99在外被爆者を囲む夕べ(広島) |
韓国の原爆被害者を救援する市民の会 広島支部長
豊永恵三郎
広島でのこの会は三回目である。
十月二十四日、広島西区民センターで開催し、約七十人の参加者だった。主催は「被爆者援護法研究会」と私達の「市民の会」である。共催は広島の両被団協等九団体にお願いした。その内の在韓被爆者支援の団体からは支援金も出していただき感謝している。
「囲む夕べ」の主な内容は「在韓被爆者の求めているものとして」として、倉本寛司さん、森田隆さんに話していただき、「北朝鮮の原爆症と在朝被爆者の実態」を李実根さん(広島県朝鮮人被爆者協議会会長)に話していただいた。大阪・長崎で展開している、いわゆる「手当裁判」については長崎裁判の原告の李康寧さんに訴えていただいた。
「手当裁判の経過報告」は足立修一弁護士にお願いし、田村和之さん(広島大学総合科学部教授・被爆者研究会代表)には、「法律上の諸問題」ということで、「手当裁判」の問題点や在外被爆者と被爆者援護法との関係について解説していただいた。森田綾子さん、崔日出さん、郭貴勲さんにも参加していただいたのだが、時間の関係上、挨拶程度の話になった。この方達は東京、大阪でもお話になっているので、広島独自のものとして、今年初めて発言願った李実根さんの内容を簡単に紹介する。
李さんは、今年八月に朝鮮民主主義人民共和国で実施された「ピョンヤン原爆写真展」に参加し、在朝被爆者との交流・実態調査をされた。
写真展は八月十三日〜一八日まで開催され、二千二十人の入場者があった。在朝被爆者は「反核平和のための朝鮮被爆者協会」(朱成雲会長)を組織し、現在判明している被爆者は千二十人で、被爆証明書を受給すれば医療費は無料になっている。在朝被爆者も高齢化し(平均年齢七十二歳)、医療支援が急務であると訴えられた。そのための第一歩として医師派遣の話が進んでいる。 数人の医師団が訪日し、研修や必要な医療機械の調査をするということである。
中国人被爆者・張文彬さんが新潟地裁に提訴されたことも報告された。盛沢山の内
容でかなり不消化の部分もあったように思う。在韓、在朝、在中の被爆者に対しては日本の戦争責任の問題もあるが、在外被爆者と日本人が連帯し、日本政府にすべての在外被爆者に「援護法」を求める運動を今後も展開していきたいと思う。そのための突破口としての「手当裁判」であることを集会参加者に理解していただいた。今後とも「日本被団協」と連携し、この「集会」を各地で開催したいと思うので、多くの方々のご支援をお願いしたい。

▲在外被爆者を囲む夕べ(広島)