韓国の月刊誌「新東亜」掲載
郭貴勲さんの手記
たった一ウォンでも
 日本の戦争責任を問いたかった

日本語訳ができました 








 02年12月、大阪高裁での勝訴によって、海外の居住地での手当受給を実現させた郭貴勲さん。彼の手記が、韓国の総合月刊誌「新東亜」の03年8月号に14ページにわたって掲載されました。

 郭さんは二十才の時、朝鮮人徴兵令によって日本軍に入隊させられ、広島の爆心から2キロ地点で被爆。上半身に重い火傷を負いました。帰国後、被爆者の組織作りに奔走。被爆の傷跡と生活苦に呻吟する仲間の姿を目の当たりにしてきました。

 故辛泳洙さんとともに、日本政府・厚生省を相手に補償を求めて、何度となく足を運びました。しかし「日韓条約で解決ずみ」の一点張りで、在外被爆者の排除に腐心する厚労省官僚の体質に見切りをつけ、ついに法廷闘争を決意したのです。

 手記には、困窮の中で斃れていった仲間たちへの想い、提訴から勝訴確定までの攻防、厚労省官僚への憤りなどが、ユーモア溢れる筆致で描かれています。

 今年八十才になる郭さんは勝訴で終わりではなく、ピースボートはじめ世界各地の平和集会に飛び回る毎日です。

手記の最後は「このような歴史的快挙が徒労に終わらぬよう、被爆者達の人権を守る為に余生を捧げる覚悟を明らかにして、ペンを置く」となっています。まさにこの言葉を実践される姿には頭が下がります。

 国会質問で在外被爆者への援護法適用を迫った国会議員達、毎回、法廷を埋めた支援の人々、厚労省や大阪府知事に上告断念を求めるメールを送った各地の人々・・・。

 郭さんの想いを共有し、残された課題の解決に向けて決意を新たにする為に、日本語訳を発行することにしました。

 希望者は、在韓被爆者問題市民会議までご連絡ください。    翻訳・河井章子

(送料込み 一部三百円)