11月8日
狭山丘陵を少し南に、五日市街道が走る。ところどころに、かってのままに、ケヤキの大木が残っている。
その数は、すっかり少なくなって、本数を数えるようになってしまったが
健在な勇姿に出会うと、しこたま嬉しい。
びくりともしない大木に、淡い紅葉とまだ残る緑の葉ずれの音が交信するのか
武蔵野の音階だろう。
上の方から色付き、下に降りてくるらしい。
茶色になって
大量に舞うのは何時か?
街道筋に立つ古木が醸し出す、年に一度の味
食い気が先で、思わず手が出るが、このままでは、渋くて口が曲がる。
熟したものに、メジロや山鳥が来て、その頃の甘みは抜群。
萩が紅葉の時期を迎え、珍しく花を付けている。
これも今年の特有な陽気のせいなのか?
庭先の菊は
あるじの農産物の価格不安定の嘆きを
「また、いい時も あんべー から・・・」
と、いつの間にか次のチャンスへと話題を転じさせた。
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