●原画展をみて
Impressions

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◆全 般
 総数で約250点の原画、セル画、背景画が展示されていましたが、作品によって、これらの構成比率にばらつきが見られました。ある作品では適度にバランスよく配置されていましたが、別の作品では背景付セル画がほとんどを占めたりしていました。
 しかし、これだけの数の作品を一堂に見られる機会は今までなかったので、行って損をしたと思った人はいないだろうと思われました。
 もっとも、小さい子供の来場も多いのに、大人の視線にあわせた高さに掲げられていたのが気になりました。このことは、原画が芸術作品として扱われている証拠である、という説もあるようですが…。




◆来場した人々
 開店前に並んだ行列は、前の方こそ男性が目立ちましたが、全体的に女性の方が多めでした。夏休み期間中でもあり、初日は土曜日でもあったので、子供たちだけのグループや家族連れも目立ちました。
会場内の、あるブロックに滞留している人を数えてみると、次のような内訳になりました。
男性…36人
女性…40人
(小学生以下のグループ…4組)
(子連れの家族…8組)
 別のブロックでも数えてみたら、以下のようになりました。
男性…20人
女性…29人
(小学生以下のグループ…3組)
(子連れの家族…3組)
 予想よりも、家族連れが多いように思いました。もっとも、多くの場合、子供よりも夫婦の方が熱心に原画に見入っているような感じで、必ずしも子供にせがまれて原画展に来たようではないと思われました。なお、初日は、外国人の親子も2組来ていた他、車椅子で来場したグループもありました。
 ジブリ作品は、非常に多くの層に親しまれていることをうかがわせます。




◆取材風景
 原画展の初日は、テレビ局が取材に来ていました。クルーは、幼い子供があどけない表情でトトロを見つめる絵が欲しかったらしいのですが、その子供はさして興味を示しませんでした。母親も加勢して子供をトトロの方に向かせようとしましたが、うまく行きませんでした。なかなかクルーの思うような映像は撮れなかったようです。


◆混雑する売場
 会場の出口付近に、キャラクターグッズの売場が設けられていました。そこでは、カタログの他、ジブリ関連の書籍とキャラクター商品の数々、カレンダー、グラス、文房具、壁飾り、タオル、洗面所用品、トイレ用品、ぬいぐるみ、その他各種装飾品などが売られていました。ちなみに、圧倒的に多かったのは、トトロ関係の商品でした。
 初日の場合、もともとの来場者が多かったうえ、その多くが記念にこれらの商品を求めようとしたため、レジを待つ長い行列が出来ました。おそらくは30分以上待つことになるその最後尾は、展覧会会場の奥深く“そらいろの種”付近まで達しました。
 この種の展覧会に行って、記念のキャラクター商品も目当てなら、入場してから真っ先に売り場に直行する作戦を考えてもいいかも知れません。



◆原画展の今後
 地方に住んでいるジブリファンの知人は、この原画展を非常に注目していました。しかし、彼自身は行くことが出来ませんでした。
 この種の原画展は、2回は開催できないだろうという話がもっぱらです。しかし、多くのファンのためにも、ジブリ作品に親しむ人のためにも、是非次回も、それも地方巡回で開催されて欲しい、と思いました。






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