●原画展を見た方の感想
Other Impressions

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H.吉野 さん hideki04@osk.threewebnet.or.jp
私は大阪在住なのですが、会社を休んで見に行きました。たった一人で見に行ったので、少々寂しかったのですが、憧れのナウシカ表紙の原画が見られて、大変感激いたしました。しかし、なんと言っても私の心をとらえたのは、雫ちゃんの大判セルでした……




Ms.Yasuna Nakamura yasuna@pl.jaring.my
I really wanted to go to the exhibition but I live far away from Japan as well like Tyler san! I love anime and I live with anime. It was interesting and fun to see all the loving pictures of the animes. It was interesting to see where it was in Japan. Although I don't know the place. *hee hee* (^-^;) Anyway, I loved the pics! (^v^)




Mr.Tyler King twking@TrentU.ca
Greetings from Canada!!
Thank you for posting this web page! I wanted so much to see this exibit but Peterborough, Ontario, Canada is a very long distance from Japan ^_^;;
It made me so happy to see all of the images (and the English text!^_^).
Thank you!
Tyler




長坂 寛 さん Hiroshi_Nagasaka@jp.msn.com
スタジオジブリ原画展を観て
 さて去る9月3日(火)にスタジオジブリ原画展に行って参りました。平日ですからもちろん営業の途中で、なんと会社の上司といっしょに!
 私の上司は当年38歳の課長ですが、本人はもとより奥さんと三人のお子さん、みんなそろって宮崎アニメの大ファンで、特にトトロがお気に入りです。
 普段やんちゃな娘さんに悩まされている上司は、「サツキちゃんみたいな素直で聞き分けのいい子が欲しいなあ」とこぼしております。また当日会場で販売されていた大トトの巨大なぬいさんを見て、「こんなの買って帰ったら、家中奪いあいでパニックになるよ」と笑っていました。さらに見学後、カタログとテレホンカードを3枚も買い込んで「あーあ、(入場料と併せて)6000円も散財しちゃったよ」と言うので、「テレカはお子さんへのお土産ですか?」と尋ねたところ、「ふふふ、ただでくれてやるもんか。子供たちに言うことをきかせるための切り札にするんだ」と不敵な笑みを浮かべておりました。いやはやへんなおやじです。でも私も将来ひとの親となったら、上司と同じことをするかもしれません(^^;)
 10月の異動で私が他の営業部に移ってしまったので、この愉快な課長とはおさらばとなっていまいました。来夏まで主従関係が続いていたら「もののけ姫」をまた営業の途中で二人で観に行っていたことでしょう。
 さて、原画展では展示されていた作品が以外に小さいことが印象的でした。この小さなサイズの中になんて緻密な世界が描かれているんだろうと驚きました。ふだん背景画は、セルで動く人物のうしろで流れ去ってしまいますが、それを止め絵として観ることで新鮮な発見ができました。「絵画」というものは丹念に描かれたものであればあるほど、カメラや印刷を通したときに抜け落ちてしまうエッセンスが多いのですね。今回多くの背景画を観て、筆のタッチや絵の具の盛りの立体感までがにじみ出ているのがわかり、目から鱗が落ちる思いです。
 ただセル画について言えば、これを止め絵として観てもあまり興味を惹きませんでした。セル画はやっぱり動いてこそ華ですね。何と言っても「動画」ですから。
 原画展のカタログはこの手の印刷物としては良い出来だと思います。ただ、実物を観てしまうと見劣りするのは否めませんが。ご存じのとおり印刷では、墨・赤・黄・藍のたった4色のインキを掛け合わせてカラーを再現します。しかし実際の絵画の色彩はそれこそ無限といっても過言ではないほど微妙です。絵画を印刷物として観るのと実物を観るのとでは、音楽をCDで聴くのと演奏会で生を聴くのを比べたくらいの違いがあります。ま、カタログを眺めて実際に観た原画の瑞々しさの記憶を反芻する、というのがよろしいかと存じます。                   




ボガ夫 さん QZI00636@nifty.ne.jp
 まず最初に一言。「スタジオジブリ原画展」ってことですけど、実際に展覧されていたのはセル画&イメージボードなどで、いわゆるアニメ制作現場における「原画」ではありませんね。館内の特設ブースで上映されていた作品紹介ビデオにしても、どこか的を外しているような印象を受けましたし、いまひとつ主催者側の理解度が気にかかるというのが正直なところです。
 しかし、そうしたマイナス要素を差し引いても、全体として充分に価値のある催し物だったことは事実でしょう。特に宮崎駿のイメージボードや、書き下ろしイラストの生原稿が見れたのはうれしかった!
 近年はアニメ演出家としての名声が大きくなりすぎたせいで、「絵描き」としての宮崎駿が語られる機会は少なくなったように感じますが、やはり彼の絵は凄いです。たった1枚のイラストで、あそこまで見る者のイマジネーションをかきたててくれる作家は、そうそういるものではありません。ジブリ名義での展覧会もいいですが、できることなら宮崎駿の個展という形で見てみたいものだと改めて思いました。
 来年公開の『もののけ姫』は最後の長編アニメ作品になるだろうという話ですが、宮崎氏には今後とも頑張って創作活動を続けていってほしいと切に願います。ほんとに。




I.Iさん
そんなに多い機会ではないので、開催期間をもう少し長くして欲しかった。また、気に入ったら2回、3回と見に行きたいので、入場料をより低く抑えてくれると助かる。




AIKOさん 
私は、トトロが一番の目当てでしたが、そらいろのたねとか、今まで知らなかった作品もあって、とても楽しめて良かったです。最後に、カタログとトトロとラピュタの本を買いました。




Masatsugu Kawaguchiさん drop@lyra.vega.or.jp
 原画点リポート面白かったです。行列からなだれ込んでくる人々とか、どうしてとったんだ(FAQかも ^^;)という。そういうのは、おいといて、パンフレットの写真とか、原画の写真とか掲載されていて、見応えがありました。
 「こんな風になっているんだ」とか、原画点に行ってないんですけど、雰囲気の一片を見ることができたような気がします。




星切 正人さん QVD01622@nifty.ne.jp
スタジオジブリ原画展、最終日になんとか見てきました。大変な盛況で、次回作『もののけ姫』の制作にも弾みがつくでしょう。
  ただ、展示されていた作品自体は、映画館のスクリーンで、あるいはテレビのブラウン管で見るようには、きれいに感じませんでした。思うに、やはりこれらの作品はフィルムに撮影されて、映写されることを前提に制作されているのであり、光として我々に知覚されてこそ、生きるのではないかと。
  額に入れることとか、そもそも美術館という場所自体、基本的に「物」を展示する手段として発達してきたものであるため、そこに飾られる作品には、どうしても物質的な強さが要求されてしまう。水彩やアクリル、ポスターカラーなどで、隅々まで、こぎれいに塗られたアニメの原画は、画材自体の迫力が乏しいので、ちょっと辛いかなと感じました(油絵のように、表面がごつごつしていたのでは、撮影できないでしょうしね)。
 あと、額装にはもうひとつ工夫が必要だったかもしれません(特にセル画の場合)。見にきていた子どもは正直なもので、絵を斜めから見て、「(セルが背景画から)浮いている、浮いてる。」などとはしゃいでいました。現代アートのように見えて面白いという見方も、できなくはないとは思いますが。
  また、細かいことですが、額内部のマットの窓ぬきが、どう見ても素人が切ったとしか思えない杜撰なものが、相当数ありました。まじめに作品を美術品として展示するつもりならば、そういうところにも気を配っていただきたいものだと勝手ながら思いました。
 ただし、根本的に、これらの原画が「美術品」なのかという問題もあるでしょう。伝統的な考え方では、美術品の値打ちは、その唯一性にあるわけですが、同じようなものが何枚もあるセル画と、背景画との組み合わせは、無数の作品を生み出す可能性をもっているわけです。それらの中から選択され、一つの展示品として額におさめられるとき、その唯一性はいかに保証されているのか。また、かといってアニメの原画は、複製芸術というわけでもない。こう考えると、アニメの原画の「芸術性」は、なかなか難しい問題だと言えそうです。
  逆に言うと、このようなサブカルチャーを展覧会として企画するにはどうあるべきか、美術館側が問い直されているということなのかもしれません。






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