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2000/04/29(土) 

「もののけ姫」の英語版が公開されたので、見に行ってきました。これは、1999年10月にアメリカで公開された英語吹き替え版に日本語の字幕を付けたもので、アメリカでも絶賛された「もののけ姫」の凱旋上映という位置づけになっています。そのためか、鑑賞料金も通常より安い1000円均一で見ることが出来ます。

日本語の字幕は、オリジナルの日本語のセリフではなく、英語に翻訳された台本を再翻訳したものなのだそうです。これは、アメリカではどのようなセリフで紹介されたかの雰囲気を少しでも感じられるようにという配慮であると言われています。実際、映し出される字幕はオリジナルとは大きく異なっており、どのようにしてアメリカの人達に「もののけ姫」の世界を理解してもらえるかについて試行錯誤した翻訳の苦心がしのばれます。

私が一番面白いと思ったのは、、負傷した甲六がタタラ場に戻ってきたとき、妻のおトキに迎えられる甲六のセリフでした。

オリジナルのセリフ=「おトキー!」
英語のセリフ   ="TOKI! My love!"
日本語字幕    =「オレのトキちゃん!」


"TOKI! My love!" は分かるとしても、これを再翻訳すると「オレのトキちゃん!」になっちゃうのね(笑)。






1998/09/20(日)

友人がアメリカから来日したので、東京都内の観光に案内しました。
浅草寺へ行った時、雷門のすぐ近くの商店街にジブリ作品のキャラクターグッズをたくさん扱っている店を発見しました。トトロの大きなぬいぐるみをはじめ、キーホルダー、ペンダント、タオル、マグカップ類などがたくさん売られていました。場所柄か、店内は津々浦々からやってきた観光客でごったがえしており、しかもよく売れていました。
アメリカの友人もスタジオジブリ作品はよく知っていて、紅の豚ともののけ姫のバッジ買い求め、さらに土産用として幾つも買い込んでいきました。

ジブリ作品も、いよいよ観光土産の仲間入りを果たしたかのようでした。






1998/07/20(月)

7月17日付の日本経済新聞等、各紙が報じたところによりますと、徳間書店・スタシオジブリ主催の「『もののけ姫』から『ホーホケキョとなりの山田くん』へ」の報告記者会見が十六日、東京都千代田区の赤坂プリンスホテルで行われ、「もののけ姫」(東宝配給)の業績や、新作の「ホーホケキョ となりの山田くん」の製作状況が報告されました。

朝日新聞の記事は、自社で連載中の「となりの山田くん」=現在の「ののちゃん」が映画になるという事実に重みが置かれているのは当然として、日経等のクオリティペーパーはディズニー傘下のブエナ・ビスタが新作に出資したことを大きく報じたのに対し、スポーツ新聞の大半は、次回作が「となりの山田くん」になったという方に重点を置いていました。読者層の関心事と記事傾向との関係が読みとれて面白いです。

さて、「もののけ姫」の製作発表の時は、700人ほどが集まっただけでしたが、今回は1300人以上と超満員になり、半分が立ち見になったそうです。会場には「もののけ姫」の宮崎駿監(57)「となりの山田くん」の高畑勲監督(62)のほか、徳間康快・徳間書店社長、氏家斉一郎・日本テレビ社長、マイケル・ジョンソン・米ブエナ・ビスタ・ホームエンタテインメント社長、スコット・マーチン・米ミラマックス副社長、大谷信義・松竹社長らが顔をそろえました。

「ホーホケキョ となりの山田くん」は、セル画を使わず全編テジタル映像で約ニ十億円の製作費をかけ、五十億円の配給収入が期待されています。なお、配給先は「もののけ姫」の東宝から松竹に移りました。徳間社長は「『もののけ姫』の東宝から『山田くん』の配給を松竹に移したのは日本映画の活性化だ」と語り、まるで映画界の救世主であるかのように豪語したそうです。

また、日本テレビの氏家社長は「朝日のマンガを読売系の日本テレビがやるとは、以前なら考えられないこと。いいものは適したところでやるということで動いている。ビッグバンだ」と語りましたが、そこに朝日新聞の関係者がコメントしたかどうかは、記事からは確認出来ませんでした。

「となりの山田くん」のコピーは『楽に生きたら』という方向性でいくとのことでした。






1998/04/20(月)

1998年4月16日の日本経済新聞、報知新聞などによれば、6月26日に発売される「もののけ姫」の初回出荷は200万本とのこと。これは、従来の記録の140万本をはるかに上回る新記録だそうです。発売元であるブエナ・ビスタの星野康二日本代表は、最終的には500万本の売り上げを予想しています。これまでの日本でのビデオ売り上げ記録は「アラジン」(92年)の220万本ですから、これまた新記録の達成は間違いないでしょう。ちなみに、宣伝費は10億〜15億円も達するという、空前の規模になります。テレビCMはもちろん、全国約二百八十駅でも広告が出るそうです。

駅広告とは、ポスター盗難が続出しそうな気がしますが、良い子は駅員さんと仲良くなってを合法的にせしめましょう(笑)。






1998/03/20(金)

「もののけ姫」が日本アカデミー賞を受賞しました。配収記録を更新したあたりから、ありとあらゆる賞を総なめにした感のある「もののけ姫」でしたが、日本アカデミー賞受賞で、名実ともに日本映画史に残る作品として認められたといえます。

ところが、「もののけ姫」が賞をもらい慣れしてしまっているせいなのか、それとも日本アカデミー賞の権威が揺らいでいるのかは分かりませんが、ニュースの扱いは何となく地味でした。多くの新聞で日本アカデミー賞の結果を報道していましたが、ほとんどが単なる受賞の事実を短く伝えるだけのものでした。

スポーツ紙の多くは、「もののけ姫」が最優秀作品賞を獲得したことよりも初めて主演女優賞を受賞した黒木瞳を大きく扱っており、わずかにデイリースポーツが「もののけ姫」の見出しを大きく掲げるにとどまりました。内外タイムスは、「実写だったら賞レース総ナメ」という見出しを掲げ、選考基準によっては声の出演を担当した森繁久弥氏も受賞の対象になりうるのではないかということを暗に示唆していました。が、森繁久弥氏と徳間社長が両方写っている写真を載せておきながら、森繁氏の方にしか解説を加えていないあたり、映画界におけるアニメ映画の位置関係を微妙に反映しているようです。

さて、日本アカデミー賞でアニメ作品が受賞の対象になったのは今年からだそうで、いきなりの受賞で話題性充分なはずですが、受賞の当日、宮崎監督は次回作の構想を練るためにサハラ砂漠を横断中で不在だったため、会場はいまいち盛り上がりに欠けていたような気がしました。もっとも、宮崎監督が現れても、筋金入りの映画人がアニメ監督を心から祝福するかどうかは分かりませんが。。。

欠席していた宮崎監督の代わり、主題歌を歌った米良美一氏が注目を一手に引き受けていました。






1997/12/20(土)

「もののけ姫」が公開され、あれよあれよという間に「南極物語」を抜き、「E・T・」をも抜いて配収記録日本一を達成してしまいました。原画展が開催された1996年夏の時点で「もののけ姫」はまだ完成しておらず、ほんの一部の資料しか展示されていなかったことが、ついこの間のことでしたのに・・・。ここまでのヒットは、全く予想することが出来ませんでした。

ブエナ・ビスタの「ジブリがいっぱい」シリーズも、「トトロ」「耳をすませば」「「ナウシカ」「魔女の宅急便」と続いて発売されました。実売本数はなかなか知ることが出来ませんが、日経産業新聞の報道などを見る限りは、相当数が売れているようです。

さて、ジブリの次回作に関するうわさ話もちらほらと聞かれるようになりました。原作はいしいひさいし氏の漫画、監督は高畑氏、1999年の公開予定で進行中とのこと。

どのような作品に仕上がっていくかが期待されます。






1997/07/02(水)

「ジブリがいっぱい」シリーズと題して、ブエナ・ビスタから「となりのトトロ」ほか旧作が続々とリリースされます。レコード店では一番目立つところでデモを行っており、コンビニエンスストアにも「トトロ」のビデオが陳列されていました。また、テレビCMも活発に行われています。

これは、「もののけ姫」公開に合わせた宣伝攻勢だとも思われますが、「トトロ」の販売は200万本、「耳をすませば」ほかのビデオも100万本以上などという目標を掲げているみたいですが、果たして思惑通り売れてくれるのか気にはなります。

そういえば、「もののけ姫」の配給収入60億円という目標も本当に達成できるのでしょうか。






1997/04/26(土)

「もののけ姫」の制作が快調のようです。雑誌記事やテレビのスポットなどでしだいに多くの情報が入手できるようになりました。しかし、まだそれらの多くは声の出演や技術的な情報、あるいは制作の進捗具合といった、作品周辺の話題が多くを占めているようです。

ストーリーに深く突っ込んだ話題、例えば人は何故生きるのか、どのように生きるのかといった作品論的なテーマが語られるようになるのももうすぐでしょう。






1997/02/11(火)

香港の雑誌の記事を見る機会がありました。当地で「耳をすませば」は「細心傾聴」または「如果洗耳傾聴」と呼ばれ、97年2月に、香港の映画館で上映されるようです。主人公の月島雫は、月島霖と名前が変わっています。(「雫」は日本で作られた国字なのでした。)

なお、「もののけ姫」は「霊魂公主?」と呼ばれているようで、記事では97年3月に日本にて公開、と記されていましたが、これは残念ながら誤報でした。






1997/01/15(水)

1997年1月14日付 日経産業新聞によりますと、米ウォルト・ディズニー社のビデオ販売部門であるブエナ・ビスタ・ホームエンタテインメントが今年の6月から宮崎作品を順次ビデオ化し販売する、との記事がありました。これは、昨年7月に徳間グループと業務提携して以来、共同事業の第1弾となるとのこと。

発売スケジュールは、「となりのトトロ」が6月27日、「耳をすませば」が 7 月25日となっており、期日は未定ですが秋頃に「風の谷のナウシカ」を発売する予定だそうです。(価格はいづれも4500円。)
今回のビデオ化は、夏に公開予定の「もののけ姫」の劇場公開に合わせたキャンペーン展開の一環と位置づけられているようです。

これだけの素っ気ない記事でしたが、キャンペーンとあわせ、何かと期待が持てそうです。






1996/11/13(水)

「となりのトトロ」の英語版を入手しました。アメリカのジブリファンから送ってもらったものです。極めて忠実な翻訳のようで、口語英語が聞き取れなくても、おおよその意味を理解することはできます。もちろん、既に日本語のセリフでストーリーの流れをつかんでいるからなのですが…。

現在、アメリカでは、トトロをはじめナウシカやラピュタといったジブリ作品が品薄になっています。これは、ディズニーが版権を取得したことによる端境期の現象であろうとされています。

早く良質なジブリ作品がアメリカの市場に出回って欲しいところです。






1996/11/02(土)

池袋東急ハンズの7階で「オルゴール・コレクション:となりのトトロ」というCDを見かけました。発売されてから相当の期間が経っているので、知っている人にはカビの生えたような事実かもしれませんが(^^;…。ナウシカ、ラピュタ、トトロ、魔女の宅急便、紅の豚の各テーマソングと代表的メロディをオルゴールで奏でた、とても静かで落ち着いた曲が収録されています。

疲れた日の夜、これを聴きながら寝入るのが良さそうです(^^)。






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