●基礎データ&あらすじ
Basic data & Outline & Character

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●スタッフ・声の出演  2002/06/20



●主な登場人物   2002/08/30



●あらすじ  2002/07/10








猫の国って、いいかも?
(イラスト:ねンズさん)


 
●スタッフ・声の出演

「猫の恩返し」

徳間書店・スタジオジブリ・日本テレビ・ディズニー・博報堂・三菱商事・東宝  提携作品
特別協賛:ハウス食品  特別協力:ローソン

配給:東宝 上映時間:75分 
(C)2002 猫乃手堂・TGNDHMT



★メインスタッフ

企画
宮崎 駿
監督
森田宏幸
原作
柊あおい
脚本
吉田玲子
音楽
野見祐二
作画監督
井上 鋭
美術監督
田中直哉
色彩設計
三笠 修
プロデューサー
鈴木敏夫・高橋 望
制 作
スタジオジブリ
主題歌 「風になる」 
歌:つじあやの




★主な声の出演


ハル
池脇千鶴
1981年11月21日、大阪府生まれ。女優。1997年、テレビ東京系「ASAYAN」の第2回CM美少女オーディションで8000人の中から第8代リハウスガールに選ばれデビュー。1999年、映画「大阪物語」で初主演。2000年、映画「金髪の草原」でも主演。2001年10月から2002年3月までのNHKの朝の連続テレビ小説「ほんまもん」で主役を務める。TVドラマ「Summer Snow」、向田邦子新春ドラマ「あ・うん」などのドラマ出演、三井のリハウス(三井不動産販売)、デジタルムーバ(NTT DoCoMo関西)などCM出演多数。

ハルの母
岡江久美子
東京都生まれ。女優。TBS系列の「はなまるマーケット」でメインキャスターを務めている。「天までとどけ」「恋がしたい 恋がしたい恋がしたい」などテレビドラマにも多数出演。

ひろみ 佐藤仁美
愛知県生まれ。1995年、「第20回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得。ドラマ「海が聞こえる」でデビュー。NHKの朝の連続テレビ小説「あすか」や映画「リング」「リング2」などの出演多数。

ルーン 山田孝之
鹿児島県生まれ。2000年、NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」で家光の幼少竹千代役を演じる。2001年、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」でも古波蔵恵達役を好演。

バロン 袴田吉彦
静岡県生まれ。1991年、「第4回JUNONスーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得。1993年、映画「二十才の微熱」で主演としてデビュー。2001年、映画「カルテット」においても好演。

ムタ 渡辺 哲
俳優。「シェイクスピアシアター」創立に参加。1985年、黒澤明監督の映画「乱」で映画デビュー。「ミンボーの女」「HANA-BI」やテレビドラマ「私の青空」にも出演。

トト 斉藤洋介
1951年生まれ。個性派俳優。テレビドラマを中心に活躍。TBSドラマ「人間失格」の体育教師役、NHKドラマ「さくら」の鮎沢信也役などに出演。

猫王 丹波哲郎
東京都生まれ。俳優。霊界研究者としても知られる。1952年、「殺人容疑者」で映画デビュー。俳優歴は50年に達し、出演した映画は500本に達する。

ナトリ 佐戸井けん太
千葉県生まれ。1977年、劇団「夢の遊眠社」に入団。舞台、ドラマ、映画に活躍中。主な出演作品として「踊る大捜査線」「ガラスの仮面」「サトラレ」など。

ナトル 濱田マリ
兵庫県出身。タレント。女優。1992年、ポップ&ロック&パフォーマンス集団:モダンチョキチョキズのボーカルとしてメジャーデビュー。

ユキ 前田亜季
東京都生まれ。女優。前田愛の実妹。雑誌モデルや子役俳優として活動。1994年「ハートにS」でドラマデビュー。映画「学校の怪談」ならびにその続編に出演。CM出演も多数。





キャッチコピー
「猫になっても、いいんじゃないッ?」


2002年7月20日 全国東宝洋画系ロードショー
同時上映:「ギブリーズ episode2」




 
●主な登場人物
  新着はで表します。(イラスト:ねンズさん)
吉岡ハル

吉岡ハル。17歳の高校2年生。基本的には明るくてさっぱりした性格。特別な才能に恵まれている訳ではなく、多少の遅刻が多い位ことを別にすれば特に欠点もなく、平々凡々な毎日を送っている。かっこいいクラスメイトの町田君に片想いしているが、町田君には1年生の彼女がいるらしいことは知っており、実際に町田君が彼女らしい子を連れて歩いているのを見た時はブルーになってしまった。

ある放課後、トラックに轢かれそうになった猫の国の王子ルーンを助けたことにより、いろいろな「恩返し」をされてしまい、あげくにはルーンの花嫁として猫の国へ招待される。ハルは猫のお嫁さんになる気はないが、ついつい「猫の国っていいかも」とつぶやいてしまったために、ほとんど強引と言ってもいい形で猫の国へ連れて行かれてしまう。

ハルの母

自宅でパッチワークの仕事をして生計を立てているシングルマザー。娘のハルと二人で暮らしている。仕事には熱心で自宅が足の踏み場もなくなることもあるが、娘をほったらかしにしてしまうことはなく、親子でのコミュニケーションはとれている。親子というより、友達同士という感じに近い。

ひろみ

ハルのクラスメイト。ハルの親友であり、よき相談相手でもある。ラクロス部に所属しており、快活で竹を割ったようにはっきりした体育会系の性格であるが、頼み事をする時にはちょっと甘えた感じになるという。卓球部の柘植君に熱を上げており、柘植君の行く先を熱心に追いかけている。

ルーン

猫の国の王子様で、猫王の息子。自己中心的で何を考えているのか分からない父親を反面教師として育ったせいか、律儀で思いやりもある性格をしている。人間界へ出かけたのも、人間界を故郷に持つユキの好物を調達しにいくためであった。

人間界で危うくトラックに轢かれそうになったところをハルに助けられ、後ほどお礼をすると言い残して去っていく。猫の国では相当に多忙な身であるらしい。そのため、実際のお礼にはあまりタッチすることが出来なくて、気付いたときにはハルは猫の国に連れてこられ妃にされそうになっていた。しかしルーンには既にユキと結婚することを心に決めており、大勢が見ている前できっぱりと宣言する。ルーンが王位を継いだ時には、猫の国もずっと良くなっていくであろう。

バロン

正式な名前はフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵という。様々な問題を解決する猫の事務所「地球屋」の主人。名門の貴族猫の血を引く猫の男爵である。


ムタ

バロンの仲間。普段は普通の太った猫の姿をしており、街の商店街を徘徊している。かつて「猫の国」にも行ったことがあり、そこで騒動を引き起こした過去があるらしい。暴力的な大泥棒として「猫の国」で伝説の壁画にさえなっている。再び「猫の国」に訪れたことがばれて、さらなる大騒動になってしまう。性格は短気で気むずかしいが、いざという時には頼りになる。

トト

バロンの仲間。猫の事務所のメンバーでもある。人間の世界では石像の姿をしているが、猫の事務所が動き出す時、トトも知性を持ったカラスとして動き出す。トトも性格は短気で、何かにつけてムタと反目しあうが、困難には一致して立ち向かうし、大勢の仲間に呼びかけて問題を解決する度量も持っている。

猫王
猫の国を治めている王様猫。まさに暴君という名にふさわしく、わがままで自己中心的、思いつきの行動で周囲を振り回すが、最高権力者なので誰も逆らえない。息子のルーンを溺愛していて、ルーンに人間の娘をめとらせようと考えたことからハルが連れて来られることになってしまった。しかし、ルーンが既にユキという恋人がいることを知ると、ハルを自分の妃にすると言い出すなど、支離滅裂で自分勝手な性格を余すことなく見せてくれた。この王様でどうして国が回るのかナゾであるが、たぶん周囲の取り巻きが優秀なのであろう。

ナトリ

猫王の第一秘書。信頼できる側近として執務を取り仕切る。あの猫王をいただきながら何とか国が運営出来ているのは、ナトリの手腕によるところが大きいものと思われる。猫王の無茶苦茶な命令をも冷静かつ沈着にこなしてしまうところは、秘書の鑑ともいうべきである。

ナトル

猫王の第二秘書らしい。愛想が良く人当たりもまあまあだが、あまり深く物事を考えているようにも思えず、相手の迷惑を顧みることなく物事を進めてしまうところは猫王の性格に通じるものがある。憎めない性格ではあるが、彼が今のまま出世して責任ある仕事を任されるようになったら、国はどうなってしまうか心配である。時間をかけて、ナトリのカタブツともいうべき性格の少しでも見習うことが期待される。
物語では、ルーンの危機を救ったハルに、猫の国を挙げての恩返しをすることを伝えに参上する役回りを几帳面にこなした。

ユキ

猫の国で城の給仕として使えている猫。以前は人間界に暮らしていたが、どのような経緯があって猫の国に住むようになったのかはよく分からない。仔猫時代にハルから魚のクッキーをもらったが、いつまでもその恩を忘れていない。その恩返しなのか、ハルが猫の国に連れてこられそうになった時、ハルを猫の事務所へ行くようにメッセージを送って助けようとする。王子のルーンの求愛を受け入れ、近く結婚する段取りとなった。





 
●あらすじ


ハルは、何となく日常を過ごしている普通の女子高校生。ちょっと楽しいこととちょっとついていないことが繰り返される、平凡といえば平凡な毎日だ。

その日はちょっとついていない日だった。朝から寝坊してしまい、朝礼に遅刻してみんなの前で恥をかき、放課後の掃除でもヘマをして片想い中のクラスメイトに笑われてしまう。あまつさえ、放課後に親友のヒロミと一緒に歩いていた時、そのクラスメイトにかわいい彼女がいるらしいことまで知ってしまう。ひたすら落ち込むハル。

その時、ハルはトラックに轢かれそうになった猫を発見する。ハルは、思わずヒロミが持っていたラクロスのラケットつかみ、間一髪で猫を救い出した。すると、驚くまいか助かった猫は二本足で立ち上がった!猫は礼儀正しくお辞儀をして、「危ないところを助けていただきありがとうございました。お礼はまた改めて」と言って立ち去っていった。あまりの出来事に、ハルは呆然とするだけだった。

その夜、ハルの家の前には猫の行列が現れた。一行は、はるばる「猫の国」からやってきたらしい。あっけにとられるハルを前に、王様の「猫王」は昼間の出来事の礼を述べ、王子を助けた恩返しを予告して去っていった。昼間助けた猫は、猫の国の王子様だったらしい。

翌日も不思議な出来事が続く。ハルの家の敷地は一面のねこじゃらしで埋め尽くされ、学校の下駄箱にはネズミの贈り物が差し入れられていた。ハルの親友のヒロミの家にも、王子様を助ける時に壊れたラクロスのラケットが大量に届けられていたという。何が何やらよく分からないハルの前に再び猫の国の使者が現れ、ハルを猫の国に招待したいと言った。使者は猫の国の素晴らしさを語り、ハルを王妃として迎えたいとまで言う。片想いが敗れて少しへこんでいたこともあってか、つい「猫の国もいいかもね」とその気を見せると、使者は「それでは今夜お迎えにあがります」と言って去っていった。

正気に戻ったハルは絶叫する。「どうしよう、猫のお嫁さんにされてしまう!」困っているハルの頭上に不思議な声が響いてくる。「ハルちゃん、猫の事務所を探して」。ハルはその声に誘われるまま街へ出て行くと、白くて太った猫「ムタ」に出会う。ムタの後をついてアーチをくぐると、そこはミニチュアの街だった。猫の事務所は、その街の一角にあった。

「ようこそ、猫の事務所へ!」そこには猫の男爵「バロン」が立っていた。

猫の事務所に入ったハルは、バロンにこれまでの出来事を報告した。バロンは、ハルのために問題を解決することを約束したが、ふと油断したすきに猫王の側近が乗り込んできて、ハルは「猫の国」に連れ去られてしまう。バロンとムタ、そしてカラスのトトはハルを追って猫の国へ急いだ。


「猫の国」では、ハルとルーンの婚礼の支度が進んでいた。ハルは、無事元の世界に帰ることができるのだろうか。









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