「ラピスラズリ」とは、どのような鉱物なのですか?
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青金石ともいい、12月の誕生石のひとつです。
ラピスラズリは、青色の地に金色に輝く粒状の黄鉄鉱を伴いやすく、それが一種神秘的な世界を感じさせるものとして、古代より現在に至るまで多くの人々を魅了してきました。
古代エジプトでは、護符として珍重されたほか、メソポタミアでは「天空と水を象徴する」聖なる石であったといいます。
ラピスラズリの産地であるバダフシャン(現在のアフガニスタン)から、メソポタミア・エジプトへ通じる道、すなわちシルクロードの西半分は、別名ラピスラズリ・ロードと呼ばれていました。
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西老人が雫にプレセントした石の正体は?
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それは雲母片岩といい、緑柱石(エメラルドの原石)を含む鉱物です。
緑柱石は、ベリリウムの主要な鉱石鉱物で、純粋なものは無色透明ですが、クロムを含むために鮮やかな緑色をしたものが、特にエメラルドと呼ばれます。
エメラルドは5月の誕生石で、数千年前から高価な宝石として知られていました。
天然で純粋なエメラルドはひじょうにまれといわれ、多くは雲母の小片など様々な包有物を含んでいます。
しかし、1940年代には人工的な合成に成功し、以後合成エメラルドが多く流通しています。
鉱物に関する参考文献
ビジュアル博物館・岩石と鉱物(同朋舎)
Quark(講談社)3月号
エンサイクロペディア・エンカルタ97(マイクロソフト)
鉱物の項目は、 西部伸二 さまの協力をいただきました。
2枚の写真は、鉱物科学研究所(株)の催しの際に撮影させていただきました。
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ドワーフとは何を意味するのでしょうか。
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地球屋で修理されていたアンティークな時計のからくりには、ドワーフが登場しました。
ドワーフのスペルはdwarfで、小人を意味します。
特定の物語に登場する固有な名称ではなく、小人一般と理解して差し支えないと思います。
『白雪姫』に出てくる七人の小人もドワーフなのだそうです。
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物語のはじめのファミリーマートはどこがモデルなんでしょう。
自分はファミリーマートでバイトしているので気になってしょうがない。
知ってたら教えて。
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映画でいう向原駅は、聖蹟桜ヶ丘の隣に位置する百草園駅に相当すると思われます。百草園駅は、踏切にくっつくようにホームがあるなど、映画の向原駅によく似ており、ファミリーマートもこの駅前の近くにあれば、文句なくそれがモデルになるでしょう。
それらしいファミリーマートは、百草園駅の浅川側出口から出て川の方向に数十メートル歩いたところにあるそうです。そのファミリーマートでアルバイトをしているT.Koyama氏によれば、商店街も駅から街道沿いに進んでいったところにあるとのことです。(ただ、当該のファミリーマートは比較的新しく、「耳をすませば」公開時には存在していなかったかもしれず、商店街も街道沿いに飲食店や個人商店がぱらぱらと並んでいる感じで非常に小規模なものである、とコメントされています。)
ともあれ、向原駅として描かれた駅前風景は、どこの私鉄沿線でも普通に見ることのできるありふれたものです。百草園近辺がモデルであると思うのと同じように、自分がよく利用する駅や商店街、そしてファミリーマートもモデルのように思っていいのではないでしょうか。
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モデルとなったファミリーマートは、実はジブリスタジオの近所なのではないかという説を聞いたのですが…。
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小金井のスタジオジブリから北へ200Mほどいった道路の向かい側に、宮崎氏御用達のファミリーマートがあります。ここで宮崎駿氏が立ち読みをしている風景や買い物た袋を片手にジブリへ帰っていく姿が見られるそうです。この店の構えは作中に出てきたそれとは異なりますが、確かにファミリーマートが出る理由の一つとしてこの件も考えられるかもしれません。(小金井市梶野町
元在住の A.K氏談。)
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教室で杉村が夕子に告白の返事を断わっておくと言った後に、男子生徒が「オイ、ゆうべのサスケ見たか?すっげ〜んだ!俺
、感動した!」という台詞を言っていますが、こ「サスケ」とは一体何ですか?
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サスケについては、ストーリーの展開には直接関わりの深い内容ではないためとくに取り上げませんでしたが、セリフ的には少し気になりますよね。これがどのような説があるのかについて調べてみました。
○白土三平の忍者漫画説アニメ版も制作されていたようなので、何らかの形でこれが放映されたという想定です。映画制作スタッフの中に白土三平のファンがいれば、かなり説得力のある説になります。
○時代劇ドラマ説。ズバリ「猿飛佐助」の省略形ですね。
○「みちのくプロレス」のグレートサスケ説。これも結構納得させられる説だと思います。ただ、みちのくプロレスは東京で見られるのかどうか。(^^;
○忍者戦隊カクレンジャー説忍者戦隊カクレンジャーという、ゴレンジャー系の番組に、サスケという登場人物がいるそうです。世代的には「耳をすませば」の世界に近く、後のクラスメイトの反応から推定すると、これも有力な説かもしれません。
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「耳をすませば」で設定されている学校のクラス名はスタジオジブリ制作の他作品でも多用されている"3年5組"ですが、これは監督あるいは制作者の意図(思い出等)があるものでしょうか?
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残念ながら、それが具体的に何を指すのについては追跡できません。しかし、3年5組については、多分、何らかの形で監督・スタッフ関係者と関係があるでしょうね。特に意図というほどのものではなく、単なる関係者ゆかりの思い出がさり気なく表現されたものだと思います。
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雫がテストの中で書いていた「開発」の「発」という漢字の書き順が間違っているような気がするのですが・・・?
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確かに、映画の中にあった「開発」の「発」を書くシーンを見ていると書き順は正しくないようです。正しい書き順と比較すれば、3〜5画めの順番が違っています。何らかの演出上の意図によるものか制作スタッフの単純ミスなのかは分かりません。
なお、「発」は10画のようにも見えますが正確には9画で、小学校3年生で習う漢字ということになっています。
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★私どもの図書館に来たお嬢さんが、「耳をすませば」で雫ちゃんが読んでいた『フェアリー・テール』という本を読みたいと言っているのですが、この本は実在するのでしょうか?
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結論から申しまして、実在しないと思います。「耳をすませば」は、『りぼん』(集英社)連載の少女コミックが原作で、『フェアリー・テール』という本は原作コミックの中で雫が読む本として描かれています。原作コミックでは著者は"マイク・K・ニコルス"ということになっています。この場面では他に数冊の本も一緒に登場するのですが、いずれも明らかに架空の名前の本になっています。よって、『フェアリー・テール』およびその著者についても架空の設定ではないかと思われます。
同名の本というだけなら実在していまして、以下の本がハヤカワ文庫から出ています。ただし、この発行年は1996年(原著は1986年)であり、「耳をすませば」公開が1995年ですから、直接の関連性はなさそうです。
『フェアリー・テール(上)』レイモンド・E・フィースト,早川書房,1996
『フェアリー・テール(下)』レイモンド・E・フィースト,早川書房,1996
ご承知のように、『フェアリー・テール』は「おとぎばなし」という一般的な意味があります。ここは、単なる題名にこだわるのではなく、少女向けの童話として最もふさわしいとおもわれる「おとぎばなし」をそのお嬢さんに勧められてはいかがでしょう?
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