス」を演ったらしい)。SHOWBOATは全く初めてである。結構小振りなハコだ。ステージの大きさなど、メンバー5人+器材で身動きができない程だった。キャパは70(席)位か。縦長の形であるということと、ステージと客席の段差がないということもあって、後ろの方ではかなり見にくそうだ。何せ、3列めであっても前の人の頭が気になるくらいだし。

さて、肝心のLIVEであるが、まあいつものノリで良かったと思う。以上。
なんて言いたくなるくらい、いつもと比べてあっさりと終わってしまったなあ、という感じであった。時間の短さもさることながら私が一番戸惑ったのは、いきなりオープニングで登場したこと。対バンの皆様より前にやるなどとは思ってもいなかったので、めいっぱいの違和感を感じてしまった。
違和感というかなんとなくやりにくそうな感じはみわこさんにもあったようで、MCにもそれがあらわれていた。全体の基調が、「東京の人」を知らない人達に向けているようだったし、「いつもより短いから勝手が違う」というようなことも言っていたと思う。ただ、そういった状況から、傑作MCが飛び出したことを記しておく。

「ウチのバンドがやるものは、7割(6割だっけ?)がバカで3割(4割だっけ?)がマジメです。」

という主旨のものである。いいですね、この表現。ひとに「東京の人」を説明するのにこれほど的確かつ効果的なものはないでしょう(笑←ウソウソ)。
それはともかく、やっぱりふつうのひとだと7:3ということになるのだろうか。多分そうなんだろう。そして、その「バカ」の部分によってポピュラリティーがないと世間一般に判断されてしまっていると私は解釈しているのだが、そういうあまりに一面的な評価基準がまだまだ幅をきかせていることに対して、私などは非常にふんまんやるかたない。誤解のないように付け加えるが、「おバカ」なパフォーマンスと救いようのない「バカさ」とは全く意味も意義も違うのであって(勿論、「東京の人」は「おバカ」の方)、そのあたりを混同してしまうと、ものごとの本質が見えなくなってしまう。
そういえば、前回(96年12月9日)のLIVEで、「oneANDone」のレコード化の予定が立たないということに関して、

「世の中は、oneANDoneにいつ追いつくのか?」

という意味のことを言っていた。まあ絶対に今世紀中は無理なのではないだろうか。かといって、21世紀なら大丈夫だと言い切ることもとてもできそうにない。さいとうみわこにも「東京の人」にも永遠に追いつけないんじゃないか、とものすごく悲観的になってしまった。
そんなことをつらつら考えている間に、いつしかLIVEも終わっていた。なんかみなさんあまり帰らないみたいだけれども、まだ続きがあるのかな?まあいい。私はこれで帰ることにしよう。うう、寒さが身に染みるわい、とひとりごちながら高円寺をあとにした。


(あまりLIVEレポートっぽくなくなってしまった。特に後半。このへんのところは文才のなさで、おもいが的確に表現できていない。そのあたりは、行間から無理やり読み取って頂ければ幸いである(^^;)

(1997.6.8)

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