『ブラジル・南米被爆者の歩み』

編・著 森田隆・森田綾子
(上製本A5判:188頁)頒 価 1500円(送料別)

目  次

『ブラジル・南米被爆者の歩み』の刊行に寄せて
  日本政府の戦後責任を問う 大牟田 稔

1.ブラジル・南米被爆者の声
   南米の被爆者の声(在南米被爆者調査書より)
被爆体験の記録
    ひろしま八月六日  森田 隆
    ひろしま八月六日  森田綾子
    八月六日を思う   森田哲治

2.ブラジル・南米被爆者の歩み
    年表
    戦後放置されてきた南米被爆者
    請願要求書の数々から
    在外被爆者への援護法の適用を
    四団体共同行動をめぐる動き

3.資 料
    資料1 移民についての条約集 移住及び植民に関する日本国とブラジル
    資料2 在ブラジル原爆被爆者協会定款
    資料3 裁判資料 陳述書
        (一九九九年十一月二日大阪地方裁判所)
    資料4 写真でみる森田隆・綾子と協会の歩み
    資料5 メッセージ
         秋葉忠利・伊藤一長
    資料6 在南米原爆被爆者調査票

後書きにかえて

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 本書からは外国に住む日本人被爆者の全身にみなぎる怒りと深い悲しみが伝わってきます。現行の「被爆者援護法」はもとより、一九五七年(昭和32年)に施行された「原爆医療法」など、被爆者を援護する目的のすべての施策から「日本に居住していない」との理由だけで広島・長崎の被爆者を締め出し、無視し続けてきた日本政府を批判し、その政策の不合理さを世に訴えているからです。
 一九七四年(昭和49年)日本政府は、在外日本人被爆者を「法の適用がないものとして失権の取り扱いをする」と、一片の局長通達で切り捨てました。被爆後五十六年、被爆者に残された時間が日々少なくなりつつある今、本書の訴えには誠に悲痛なものがあります。
 本書のもう一つの意義は、在ブラジル原爆被爆者協会が積極的に米国原爆被爆者協会と連携し、外地に住む日本人被爆者同士の結びつきを強めようとしている点です。それだけではなく、ソウルの韓国原爆被害者協会とも意見交換をし、外国人被爆者とも連帯すべく共同歩調をとる姿勢を示しています。外国に住む被爆者を覆うこうした二重三重の差別は、いまや国籍を越えて、人道上の問題として緊急に解決されるべきと考えます。
 ……………
『ブラジル・南米被爆者の歩み』の刊行に寄せてより

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