INTRODUCTION


さいとうみわこさんのホームページをつくろう、と思いたったのは昨年の3月 頃のことである。「東京の人」 のLIVEを初めて見に行ったことがそのきっ かけだった。

この日は、私の人生の大きな転機(大真面目)となった日となった。
それまでは、ほんとに単なるミーハーな(&理解者もなく、さびしい思いをし ていた)1ファンであった。また、過去の活動履歴とか普通に手に入るレコード 以外の仕事など、いろいろ知りたいことが山ほどあるにもかかわらず、圧倒的な 情報量の少なさゆえにほとんど知ることができず、万年フラストレーション状態 でもあったのだ。

ところがっっっ!!

「東京の人」のLIVEを堪能し、なおかつご本人に紹介までしてもらい(友 人TAKE氏には感謝、感謝!)名刺まで渡してしまったこの日以来、私の中で 何かがかわった・・・・・。

まず、何といっても、レコードのなかでしか出会えない文字どおりの「偶像」 であった「さいとうみわこ」が、手を伸ばせばそこにいる、等身大の「さいとう みわこさん」になったということ。たとえ、個人的な紹介をしてもらわなかった としても、同じ位のインパクトを受けただろうと思っている。この変化は、私に とっては非常に大きな意味を持つ。

というのも、この日に至るまでの数年間(「歌謡美の女」〜「One Dozen Gentlemen 」〜95年1月28日パワステでのLIVE〜の辺り)というのは、ファンとして のミーハー度がかなり下がっていた時期だった。なぜかというと、この時期のみ わこさんを無条件に楽しむことができなかった、ということなのだ。その理由を 一言で説明するのは難しいけれども、要するに作品やパフォーマンスのあちこち から、肌をヒリヒリと焦がすような「情念」(もっと言うと何かに対する「怒り 」)と、そう表現したくなるようなパワーが噴出していたように感じていたから だ。まあ、タンゴ・ヨーロッパ時代(特に「フラストレーション」←何とも示唆 的なタイトルだ)にも、より過激なパワフルさがあったのだということを考えれ ば、別になんてことはないんですがね。ちなみに私自身の好みとしても、アヴァ ンギャルドなものや普通の人が聴いたら絶対に変だと思うようなものであっても 全然平気な体質ではあるのですよ。そうであるにもかかわらず、やっぱりこの頃 のアルバムって今でも毎日聴きたいとは思わないなー。とても重く感じるのだ。 聴くのにそれなりの気力・体力が必要というか・・・。

そんな時期が続いていたときに、「東京の人」の生き生きとした、おフザケた っぷりな、そしてなによりも楽しいLIVEに接することができたわけである。 それまでのモヤモヤとわだかまっていたものが一瞬のうちに雲散してしまったの は言うまでもない。目の前のみわこさんをほんとに身近に感じることができて、 私は本当に幸せな奴である。

もう一つ、かわったことは、さいとうみわこ情報の収集への気合いの入れ方が 以前と比較にならないくらいデカくなった、ということ。この件については、先 に登場したTAKE氏が非常に大きな役割を果たしてくれている。
TAKE氏は、みわこさんの知り合いの上司がいる関係で、いろいろな情報を 提供してくれる(実質上、音楽の師匠ともなっている)大変ありがたい奴である のですが、この彼のアイテム収集のパワフルさに圧倒され、その結果、私の対抗 心がメラメラと燃えてしまったというわけです。

彼は、わずかの間にみわこさん関連のレコードを、殆どすべて揃えてしまった 。はっきりいって、私はものすごくあせりました。レコード関連ではあっという 間に先を越されてしまったからだ。もっとも、その当時はこういったレコードの 探しかたが分らなかった、ということもあるだけれども。何しろ、中古屋といえ ばDISK UNION位しか知らなかったんですからね・・・(いやホント)
それ以来、私もあちこちを駆けずり回り、何とかそれなりのものを手に入れる ことができました。しかしながら、未だにどうしても見つからないものがあるの です。それは・・・
くやしいから言わない。


いかかでしたか。この私めの内に秘めたる熱きおもい(^^; を少しでも感じ取 っていただければ幸いです。

(1997.6.8)

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