心血管異常を有する選手の運動
  1. 競技の適性に関する勧告

    (第16回Bethesdaカンファレンスより抜粋)

    各論

E.虚血性心疾患
まず、非観血的に3段階のrisk(危険度)に分類する。
High risk(高い危険度)
Moderete risk(中くらいの危険度)
Low risk(低い危険度)

勧告
  1. Low riskでは低強度の競技運動(class1.B.)は可能。一般に冠動脈硬化性疾患をを有する人は、中〜高強度の競技運動をしない方が賢明である。
  2. Moderete〜High riskではすべての競技運動は禁止。
    しかし、一部の人では、低強度の競技運動
    (class1.B.)の中のいくつかは可能。低強度の競技運動(class1.B.)をしている人は定期的にメディカルチェックをうけるべきである。すなわち少なくとも6ヶ月毎に医師の診察を受け、毎年運動負荷テストを受けること。また症状が増悪したら医師の診察をうけること。
    一方、医師は、競技者が運動中に生じた新たな症状を積極的には訴えないことに注意を向けておくべきである。
  3. 最近の血行再建術(A-Cバイパス、PTCA)をうけたもの、あるいは心筋梗塞例では、ModereteあるいはHigh riskの勧告に準じた方がよい。
  4. PTCAや急性心筋梗塞後6ヶ月〜1年を経て快復した時点で、リスクレベルを決定したら、そのリスクに対する勧告に従うべきである。
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